Provence が・最も・輝く・季節。
それはやっぱり、一面にラベンダーが咲き乱れる 6月末から7月にかけてです。
一度この季節に訪れたら多少無理しても、次もまたラベンダーの咲くころに行きたい
と思ってしまうほど景色は一変します。 最初の頃、仕事上最も行きやすい3月に
旅していて、それはそれで満足していたのですが、あの景色を見てからは もうこの
季節以外は考えられないと思うようになりました。 何度か旅するうちに どんどん
欲張りになり、ガイドブックを読みあさり すっかり頭でっかちになった私は、次の
目的は ガイドブックに載っている目抜き通のProvence ではなく「地元の人たちしか
知らない とっておきの場所へ行きたい」そう思うようになっていきました。
そのためにはより多く動き回るしかありません。 朝早くから車に乗り込み 一日中
ラベンダーのポイントを捜し求めて走り、見つけると しばし写真をとりまくる。
そして又次のポイント探しへ・・初めて6月に行った時は連日こんな感じ。
この時期は夜10時近くまで明るいのでホテルに戻る頃はもうヘトヘトです。 でも、
もう次の日朝食をとる時は今日はどの辺を回ろうか? と意気揚揚となるのです。
「ラベンダー街道」 に沿って Provence のさまざまな地域を めぐりめぐりました。
何年もかけて気づいたのは 今年最高のポイントだった場所が、次の年には
ラベンダーがまったく無くなっていることも少なくありません。 畑を休ませる
ためなのか 突然 麦畑に・・・
「一期一会」 そんな気持ちでシャッターを押しながら 心に刻みつけていきます。
その広大さ・・・色鮮やかさ・・・
あのむせるように香る 甘い香りと ミツバチの飛び交う 羽音まで・・・
目を閉じると蘇る あの日 あの時・・・です。