先日 取材に立ち会った時の本が 10月29日に発売になりました。
タイトルは、「カントリーハウス」Provence. British. American. と 3つのスタイルに
分けて それぞれこだわりの家が紹介されました。
私たちのプロデュースした大柴宅は、その中で最初に登場します。 HEART&HOME
オリジナルのキッチンからリビングを見たカットで始まります。
ハウジング本で、カントリースタイルに注目して出された本は これが初めてでは
ないでしょうか?
こんな風に自分の目指すライフスタイルをしっかりとベースに持って
“家づくり”をする人が 増えてきたと いうことなのかもしれません。
そうすれば、おのずと道は開かれる ・・・では ないですが、“家づくり” も
イメージにそって進めていけば 理想の形に自然に近付いていくと思います。
私たちは家具作りを中心に活動していますが、使う人のライフスタイル、あるいは
インテリア全体・・家の空間すべてを視野に入れて物作りをすることが不可欠だと
考えています。
「物作りをする」時、完成した形をイメージできなければいけません。
それが出来ないと、本当の意味で“良い 物作り”はできないと思います。
カントリースタイルの中でも ことに Provence に関しては、その空気感までも
私たちの心に しっかりと焼き付いています。 家具を作っている私たちが
家作りの お手伝いを するなんて・・・と 思われるかもしれませんが、こんな
私たちだからできることがあると考えています。
“プロヴァンス風の家に住みたい” そう思う方が とても多くなっています。
ですが、ほとんどの方がただ漠然とした憧れを持っているだけです。 そんな
いわば素人さんがメーカーにイメージを伝えるのですから、様々な “ズレ” が
生じて 当然だと思います。 そんな悩みを解決するために、私たちが施主さんを
サポートするとともに、総合的なプロデュース役をすることで よりリアルな
プロヴァンスを形にしました。
残念なことに、本では紹介されなかった あれこれを ちょっと お見せしましょう。
まず、外壁に取り付けた 通りの名を示すサインプレート。
AVENUE DE・・RUE DE・・と 種類は様々ですが、プロヴァンスを走り回って
いると家々の外壁に 無造作に このプレートがつけられていて とても印象的です。
立水栓の蛇口。 素朴な水道管にアイアンでおしゃれしました。
これは、いろんな村々に必ずあるフォンテーヌをイメージしたものです。
この外灯は、手作りガラスで有名な BIOT村で見つけました。
ぽってりと 厚みのあるガラスに 気泡が無数にあるのが特徴です。
ひと目で気に入って 大事に手荷物で持ち帰ったもの。
奥プロヴァンスのポテリーにオーダーして焼いてもらったオリジナルプレートです。
プロヴァンスでは表札がわりに家に名前をつけているお宅をよく見かけます。
ガーデニング用具を収納する納屋。 下から見ると瓦が見える構造になっています。
こんな風に家のあちこちにプロヴァンスを感じさせてくれるものたちが
ちりばめられています。 それらひとつひとつが「スタイル」を完成させるのに
大切な役割を果たしてくれているのです。