創りたかったチャーチチェア。 北米産ウォルナットを用材にしています。 幅・高さ・座高・奥行きを決め部材を作ります。 量産するわけでなく 一脚を想っているデザインに仕上げることに集中です。
フリーハンドでラインを描いた 背の部分になる脚のカット。
中央部がふくらみを持った丸棒。 大変根気のいる削り作業になります。
構造的に接合する箇所全て角度・丸棒の長さが違うデザインです。 組立は一気に行う為 やり直しが出来ません。 前脚が「ハの字」になっており その為に全ての穴の角度・穴の深さを含めた丸棒の長さが違います。 見えていないところで地道な工夫がなされています。
要所で 抜けることが無いようクサビを施しています。
フィットするように座面を削ります。 丸ノミで荒堀し グラインダー・サンダーの順で仕上げていきます。
座板は木目を横向きに使用することがほとんどですが 今回は縦向きに使っています。 板厚30㎜ですが負荷と経年変化を踏まえ縦目に対して横方向に埋め込みし万全を機しています. 難度の高い造作のひとつです。
背面に聖書などを入れるための箱が付いており クロスバックスタイルといって女性に人気 !!
使うデスクに合わせペイント仕様にしました。 幅440×高さ850×奥行き560(㎜)