La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

世界にたったひとつの家具

コレクション ボード

愛媛の黒川さんは 今回 2度目のオーダーです。

カフェオレボールをディスプレイするための コレクション ラックです。
サイズは 高さ 1320 × 幅 900 × 奥行き 245 (mm) と 壁面に取り付けるには
少々ボリュームがあります。
古代ローマ時代の建物のイメージをもとに デザインしています。

コレクションラック1

コレクションラック2

コレクションラック3

コレクションラック4

コレクションラック5

コレクションラック6

コレクションラック7

コレクションラック8

トップには 大きなカップボードと何ら変わらぬ モールディング。
前面には アーチと それを支える円柱を ……

下部の リボン型のレリーフは
以前 二子玉川のマルシェでご一緒した「 Comptoir de Maki 」さんが
南仏より取り寄せて下さったものを使用しています。

本体は ほぼ完成し ペイント作業に入っています。
アンティーク感を出すため
今回は よりくすんだ OLDE PARCHMENT を使います。

前回は都合があわず お会いする事がかないませんでしたが
今回は お会いできるであろうと 楽しみにしています。

世界にたったひとつの家具

CORNER BOARD

廣川さん宅の コーナー ボードが完成。  お届けして来ました。

コーナーボード1

あたたかな 日差しの差し込む 心地良いお部屋にセッティングすると………..

お部屋の雰囲気が 一変しました。

全体に 背の低い家具だけの部屋で
この 2m以上のボードは ひときわ
存在感を放ちます。

Historic Heart Pine の 質感・色に加えて
ヒンジ類の質の高さが なお一層 グレードを増す役割を
果たしてくれています。

希望であった BOSEの機器もピッタリ収まり そこから流れてくる音も

心なしか 艶っぽくなったような気もします。

コーナーボード2

この家で 少しずつ時を重ね
アンティークに なっていくであろう家具を
目の前にして いつものことながら
感慨深い 気持ちになります。

半年以上 長い間
待ってくれていた 廣川さん夫妻に
感謝です。

世界にたったひとつの家具

ステンシルで フレンチ感アップ

Sさん宅の 舗道に面した フェンスの延長線上に造作した
少しアールを描く塗り壁に ステンシルを施しました。

デザイン 文字のフォント決め
実際の壁面に原案を貼りつけ バランスを確認します。

ステンシル1

あまり 目立ち過ぎぬよう
繊細な タッチを失わぬよう
手描き感が 感じられる 仕上がりをイメージしました。
型切りも いつものことながら 細かい作業になりましたが
その苦労は 色をのせた時に報われると 経験の中から学んでいるので
手を抜かず カッターの刃先に神経を集中し カッティングしました。
デリケートな型なので 破れたりしないよう 風の無い穏やかな日に
施術することにしました。

ステンシル2

ステンシル3

ステンシル4

木や紙のような フラットな面に色をのせるのとは勝手が違い
塗り面の凹凸が スムーズな筆使いをじゃまします。
わずかなへこみに 色が入らなかったり
同じ個所に 何度も何度も色をたたき込みました。
仕上がってしまえば その壁のへこみや出っ張りが
全体に いい具合に陰影をもたらし 雰囲気を味わい深くしてくれています。

ステンシル5

ステンシルサイン上部の プロヴァンス瓦が
雨からも 守ってくれる役目を果たしてくれます。

“ Bienvenue Chez Nous ”
“ ようこそ 我が家へ ” の 言葉どおり

訪れる方を やさしく出迎えてくれるでしょう。

世界にたったひとつの家具

限りなく アンティーク スタイルを めざして

“クロスオーバー的な毎日”と言ったら 大げさで古い表現になってしまいますが
次第にどん詰まりの様相になりつつある現状の中で 乗り越えていかねばと奮闘中です。
あれもこれもしなければならない。
夜になると 日中作業しながら考えていたデザインイメージを図案化。
あの人の分。 この人の分。
ここで手を抜いてしまうと 何となく同じようなデザインの制作物になってしまいます。

そうした中で CORNER CUPBOARD が 完成間近となってきました。
限りなくアンティーク・スタイルに近づくように・・と 用材には アメリカ合衆国建国当時の
建築物の構造材として使われていた サザンイエローパインの古材を用いています。
カンナから出てくるのは粉塵状で それだけ木としての感覚では扱えません。
長い年月の間に組織が変化してしまっています。 したがって 加工が大変です。

CORNER CUPBOARD 1

鋭角になった変形の創りは 何から組立て始めるのか悩むところです。
工程のプロセスをしっかり把握して進めなければなりません。

CORNER CUPBOARD 2

今回最大の難関。 本体両サイドに溝の掘り込みを施します。 少しのミスも許されません。
心身ともに万全の状態で 息を止めての作業になります。

CORNER CUPBOARD 3

CORNER CUPBOARD 4

棚板制作。 重さや湿気で 湾曲しないよう 両サイドは交差させるような構造。
接着するだけでなく クサビを打ち込み強度を付けます。

CORNER CUPBOARD 5

棚受けの構造は パリのアンティークショップに展示してあった家具がヒントになっています。
20数年を経て そのデザイン・構造も随分進化しました。 最初のころはマネされないように
オープンにすることはありませんでした。 シンプルな創りですが 工程は簡単ではありません。
無機質な金属のダボを使うのが一般的ですが ここでは棚受けも ひとつのデザインとして
役割を果たしています。

CORNER CUPBOARD 6
下部の扉

CORNER CUPBOARD 7

上部の扉には 歪みガラスを入れます。 全体に重さが加わるので 緻密に創ります。

CORNER CUPBOARD 8

CORNER CUPBOARD 9

CORNER CUPBOARD 10

H型ヒンジはイギリス製で アメリカの鉄製と違い 真鍮製で重量感もあり高品質です。
サイズも5種類あり創るものに合わせて適切に選べます。
鍵を 取っ手として開閉に使います。
真鍮の表面は薬品処理で 古っぽく見せています。

CORNER CUPBOARD 11

CORNER CUPBOARD 12

CORNER CUPBOARD 13

最初に描いたデザイン画をもとに 自由な発想のもとに創り上げています。
根拠となる細かな寸法が存在していないので 同じ物を2度と作れない訳です。

一旦 金具類を外し オイル塗布 アンティークワックスを塗り込み 仕上げになります。

日常のこと

あけまして おめでとう ございます。

年明け早々 誕生日を迎える私は
年々 あまり 嬉しくないお正月になってゆきます。

今年の誕生日に 高1の娘 夢歩が
久々の 手作りで コサージュを作って
プレゼントしてくれました。

コサージュ

ちょうど Sさん宅に植え込む バラの選定で 広げていた
ページの中の イングリッシュ ローズ 「グラハム トーマス」にも
似た クリームイエローの バラのコサージュです。

こそこそと 何やら怪しげな動きをしている娘を
不思議に思っていましたが
やっと 理由がわかり ホッとしました。
むずかしい年頃になってきた娘の

かわいい一面を見せられて
何だか 胸がキュンとしてしまいました。

2015年が いよいよ始まりました。

今年も 精一杯 前向きに
楽しんで 仕事に 取り組んでいこうと
思います。

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