La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

世界にたったひとつの家具

もう少しで 完成です

ダボ

背板

長田宅の家具が ようやくペイントの段階までになりました。 大きさや構造的に改善を加えているうちに、思っているより時間がかかってしまいました。 クローゼット・サイドボードほぼ仕上がった状態で、大きな物はベットを残すのみとなりました。 棚板は全て可動式なので使い勝手がよく アレンジできるようになっています。 クローゼットはハンガーポールが設けてあり余裕で吊り下げられる高さを確保できますし左右使い分けることもできます。 サイドボードの小引き出しも工夫がほどかされており、位置を上下に変えて使えます。

クローゼット・サイドボード

各パーツ

現在制作真っ只中、切ったり削ったりでパイン材の香りでとても心地よい環境の中にいます。 仕上がり状態がここまでくるとなぜか勢いづいてきます。 あれをしながら、これもするというような感じで、一気に完成にもっていきたいと思っています。 写真だけだと、最終的にどんな家具になるのかまだわかりませんが、それはもう少しあとのお楽しみにしていてください。

日常のこと

長崎の街を さるく

異国情緒あふれる街として、横浜・神戸・函館・長崎などが思い浮かびます。 横浜、神戸も好きだけれど、今回 長崎をゆっくり歩いてみてその良さを満喫しました。
街中を走る路面電車はとても便利で 乗ってみるとどこか懐かしい車内。 停車ブザーの音も今どきの “ブー” ではなく、 “チリンッ” と鳴って何だかうれしくなりました。 街並みも 少し歩いただけで、そこここに明治のハイカラな雰囲気が残っていて感激しました。 グラバー園内には日本最古の「木香バラ」の大木。 他にもたくさんのバラが植えられており、これからの季節、きっとすばらしい風景を作りだすのでしょう。 “次はバラの季節に” と心に誓うのでした。
グラバーと縁の深い坂本竜馬の話は 主人 に任せるとして、私は食べ物の話をしたいと思います。
長崎といえばチャンポン、皿うどんですが、今回 行きがけにガイドブックで見た 「トルコライス」 を ぜひ食べたいと気構えていました。
「トルコライス」とは 名前の由来はいろいろ説があるようで、はっきりしたことは不明らしいのですが
「長崎風トルコライス」 を一言で説明すると、豚カツ・ピラフ・スパゲッティ・サラダを一つの皿に盛った料理で長崎の洋食屋で一般的に見られるローカルメニューです。 豚カツの部分にいろいろバリエーションがあり、ハンバーグやコロッケ、エビフライなどなど 自分の好みで選べるのが嬉しいですね。 肉が食べられない私にしてみればアウトなのですが、そのガイドブックにはカニクリームコロッケ バージョンが掲載されていて ぜひともこれを食べたいと浜町通りを行ったり来たり。 ようやくたどり着いた洋食屋さん  「オリンピック」。

「トルコライス」 ハンバーグ・生姜焼

「トルコライス」 豚カツ

「トルコライス」 チーズハンバーグ

「トルコライス」 カニクリームコロッケ

ボリューム満点でカニクリームコロッケは衣がサクッとしていて とてもおいしかったのですが 欲をいえばスパゲッティがちょっぴり酸味が強かったかなぁ・・・ と思いました。 家族それぞれも一様に満足な様子。 私のワガママで食べたもののと思っていた心はちょっとホッとしたのでした。

私の中にある歴史的人物の一人「坂本竜馬」の足跡がここ長崎の地にあるということで、今回の家具のお届けは今までと違った楽しみがありました。 昨年は山口県・萩の「松下村塾」を訪れ、また、その前は鹿児島・西郷隆盛の地、札幌にお届けの時は函館の「五稜郭」と、チャンスがあれば幕末・維新の動乱期に変革の時を駆け抜けた群雄たちを訪ね、いつものように自分の姿を志士たちに重ねています。
時代に先駆けたその国際感覚と商才をもった坂本竜馬は 慶応元年(1865年)、薩摩藩などの援助により長崎・伊良林に日本で最初の貿易会社 「亀山社中」 を創設しました。

と・いうわけで、長崎における 「坂本竜馬」 幕末史ゆかりの散策路を “ さ る く ” ことにしました。
《 “ さ る く ” とは方言で、「歩きまわる」「散策する」様子をいいます。》
浜町から路面電車に乗り公会堂前で下車。 寺町通りの深崇寺と禅林寺の間からの小路がスタート地点で 亀山社中 を経て風頭公園に至る道が 「竜馬通り」 と呼ばれ当時の面影を残す道として親しまれ長崎らしい坂道が続きます。

竜馬通り

手作りの案内板や一息つける休み石がありとても和ませてくれます。

川柳

案内板
「亀山社中」

「亀山社中」資料館

『亀山社中ば活かす会』 の方が丁寧にわかりやすく解説してくれました。
坂本竜馬をはじめ、海援隊士、幕末の志士、幕末・明治期の長崎に関する古写真、竜馬の手紙等の貴重な資料を見ることが出来ます。 海運業,通商、商業活動の他、薩長同盟など倒幕運動にも参画し幕末・維新史に重要な役割を果たしました。
鎖国時代 西洋への唯一の窓口となっていた長崎。 そのころの長崎の街は、倒幕の野望に燃える志士たちや西洋の学問を志す若者たちなど、日本の新しい夜明けを夢見る人々の熱気にあふれていたのでしょう。

