四日市 坂下さんの TV キャビネットが 着々と形になってきています。
高さ 2350mm × 幅 2020mmとサイズ的にもとても大きいため 全体を3分割にして制作しています。
デザインはあまりコテコテにせず あくまでシンプルに………
でも、細部までこだわりが感じられるものに仕上がっていってくれたらと思っています。
用材は北米産のポンデロサパインの無垢材です。 合板と違い天然の一枚材は生活環境の変化に
敏感に反応します。 2mのスパンだと湿気・乾燥で10mm前後は膨張収縮の変化をします。
そうした影響を受けても大丈夫なよう 全ての接合個所は深さ3mm位の溝を彫り固定。
背板も一枚ずつデザインサイズに合わせ加工します。
ベースになる一番下の部分。 水平・垂直の精度は絶対的なものを追及、妥協は許されません。
金具の選択は家具の付加価値を高めます。 やりにくい個所の加工作業は“先にやる”が鉄則。
キャビネットの中心部。 両サイドは扉になり、他はオープンスタイル。
背面をパネルにして、従来の羽目板と違い paris の都会的なデザインにしています。
内側はすでにバターミルクペイントを塗布しています。 外部を手掛ける前に処理していた方が
きれいに仕上がります。
この後、最上部の制作になります。
ゆがみガラスを使った扉などが付くと 趣のあるキャビネットの誕生です。