La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

世界にたったひとつの家具

夢の庭作りへ

アプローチ

ジグソーパズルのように乱形石を敷きつめた幅たっぷりのアプローチは
ハンドメイドのアイアン扉を通って玄関まで続いています。

アイアン扉1

アイアン扉2

アイアン扉3

普段の家具制作と勝手が違い 鉄を切断したり曲げたりした後、溶接で形を作り上げます。
ハンドルはフランスで買ったものですが これを金属のボックスの中に納めるのですから
とても大変な作業です。
コンクリート壁にあらかじめ取り付けていたヒンジの受け軸に出来あがった扉を差し込みます。
右側も可動式になっており、左右の壁に付けたヒンジの位置とアイアンの扉の仕上がりに
この上ない精度を要します。 心配していた歪みもなく「カチッ」と収まりました。

駐輪プース
駐輪プース

ゲート
ゲート

石のベンチ1
プロヴァンス地方で必ず見かける「石のベンチ」

工事を始めるにあたり最初に作ったのは このベンチを作るための型枠作り。 鉄筋を形に合わせ
組込み準備。 いろんな作業でセメントを使い毎回少しずつ残り処分に困るのですが、その残った
セメントを「型枠」の中に捨てるようにしていて(?) 工事最終段階で作り上げました。
仕上げは石灰石モルタルで「石っぽく」造作しました。 重さ200kgはあるでしょう。

石のベンチ2

今はまだ土がむきだしになっている部分にも 来春には芝で一面グリーンになることでしょう。
そうです お庭作りはこれから・・・。
木を植え 草花を育て、大事に大事に手をかけていってあげてこそ 今回の小屋やフェンスや
フォンテーヌが生かされるのだと思います。
あの木はどうかしら?
あの花を植えようか? と
夢いっぱいに語っていた奥様。
少しずつ 少しずつ  ・・らしいお庭作りをしていって下さい。
しばらくしたら またおじゃまして拝見させて頂きたいと思っています。
工事期間中、たくさんのお心使いを頂き感謝しています。

日常のこと

陶の里 小石原へ

福岡と大分の県境にある 小石原 (こいしわら)。
以前から訪ねてみたかった陶芸の里です。 窯元の数は60を越え、それぞれが伝統を守りつつ
独自の世界を作り出しています。
何のあてもなく向かった私たちは まず、多くの作家さんの作品が展示されている「道の駅」へ・・・
心ひかれた作品を手に取ると それは「蔵人窯」のものでした。 さっそく訪ねてみました。

蔵人窯看板

応対してくれたのは息子さんです。 この窯元は 父と息子 2人の作家がいます。
お父様 小野 蔵人氏の作品はさすが・・ 芸術的です。

蔵人窯

小野雄大さんの作品

息子さんの 小野 雄大さんの作品はシンプルですがあたたかく素朴で私たち好みです。
言葉少なに語る姿はまさに好青年。 将来有望な若者です。

小野雄大さん

小石原焼の伝統技術である 「飛びガンナ」も ほどよく器のアクセントになっておしゃれです。
これだったら 私の家の他の器たちとの相性も良さそうです。

飛びガンナの模様

化粧土の上から「飛びガンナ」で模様をほどこします。

化粧土がある場合

鉄分を多く含んだ土 化粧土なしだとこんな仕上がりに

化粧土がない場合

いままで 萩・唐津・備前など etc… たくさんの陶芸の里を訪ねてきましたが ここで
またひとつ新しい出会いをすることができました。
九州に旅する機会があれば ぜひ訪ねて欲しい村です。

世界にたったひとつの家具

アイアンフェンスで縁取り

南仏スタイルの物置小屋を中心にて レイアウトに合わせアイアンフェンスの取り付け作業です。
曲げ加工溶接した1800ミリスパンのパネルにしたものを木枠に設置し コンクリートの支柱を
作りながら固定していきます。 総延長48m

アイアンフェンスの取り付け作業1

フェンスはチョコレートブラック

フェンスのカラーは チョコレートブラックでちょっと落ち着いたイメージに仕上げました。
壁面は仏産の石灰石モルタルでラフに施工しています。

玄関と駐車スペースに敷きつめる石

玄関へのアプローチと駐車スペースに敷きつめる予定の石たちもドーンと10t車で届きました。

4台分の駐車スペースを作るために3日間かけて地面を削る作業です。 18m幅6mの奥行きで
5度の勾配をつけています。 まあ、頻繁にやる仕事でないことは確かです。
その後、諸々の下準備作業があり いよいよデザインに基づいて石をひとつひとつ並べていく
作業です。 その数4,000個。 置いてはハンマーの柄を使い5~6回はゴンゴンと叩きます。
「いったい誰がこんなデザインをしたんだよー」って叫びつつ・・・

石を並べていく1

石を並べていく2

ぜ~んぶ手作業だけで仕上げました。 見えない部分にあと2面あります。

日常のこと

大切なこと

大切なこと1

いまさらですが、HP上で使っている全ての写真はMAMIYA.RZ67・CONTAX.AF・      Canon.EOS40D等を使い分け撮影しています。

人の 「モラル」 ってどうなってしまったんだろうと思えるようなことが身近で起っています。
ハウスメーカーが広告の媒体として写真の無断使用。 表現の引用。 家具デザインのコピー。
はたまた私たちがフランスから買いつけてきた商品のコピーなど。
写真は、あくまで個人の楽しみとして使って頂けるのであればと あえて加工なしで載せています。
勿論、常識ある方は写真引用・使用を申し出て下さっています。

そんな中で 胸をえぐられるような出来事。
私たちの20年間の “provenceへの想い” を土足で踏みつけるような行為でした。
そしてそれは平然と “オリジナル” と称して店頭に並んでいる現実。 フォルムはそのままで
ありながら モチーフをちょっと変えているから 「オリジナル」 だと言って・・・。
いるんですねェ モラル意識の欠落した人が。
それがわかって買う人はいないでしょうが、そこにはいったいどんな世界があるのでしょう。

「オリジナルを作ること」、そして それが認められるには10年・15年の歳月を要し それなりの
努力と時間と感性が求められるものです。 残念なことに、もともとモラル意識が希薄な人に
とっては 安直にコピる方が手っ取り早い普通の選択なのでしょうから 「こつこつ努力する」とか
「感性を高める」とか・・・は 必要ないことなのでしょう。
創り手として「想いを創作」し お客様がその対価としてお求め頂く。 その関係は 「気持」や
「想い」を共有して 純粋でなければならないはずです。

大切なこと2

世界にたったひとつの家具

プロヴァンス スタイルの物置き小屋 (2)

小屋のまわりには石調タイル (イタリア製で駐車場に使用出来るような強度を持つ) を敷きつめて
パティオのように仕上げています。

石調タイル

フォンティーヌ

そして その前には小さな家庭菜園を楽しめるスペースと、家の横にポツンとついていた味気ない
立水栓を取り去り フォンティーヌを作りました。 2本の鉄棒はジョーロを置くためのもので
排水枡は のちに必ず役に立つ物として勝手に作っています。 ただ単に頼まれたことだけを
するのではなく、「こうすればもっといい感じになる」と積極的に取り入れていきます。

ブルーグリーンの扉

扉は明るいブルーグリーン。 丁番は手作りです。

取っ手の金具

少女型の金具1

取っ手と窓のvolet・ヴォレーを止める金具もフランス製です。 volet はダミーですが この金具を
つけることが 小さなこだわりです。 よく見ると帽子をかぶった少女を型どっています。
この少女がおじぎすると volet を閉められるようになっています。

少女型の金具2

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