La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

世界にたったひとつの家具

アトリエ リノベーション

“ サロン・デ・テ ” 主宰 千野 紘子さんから ショップ兼アトリエの
リノベーションをと 依頼を受けています。

彼女とは もう 長いおつき合いです。 “ サロン・デ・テ ” を立ち上げる時には
アイアンを使ったショップサインを手がけ 私のステンシルクラスにも 何年も
通ってくれました。
そんな彼女が アトリエを開放し ショップをオープンさせることになりました。

アトリエを 何度か訪れ イメージを膨らませ 長年の懸念材料だった壁面一面を
リノベーションしてスタイルアップします。
壁全体を覆う 三つの家具がひとつの家具のように見えるデザインで
階段ステップ下も 引出しとして 有効利用します。

デザイン画1

デザイン画2

仕上げの色は  上品で 大人っぽく エレガントスタイルの
彼女の アレンジが 良く似合うように グレーベースの落ち着いたカラーを
選んでいます。

天井が高い アトリエサイズなので
工房内で その全貌はお見せできませんが
実際の施工の時 ご紹介したいと思っています。

木材

階段ステップの 滑り止め溝掘り

溝掘り

扉 パネル加工  手作業では結構大変です。

扉 パネル加工

階段ステップ

引出し1

引出し2

千野さんとの話の中でアイデアが生まれ 階段を引出しにする構造に。
フロアーのスペースに関係なく 全体で 大きなチェスト2台分の収納力です。
スライドレールで軽い動きです。

引出し3

スライドレール1

スライドレール2

引っ張り出すと もう一つの天板。 作品の展示や作業の範囲が広くなります。

スライドレール3

棚板

棚板は可動式になっており 棚受けの造作部はデザイン性を高めるために欠かせません。

棚受け

最上部天板モールは 全長4.5m幅になります。

工房内

組立て作業のほとんどを終え 工房内は乱立?状態です。
フレンチホワイトオークとポンデロサパインの 2種類の用材使用の為に
木肌の色が違って見えています。 強度を求めている所にはフレンチホワイトオークを
使っています。

それにしても 相当のボリュームになっています。
これから しばらくの間 ペイント作業になります。 

世界にたったひとつの家具

アンティーク デザインを再現

アンティーク家具とは 本来 100年以上の年月を経過したものを指します。
それ以降に 作られたものは フランスでは“ ブロカント ”と呼び
区別されています。
国内では 相変わらず“アンティーク”がもてはやされ アンティーク風( ? )の物まで
平気で 「アンティーク」と称し 売られています。
私たちの元にも ポツポツと 欲しかったアンティーク家具をデザインをそのままに
再現してもらいたいとの依頼が 舞い込んで来ます。

今回は 奈良県の下地さんから“ カップボード ”の制作依頼です。
あまりデコラティブではありませんが 細部のディテールにこだわりのある家具です。
一枚の写真をもとに 細部の寸法の割り出し作業から始め 全体の構造・構成のめどを
つけます。 多くを 目測による寸法決めになりますが それらをもとにして
ミリ単位でのデザイン画を描きあげます。 細部のバランスについては 必要に応じて
制作作業の中で微調整します。

デザイン画

特に 引出しは 微妙な膨らみ(カーブライン)があり ポイントにもなっています。
それから 今回は背板のデザイン・構造についても従来のものとは違い
手の込んだ創りになっています。

背板

引き出し

背板については 面積が広くなり 無垢材がゆえに湿気・乾燥で
膨張・収縮の影響を受けるために 構造的に工夫しなければなりません。

加工1

何種類かのビットを使い 何度も反復しながら ここまで加工しています。
イメージ通りの作業が出来るよう 緻密な計算が欠かせません。

加工2

木材

アンティークデザイン1

アンティークデザイン2

アンティークデザイン3

アンティークデザイン4

アンティークデザイン5

アンティークデザイン6

アンティークデザイン7

天板部モールの造作・取り付け等がこれからの作業になります。
創りに徹底し 扉の取っ手(ノブ)も手作りします。
最終的にはペイント仕上げで アンティークジェル・ワックス等を使い
使い古したような仕様。 レトロガラスをはめ込み仕上がります。

日常のこと

愛媛 納品へ

駆け足で 兵庫・愛媛まで納品に行って来ました。

まずは 兵庫・加古川市のTさん宅へTVボードをお届けし
それから 四国・愛媛に向かいました。 四国へ車で渡る方法として
瀬戸大橋・明石大橋・しまなみ海道からとありますが
今回は迷わず「しまなみ海道」を選びました。
尾道から今治までを結ぶこの道は向島・因島・生口島・大三島・伯方島・大島と
六つの島を通り 四国へと渡る趣る海道です。

地図1

ここは 全長70kmのサイクリングロードにもなっていて 尾道~今治間を
早い人なら4~5時間で走破出来るらしいです。
機会があれば それぞれの島と景色を楽しみつつサイクリングもいいかなと
思わせてくれる とても素敵なところです。

