埼玉の 一柳さんから お問合わせがあったのは一年以上前の事です。
これから マイホーム新築というお話しでした。
家づくりのイメージに合うものが欲しいと 検索を繰り返し
私たちの家具創りに たどり着いてくれました。
建築の進行に伴い サイズやデザインを より具体的に打ち合わせて行きました。
60インチサイズTVを収めるという 今までの中でも 特に大きなTVボード制作です。
本来 TVボードはリビングに設置するもので 存在感からして中心となる家具になります。
それだけに デザインは大変重要です。 お部屋の広さや TVサイズを含め
創るTVボードの幅や高さ・奥行き等を決め デザインに取りかかります。
幅2500 高さ1950 奥行き480 の範囲でのデザインとなっています。(単位・ミリ)
![デザイン画1](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/R0013526-B.jpg)
![デザイン画2](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/R0013527-B.jpg)
![TV ボード1](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/R0013434-B.jpg)
![TV ボード2](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/R0013436-B.jpg)
![TV ボード3](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/R0013439-B.jpg)
用材には 厚み2センチの北米産ポンデロサパインを使っています。 合板と違い
無垢材ですので 環境によっては 多少の変化を生じさせる事を含み 接合部は
3ミリの溝を彫り はめ込むように組まれています。
常に水平・直角をチェックするものの 幅2500ミリで無垢材相手では至難の業。
床に接する部分は最重要個所で 糸を張り 限りなく水平を求めての組立てです。
![TV ボード4](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/R0013468-B.jpg)
上置部を逆さにしています。
定規でタテ・ヨコをチェックしながら 接する面を限りなくフラットにします。
![TV ボード5](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/R0013465-B.jpg)
もちろん モールの制作も手作業・手づくりです。 創る家具の大きさによって
それぞれのパーツのサイズも変わります。
独特のカーブラインは本体にあてがえながら ニュアンスを見出しています。
このモール制作だけで 丸2日要しています。
![TV ボード6](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/R0013462-B.jpg)
![TV ボード7](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/R0013463-B.jpg)
扉の制作。
直角であることと ねじれが無いかのチェックは何度も !!
![TV ボード8](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/R0013470-B.jpg)
![TV ボード9](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/R0013473-B.jpg)
幅広のスパンを 確実に平行に保ちながら背板を取り付けていきます。
均等になるよう 中心から始めます。
この時点で すでに内部のペイントがなされていますが 隅々まできれいに
仕上げる為にも 組立て前に済ませておきます。
全体が組み上がると 本格的なペイント作業になります。
フレンチカラーで どうしても白ぽい色使いになってしまいますが
下地が見えなくなるまでになると 塗布工程が倍になります。
![TV ボード10](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/001-B.jpg)
![TV ボード11](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/002-BBB.jpg)
![TV ボード12](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/006-BBB.jpg)
![TV ボード13](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/011-B.jpg)
![TV ボード14](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/010-B.jpg)
完成状態です。
棚板等は可動式になっています。 中央ガラス部は機器類収納。
全体に幅広になっているので 今までの創りと違い 引出しが多く設けられています。
あまりデコラティブになりすぎない すっきりと 美しい フォルムに仕上がりました。
ご希望により 金具類はアンティーク処理をしていない真鍮で 品よくまとめています。
それと共に ローテーブルの制作もしています。
![TV ボード15](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/018-B.jpg)
![取っ手](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/015-B.jpg)
やはり 同じ創り手のデザイン制作で 一番良い点は お部屋の雰囲気が
それだけで 統一感を増すところだと つくづく感じました。
トータルコーディネイトを考える上で 一番大事な部分だと思うのですが
同じような色でも 何となく違うとか 木の質感も やはり材質によって
やわらかいイメージになったり かたいイメージになったりと
買ってから後悔する事も多いのではないでしょうか ?
長い年月 共に過ごしていく家具。
一緒に年を重ねて行ける物を 選んで欲しいなと思い続けています。
そして そうした方たちから選ばれる創り手でありたいと ………………………….