La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

日常のこと

マルシェって素敵!

NYONS1

はじめて6月のハイシーズンに、provenceを訪れたときの事でした。 走ったことのない道を選ぶように進んでいると、比較的大きな村に着きました。 調べると「NYONS」という名前の村でした。

NYONS2
NYONS

オリーヴの木に取り囲まれ、プロヴァンスらしい風景が広がります。
ここは、オリーヴ油と実の取引が行われていることで有名。

やけに車と人が多く、駐車するのにひと苦労でした。 人だかりのしている村の中心部の方へ歩いていくと、目にも鮮やかなテントが、所狭しと立ち並んでいます。 本で見て知ってはいたものの、こんなに偶然しかもこんなに規模の大きなマルシェに出会うとは、何てラッキーなのでしょう。 早速人波にまぎれて見て回ります。 食料品・衣料品・日用品など、生活に必要な物が全て揃っているようです。

いちご
FRAISE-いちご

ちょっと小ぶりないちごたちが、かわいいバスケットに入れられて・・・
このままお持ち帰りできます。 プレゼントにもいいかも!

カヴァイヨンメロン
MELON-カヴァイヨン・メロン

一個\100位で買えます。甘くてとてもジューシーです。

木いちご
framboise-木いちご

パイやケーキ作りに重宝しそう。

パエリア
パエリア

魚介類がたくさん入っていて、米もあまり硬くなく、日本人好みの味です。

にんにく屋さん
ニンニク屋さんのムッシュ

プロヴァンス料理には欠かすことのできないニンニク。
これを私の首に下げて、おまけにほおずりまで・・・本当にプロヴァンスの人たちは、明るく陽気です。

プロヴァンスプリント
プロヴァンス・プリント

色鮮やかな布地たち。 プロヴァンスの明るい太陽にはぴったりです。

こんなマルシェが曜日を変えていろんな村で開かれています。 

プロヴァンスの休日

provenceは決して便利な場所ではありません。 日本みたいに、コンビニやスーパーがいたる所にあったりする生活に慣れていると、すごく不便に感じるかもしれません。 でも週一回やってくるマルシェで買い物をし、買い込んだ食料を調理して、庭先の大きなオリーブの木の下のテーブルに、プロヴァンスプリントのクロスをかけ、そこでゆっくりといただく。 そんな心豊かな暮らしがここにはあります。 だからprovenceに魅かれるのかもしれません。 それからというもの、旅の計画の中には必ずいろんな村のマルシェの日がしっかりチェックされるようになり、午前中はどこかしらのマルシェを覗き、それから又ひたすら見たことのないprovenceの風景を探しに、車を走らせます。

日常のこと

家具教室を終えて

山梨県 清里・清泉寮で、 宿泊型の家具教室を、初めて開催してから16年の月日がたちます。 そもそも、1泊2日のステンシル教室で、オリジナルの白木教材にヤスリがけをしていたとき、 参加者の女性たちから ”家具を作ってみたい” との声があったのがきっかけでした。 素人さんに家具を作らせるなんて、至難のワザだとは思いつつも、何とかできないだろうかと考え始め、でも簡単な日曜大工の延長なんて感性のないものは絶対したくない私たちは、無謀にも普段オーダーで制作している家具と何ら変わらない、制作方法・素材・デザインで家具教室開催に挑戦しました。 2泊3日の中で、完成にもっていかなければならないプレッシャーに、押しつぶされそうになりながら、最終日には疲れすぎて食事ものどをとおらないほどでした。 そうやって試行錯誤をくりかえし・・・ 雑誌「私のカントリー」では特集を組んで取材され、一気に全国から問い合わせ・参加希望が殺到しました。 多い時は年間8回の開催というときもあったほどです。 その中で私たちが、他に絶対に負けないと自負しているのは、制作デザインを毎回変えつづけていること、アメリカ・オレゴン州のパイン材とイギリス・フランス直輸入のパーツ類を使用していることです。 参加費用が高いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それ以上の価値がある教室をしているつもりでいます。 参加者も多様になり素人の方から、プロを目指す方、プロの方(?)までさまざまです。 特に、女性たちから熱い支持を受け、こんなに長い間教室を開催してこれたことに本当に感謝しています。
以下、家具教室の様子へと続きます。

家具教室 第1日目

いよいよ家具教室初日を迎えました。 開始時間の午後1時に合わせ、参加者がぞくぞくと集合してきます。 今回は9組で総勢20名になりました。 ファミリーでの参加も多くにぎやかです。 参加者の方たちはサンプルの実物を熱心にながめ、用意されている部材を前に期待と不安の入り混じった表情をしています。 最初は小さなパーツを組み立てていきます。 引き出しの組み立ては、ハタガネを上手に使っていけば、一人でもスムーズに組み立てられます。 ひとつひとつをていねいに着実にしないと、あとで引き出しが本体に入らないということになるので、注意が必要です。 次から次へと運ばれてくる部材と格闘する参加者たちですが、この時点では先の予測がまったくたたないので、不安が広がります。

