昨年3月に納品した 大阪・吹田市 富澤さん宅のTVボードをご覧になって
私たちに依頼して下さった 横浜の宮森さんのTVボードが完成しました。
富澤さんのTVボードより小ぶりですが 細かい所に工夫を凝らし バランスの良いフォルムに
仕上がっています。
特徴としては、正面から見える金具を最小限にして 蝶番を見えなくしています。
下段・中央の扉は 上内部にスライドさせて収納します。 オープン状態で使用しても良いように
なっています。
勿論、棚板の全てが可動式になっていますので 収納する物に合わせアレンジ自由です。
画像では 表面の木肌まで よく見えないのですが、ペイント後のサンディングの効果が
月日が経つと 少しずつ表れてきます。
制作から1年経つ富澤さん宅のTVボード類には きっと その変化が出てきていると思います。
サンディングされ木肌が露出している部分のパイン材が 飴色に変わり、ただ綺麗だった家具に
何とも言えぬ雰囲気を プラスしてくれるようになります。
使っている中での細かなキズも 味わいとなって 自分だけの家具に成長してゆくのです。
今回の金具は 独自に入れたイギリス製のものを使用しています。
真鍮製の金具をアンティーク風にしたものですが、パーツひとつで家具全体のイメージが変わり
グレードが上がります。
ご依頼のお話しがあって デザインをしていくのですが、いつも悩ましく思うのは
最初はどうしても 平面的なデザイン画でしか提案することしか出来ないことです。
それだけに いつものことながら 創りが 「これでもかっ! 」 という具合になってしまいます。
サイズ / 高さ1700 × 幅1700 × 奥行き460 ( 最大寸法・mm)
仕 様 / バダーミルクペイント塗布仕上げ
用 材 / 北米産ポンデロサパイン