明石大橋1

明石大橋2

あいにく どんよりとした天気でしたが涼やかな風を感じながら四国・今治に到着。
今治といえば 「今治タオル」
以前から気になっていたのですが 風合いが良く 洗ってもいつまでもフワフワ感が続きます。
娘たちに 今治タオルのおみやげを買い….  2番目の目的地 西条市の黒川宅へ

地図2

着いた早々に「お疲れでしょう」と
手作りのロールケーキでおもてなしして下さいました。
カフェボールラックを壁に取りつけながらも 話しに夢中になり
写真に納めるのも忘れてしまいました。
帰りには たわわに実を付けた甘夏の樹から
お母さまが 切り取ったばかりの大きな甘夏を
袋いっぱい持たせて下さいました。
本当に ありがとうございました。

私たちが 自分たちの創った家具を 自ら“お届け”し続けているのは
やはり 創り手と それを使ってくれる人の 心の部分の関係を結びたい。
そう思っているからです。
手をかけ 心を込め 仕上げていく想いは
それを 使って下さる方にお渡しするところまでしないと終わらないと思っています。
と 熱く語ってしまいましたが
帰りは せっかくだから 久しぶりに小豆島へ寄ってと考えていましたが
空はどんどん怪しくなり とうとう雨が降り出したので淡路島経由・明石大橋を渡り

明石大橋3

その後 どしゃ降りの中 山梨まで ず~~っと走りっぱなし……
いつもになく 疲れたことは言うまでもありません。
今回の走行距離は 1488kmでした。

世界にたったひとつの家具

リビングの 主役へ

所沢 S宅へ TVボードのお届けに行って来ました。
GWの混乱に巻き込まれることなく 予定通りに到着。
かわいらしい奥様が迎えて下さいました。 引越しを機に 今回の制作依頼をして頂き
引越し荷物の中で一番乗りにお部屋に運び込みました。

TVボード1

セットした とたん お部屋の雰囲気が明るくなり
まさに このTVボードが リビングの主役になるのを物語っているようでした。
途中 ご主人も引越し準備で忙しい中 顔を見せてくれました。
オーダー前 奥様が随分悩んで いろんなTVボードを探している時
最後に ポンと背中を押して下さったというご主人も
奥様の影響で 少しずつインテリアに興味を持ち始めたそうです。

TVボード2

TVボード3

TVボード4

私たちの 得意とする “ 少し 大人っぽいフレンチスタイル ”を
本当に気に入ってくれた様子が その素直な表情や言葉のひとつひとつから
あふれるように伝わってきて 私たちも感動でした。

「HEART&HOMEさんに創ってもらえたら 他のものより100倍うれしい」
と おっしゃっていた Sさんが
納品時には 「想像していたより“ずっといい”」と 絶賛してくれて……
あー 創って良かったね と 主人と2人 幸せな気分で帰ってきました。
あんなお2人なら お届けしたTVボードも 幸せな一生を送れることでしょう。
奥様の 手作りの素敵なあれこれを飾ってもらい 満面の笑みを浮かべる
TVボードが目に浮かびます。

世界にたったひとつの家具

フレンチ感のある TV ボードが人気です。

大阪の Rinrin-french 宅の TV ボード納品から 3年が経ちますが
相変わらず 彼女の TV ボードを見て
私たちに 制作依頼をして下さる方がいらっしゃいます。

只今 同時進行で制作している 兵庫県高砂市のTさんと 埼玉県所沢市のSさんも
その中の お2人です。
こんなにも TV ボード流行りなのは何故なのか ?
私たちなりに考えてみたところ
やっぱり 薄型でワイドサイズのものが多くなってきているのが
大きな理由のひとつだろうと思います。
それと インテリア重視の傾向が強くなって 以前みたいに TV台にポンと乗せて
おしまいではなく
無機質な TV を インテリアの中に うまく溶け込ませたいという
大きな目的があるのでしょう。
せっかく こだわったインテリアスタイルにしているのに
TV の画面が大きいだけに 目立ってしまい 何か 違和感が ・・・ と
感じている方が 少なくないと いうことだと思います。

そういう視点で TVボードを探して 私たちにたどり着いて下さった方たちの
期待に応えるべく 制作しているのですが
やはり 大きなTV を囲むようなデザインを考えていくと どれもこれも
似たようになってしまっていくことが 悩みのひとつになっています。
できる限り ひとりひとり 少しずつ違うデザインをしていこうと
日々 あーでもない こーでもないと 考えを巡らせる毎日を送り
デザイン画を仕上げます。

お客さまから Go サインが出たら  ひたすら・・制作の日々。
期限の中での制作 時間を逆算しながら
あれも これもと 忙しくしています。

TV ボード1

TV ボード2

TV ボード3

TV ボード4

TV ボード5

TV ボード6

現在 新築中の 埼玉県川口市の一柳さん宅の TV ボードも
60インチ サイズ対応のもので デザインをまとめている最中です。
新居の完成に合わせるように進めています。

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