竜馬のぶーつ

ぶーつ像
ブーツを履いた竜馬

船が長崎の港内に入るたびに 「長崎は わしの希望じゃ」 と胸躍らせながらこの坂道を駆け下りて行った。

坂本竜馬銅像

長崎港を一望できる風頭山には坂本竜馬の銅像があります。
まるで見果てぬ夢を追い求めているかのように・・・

わずかな滞在の中ではありましたが140年前の史実に触れ、普段の生活感がまたまた何処かへ飛んで行ってしまいました。
あと一日いたい感じでしたが、多くの仕事が待っていますので帰路につきます。 長崎から山梨まで1,400km。 ひたすら一気に走ります。

日常のこと

長崎街道の温泉宿場町

和歌山、兵庫で学習机をお届けし、次の目的地長崎に向かいます。 いつも思うけど大阪から九州までが、なんと遠く感じることでしょう。 山梨を出ておよそ1,300kmを走行。 ようやく佐賀県に入り今日は金立SAで泊りです。
 翌早朝、 am6:30より温泉に入れるとあって一旦高速道を出て 「武雄温泉」 へ。
その昔、長崎街道の温泉宿場町として栄えた1300年以上の歴史をもつ古湯で、佐賀藩主の鍋島氏、伊達政宗、宮本武蔵、シーボルト、吉田松陰など名高い歴史上の人物も入浴し、 幕末に長崎を往来した勤皇志士や文人らが盛んにこの湯を訪れたといいます。

武雄温泉 楼門

武雄温泉のシンボル 「楼門」 は東京駅などを設計した佐賀・唐津出身の
建築家「辰野金吾」氏の設計によるもので、大正3年に建てられた。
<国重要文化財>

武雄温泉

新館<国重要文化財>

元湯の泉質は “とっても上等” って表現がピッタリ。 目を閉じていると、そばで高杉新作・坂本竜馬や松陰先生がなんだか難しい話をしていたようでしたが、残念ながらよく聞き取れませんでした。
こうした中にいると、まるでタイムスリップしたみたいで、日々の暮らしが遥か彼方へ飛んで行ってしまう錯覚さえおぼえます。 とても温泉情緒豊かなお風呂で、歴史とレトロな浪漫がただよい、懐かしい気持ちにさせてくれます。 入湯料300円は、とてもとても安いと思います。
体も心もスッキリ。 さて、次の目的地長崎市に向かいます。

世界にたったひとつの家具

あれから 何年経ったでしょうか?

今、とても大きな家具を作っています。 それは、子供用の机にベッドとクローゼットが一体になったものです。 新1年生のお姉ちゃんとその弟君のために、2台同時に制作中。
山梨県河口湖町の長田宅の奥様は、もう長いおつきあい。 彼女が結婚前からですから、かれこれ
10年になります。 結婚の時は、ダブルベッド・ローテーブル・チェスト・シューズBOXを制作しました。
それらは今ではすっかりいい色合いになり、長田家の生活の中に溶け込んでいます。
長田さんは、節目節目で必ず電話をしてくれます。 “やっぱり家具は、HEART&HOMEで・・・”と
思ってくれているのが、何ともうれしい限りです。 というわけで、今回は娘さんの入学に合わせて、
学習机の依頼です。 スペースの関係もあり、多機能型にすることになりました。

クローゼット付きベッド1

クローゼット付きベッド2

部材ひとつひとつが大きく、しかも2台いっぺんに制作ということもあり、ようやく組立てはじめたというところです。 入学式までには、どうにか仕上げてあげたいと思っているのですが・・・

日常のこと

学習机のお届けに、行ってきました。

仕上がったばかりの真新しい学習机を、大切に車に積み込み、到着を心待ちにしている子供たちの家へ向い出発しました。 今回は、和歌山~兵庫~長崎までお届けしながら走りました。
その中の1軒、和歌山県紀ノ川市の島さん宅は、3月2日am10:00の約束でした。 ほぼ時間どおりに到着し、早速運びいれます。 場所は2階の子供部屋です。 島さんのお父さんも積極的にお手伝いしてくださり助かりました。 新1年生になる「紗久弥」ちゃんは、とても恥ずかしがり屋さんです。お母さんの後ろにかくれつつも、待ちに待った自分の机の到着がたまらなくうれしそうにしていました。
こんな笑顔を見ると、制作時の苦労も一気に吹き飛んでしまいます。 そして “ああ、お届けして
よかった” と実感するのです。

「私のカントリー」No.60号掲載デザイン/学習机

それから何日か後に、島さんからとてもうれしいお便りをいただきました。
その中には、私たち <HEART&HOME> との出会いのエピソードが書かれていました。
あまりにもうれしかったので、ここに紹介します。

ハート&ホーム様
先日は遠方よりお越し頂きありがとうございました。 数年前、まだ娘が1才の頃、雑誌でみたキャビ  ネットのデスク・・・温かなぬくもりが伝わり心に残りました。 そしてまた・・ 雑誌のページに心奪われました。 前回の雑誌に貼った付箋と同じハート&ホームの文字。 思わず HP を検索しました。
驚いたのは、直接運んでくださるとの事。 まさか和歌山まで・・と 半信半疑でメールを送信しまた。
ステキな机とともに、温かな心もいっしょに運んできてくださった想いです。
大切に使っていきたいと思います。
これからもステキなおくりもの 全国の皆様に届けてくださいませ。
ありがとうございました。

島さんファミリー

何年も前の雑誌の1ページを、忘れないように付箋までして残してくれている方がいる事に、喜びと感動をおぼえました。 私たちの “想い” が伝わった瞬間を味わわせていただいたようです。
本当にこちらこそありがとうございました。 島さんのような方が、1人また1人と増えていくように、HEART&HOMEスタイルを変えずに、これからも物作りをしていきたいと思います。

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