Tilleul (ティユール) 西洋菩提樹のことです。
ある年 ソーの村のハーブのお店で 薄いやさしいグリーンの葉を乾燥させたお茶を見つけました。
聞いてみると フランス人の大好きなハーブティーのひとつで 消化を助け ぐっすり眠れる効果が
あるそうです。
プロヴァンスのビュイ・レ・バロニーでは 毎年7月の第1水曜日に ティユールの市が開かれると
教えてくれました。
そして 翌年 旅の計画の中にしっかりと入れこみ尋ねることにしました。
その村は ヴァントゥー山の裏側 奥プロヴァンスにありました。
市当日には 広場を中心に 沿道には麻布やカラフルなプロヴァンスプリントに 溢れるほどに
包まれたティユールが積まれた車がズラリと並んでいます。
何と フランス中の 85% のティユールがここで取引されるのです。
見物に訪れた観光客の数も多く 取引の様子を楽しんでいます。
露店では 取り立てのティユールも売られています。
ヨーロッパでは “愛と自由と平等の樹”として フランス革命200年祭の記念樹に選ばれました。
プロヴァンスのティユールは 特に香りが強く品質も良いそうです。
市全体に ティユールの放つ甘い香りが漂っていました。