La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

世界にたったひとつの家具

シェルフ制作中

東京都目黒区 行實宅からの2度目となるコレクションボード・シェルフ・コンソールの制作依頼。 1月に3.2m幅のTVボードをお届けした折にお話があったものですが とても忙しくしていらっしゃることと こちらの忙しさが相まって 取り掛かりが今になっています。

スピンドルはデザインのポイントになるもので 思い描いているものにどれだけ忠実に削れるかの作業になります。 いつものことながら簡単ではありません。 

プロセスはかなり省いていますが両サイドにあるスビンドルは加工後真半分に切断したものです。 丸くなったものを手作業で縦に切断するのは勇気が必要 ?。 細かな作業をすればするほど危険がいっぱいです。

ベースになる本体はほぼ出来上がった状態になっています。 切断面の処理の後可動式の棚板・扉の取付です。

ストレートにするのではなく緩やかなふくらみをもたせたラインにしています。 扉も歪まないような仕組みです。

サイドのフレンチスタイルのカットラインは欠かせません。 ナチュラルなオイル仕上げかペイント仕上げかは完成後に確認して頂き決めます。

                           

 

世界にたったひとつの家具

Windsor style bench

ペイント仕上げの予定でしたが 用材ウォルナットの良さを出そうと溶剤を一切含まない純度の高い植物原料のオイルで 無垢木材の持つ質感と木肌のあたたかさはそのままに 自然な色 ツヤでウォルナットの魅力を表すように仕上げ 完成ました。

オイル塗布の後 蜜蠟ワックス(アンティークブラウン)を使い仕上げています。

手作業だけで創り丸棒など多少いびつさがありますが 機械的に作られたものと随分違いがあり いつまでも大切に使ってもらえるでしょう。 座り心地はとてもいいです。

世界にたったひとつの家具

心に 描いていた コンソール

普段 オーダー家具制作をしているので 100%自分たちの想いを形にした家具を創ることが なかなか出来ないでいます。 しかし HP リニューアルをきっかけに新しい提案をしなければいけないと 少しずつですが今まで心に描いていた物を形にしていくことを始めました。

小さな家具ですが 大変な手間がかかっています。 4本脚で出来ているものが一般的ですが あえての5本脚で創っています。 高さ80㎝ 天板は直径44㎝ 用材は北米産ウォルナット。 創り始めのプロセスを省いていますが ラウンド形態に沿ってのパーツ作りは今回のメインになるところで 角度の計算や型紙を必要としています。

     バターミルクペイント塗布仕様になっています。

こんなディスプレイスタンドがあったら いろんな楽しみ方ができるはず……  もちろん 季節のお花を飾ったり 小さなライトとフォトスタンドで お気に入りスポットを作るのも素敵です。 それぞれのアイデアでセンス良く使って欲しいコンソールです。

 

世界にたったひとつの家具

作りたかったベンチ

以前から思い描いていたベンチ。 普段は依頼の制作に追われているのですが 少しずつでも作りたい物を形にしていこうと 取り組み始めています。 同じものを何点も作るのではなく あくまでも「世界でたったひとつの家具」として創り上げています。 模索している時間のほうが多くなり割に合いませんが 根気よくやることによって新たな発想のきっかけになることもあり それらは次のデザインに活かされています。

座面の裏側に脚の取付穴を開けるのですが 角度がついたデザインになっており 4本の脚が揃うように気持ちの統一が全てになります。 貫通してしまわないようにノギスで確認しながら慎重に進めます。

あらかじめ加工していた脚のパーツを組みながら穴に差し込みます。 簡単そうに見えますが そうではありません。 それぞれに角度が設定されている為 接着と差し込みを一気に・同時にしなければなりません。 勿論事前にリハーサルしています。 接着剤が固まる前に4脚の角度確認は絶対です。

用材は北米産ウォルナットを使っています。 座面の形状もフラットではなく削り込んでいますが 時間を割いた箇所にもなっています。 

丸棒の中央部は22mm 両端は15mmで 一本一本全て手作業で削り込んでいます。 単純作業だけにとっても根気が必要です。

穴あけ作業。 座板の厚みは35mmあり それに深さ20mm 微妙な10°位の角度がついた穴を手持ちのドリルで開けています。 ここまでになると作業も終盤になります。 22本の丸棒を差し込み接着させると修正は全くできません。 もう成り行き ?? です。

設定した角度を確認しながらハタガネで強力に密着させます。 最初のイメージと組み立て上がった差異を想うのですが その判断はなかなか微妙なところがあります。 満足よりも課題が見つかるほうがいいのかも知れません。 この後ペイント塗布になります。 完成後販売する予定になっていますが興味のある方は お問い合わせください。 

 

世界にたったひとつの家具

カウチベンチ

先日 ブランケットboxを納品した 須貝さんのお母様のカウチタイプのベンチです。 お部屋に置かれた他の調度品に合わせ シックな色合いに仕上げています。 用材は 北米産広葉樹の中でも最高峰と評されるアンティークな雰囲気のブラックウォールナット。

肘掛けも ウォールナットの太い角材から削り出し それを支えるスピンドルと脚部のスピンドルも一本一本丁寧に旋盤で作り出しました。 ゆったりとくつろげるように奥行きもたっぷりとり 体が自然となじむよう座面もゆるやかなカーブを描いています。

純度の高い植物原料のオイルで 無垢木材の持つ質感と木肌のあたたかさはそのままに 自然な色 ツヤで木の持つ魅力を一層引き立てます。

 

デザインは まさにヨーロッパスタイル。 がっしりとしているものの細部にまでこだわったものになっています。

布張りのソファーではなく あえて私たちに「木製で」とご依頼下さった須貝さんの期待に応えるべく作りました。

 

 

 

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