La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

世界にたったひとつの家具

アンティーク レースを 敷きつめたように ………

思い立って ショーケースを創りました。

ガラス部分には 繊細なアンティークレースを敷きつめたように したくて・・・
エッチングすることにしました。

エッチング1

エッチング2

アンティークレースの本の中から いくつかのモチーフを選び出し エッチング用の
片面が シールになっているシートに 型を起こします。
ここで 役に立つのが ステンシルで培った手法です。
ただ 大きく違うのは ステンシルの場合 これだけ細かな型になると 何枚かの型に
分けるのですが 一版のみで型を作るため レースの持つ雰囲気を損なわぬよう
型の起こし方にも センスを求められます。

エッチング3

型を起こし終え カッターで切り抜く作業も その繊細さゆえ 神経を使いながら
慎重に カットしてゆきます。
気の遠くなるような 張り詰めた時間が流れます。
でも それだけ 細かなカッティングをした型は 絶対に 思った以上の出来映えになって
返ってくることをわかっているから 頑張れるのです。
型切りが終り 台紙からはがしたシートを ガラス部に貼りつけ しっかり空気を抜き
切り取って穴のあいた部分に エッチングクリームを塗布します。
それから 20分ほど放置し クリームを流し取り シートをはがすと ・・・
あの苦労の末 切り抜いたレース模様が 白く浮き上がっています。
この瞬間  苦労が “む・く・わ・れ・る”のです。

エッチング4

~ そして やっと 本体と合体して ひとつの作品が出来上がります。 ~

ショーケース1

バターミルクペイントを混色し 色をつくりました。

ショーケース2

ショーケース3

ハンドル

今回 使用したハンドルは 20年前 provence 旅行したときに Avignon で買って来たもの。
ある意味 Brocante です。 浅めの引出しに ピッタリ サイズで 付けた途端 輝き出しました。
きっと ここに つけられるために 長い時を 工房の片隅で 待ち焦がれていたのでしょう。
なんだか うれしそうです。