引出し組立

手際よく引き出しの組み立てをしているのは、今回2回目の長田さん。 3ファミリーで来てくれました。 制作は、それぞれお父さん一人でがんばります。

棚板作り

三重県の紀伊さん。 前日徹夜だったご主人に変って、初日はほぼ一人で制作していました。二人の息子さんも一緒に・・この方はもう5・6回目の参加。

角ノミ作業

今回一番遠方からの参加は、福岡県の女川さん・初参加です。 息子さんと一緒ですが、彼は試験前ということで、手伝いはあまり期待できず・・

第2日目
前日はあまり遅くまで作業しませんでした。 これがのちに吉となるか凶となるかわかりませんが・・・。 いよいよ本体の組み立て作業がはじまり、会場がなんだか手ぜまに感じるようになってきました。 ここにきて個人差がはっきりと出てきます。 遅れている方は、私たちが積極的にお手伝いします。 しかし集中力を絶やさず作業するのは、とてもむずかしいことです。 さすがに疲れがでてきます。 それに反し手元はミリ単位で気を配らねばなりません。 みなさん真剣そのもの・・・ 最終日をゆとりを持って迎えられるかは今日の作業次第です。 あせりもだいぶ出てきて、小さな失敗があちこちで見られるようになってきました。 とりかえしのつかない失敗のないように、目を配り、耳をそばだてます。 サンダー・ジグソー・ドライバードリルと正しい使い方をされていないとすぐにわかります。 なんだかウサギになったみたいですが、間違った使い方はけがのもとにもなるので、私たちにとっては大切な仕事です。 変な音がしたらただちにストップして、指導します。

組み立て

本体の組み立て作業。 深沢さんも2度目の参加です。 このときは、ジャストタイミングで子供の世話に追われていた奥様が、手伝いにきました。

脚部の組み立て

本体の足の部分の組み立て。 手前左の愛知県の佐溝さんは、ご主人がリードして奥様と二人で着実に作業しています。

線引き

朝の富士

10年ぶり、2度目の東京都の木崎さん。 今回最年長です。 好きな事に没頭していると、みなさん少年の頃のように輝いた顔になるから不思議です。 この日の朝、彼は早起きして清泉寮周辺の写真を、デジカメにおさめていました。 その中の一枚を一緒に紹介します。

ジグソーで部材のカット

ジグソーを使った作業。 自分の描いたラインどおりにカットするのは、大変です。

第3日目
とうとう、最終日になってしまいました。
泣いても、笑っても、どうにか仕上げをしていかなければなりません。 と同時に、扉にガラスが入ったり、金具をつけたりで、自分の作品が又違った表情に変っていくのも、大きな楽しみになる日でもあります。 ガラスもフラットタイプとゆがみガラス、金具も数種類の中から、それぞれが思い思いに自分のイメージに合わせて選んでいただけるようにしたことも、自分らしさを表現する良い機会になったのではと思います。

本体組立

常に皆さんをリード(?)するように作業をすすめてきた長田さんは、いよいよ本体の天板を取り付けます。 本体内部に見える4本の丸棒は、ワイングラスを吊り下げるためのものです。

溝ほり

疲れがピークにきているにもかかわらず、気の抜けない作業です。 本体サイドにルーターで飾りの溝をいれます。 息を止める様にして、慎重に動かしていきます。

穴あけ作業

深沢さんのとなりでにこやかに笑っているのが、初参加の若尾さんです。 長田さんと深沢さんに誘われ参加してくれました。 箱に入った真新しいmy tool たちを、大事そうに使ったりと、楽しんで制作していました。

バタフライヒンジの取り付け

チェックシャツの大柴さんは、最終日にご家族と合流しました。 黙々と作業に没頭しています。

ガラスモール取り付け

紀伊さんのご主人です。 扉のガラスをはめこむ作業の真っ最中。 となりでこっちを見ている二男のたいき君は、遊んでほしくてお父さんを困らせています。

プル金具の取り付け

完成

抜群のコンビネーションで、いち早く仕上げの金具付けをしている佐溝夫妻。 完成目前です。

こうして制作開始から、あっという間の3日間が過ぎ、疲労と充足感で幕を閉じます。
出来上がった作品を自分たちのお部屋に入れ、使っていく中で月日が経ち、質の良いパイン材がその色合いを飴色に変えてゆきながら、その人の生活に溶け込んでいきます。 自分の手で作り上げたという ゛思い゛ が、なおのこと作品を大切にする ゛想い゛ につながるのだと思います。
私たちの家具教室の魅力は、完成度の高いプロフェッショナルな作品に、経験の浅い人たちがチャレンジして完成させる醍醐味を味わえることではないでしょうか! このHP・blogを通じてまた新たな参加者が現れるのを楽しみにしています。  

日常のこと

ステンシル教室も同時開催します

キャビネット

11月23日~25日に開催する清里・清泉寮での家具教室に合わせて、23日と24日のpm7:00~9:00まで各1回ずつステンシル教室をします。 HEART&HOMEオリジナルの、白木教材を今回は5種類用意していますので、その中からお好きな物を選んで参加するだけです。 用具一式は貸出します。基本的な技法は、とても簡単なので初めてでも大丈夫・・・いくつかの注意点を頭にいれて、あとは思い思いのステンシルを楽しんでいただきます。 参加費用は、¥2000~¥7000(素材によりことなります) サンプルのキャビネットの場合ですと¥7000になります。(但し、型は既成の物をお使いいただきます。)

お問い合わせ・お申し込みは、お問い合わせフォームまたは清泉寮までお願いします。

日常のこと

初めてのレンタカー

1994年、ツアーで初めてProvenceを訪れました。 私たちの大きな期待からは程遠い、それこそProvenceをかすめただけの旅に、欲求不満を残しながらの帰国となりました。 この次は絶対に個人旅行しかないと心に決め、それからの一年というもの・・Provenceとタイトルがつく本を、かたっぱしから読みあさり(あまりむずかしそうなものは除いて) 自分たちの行ってみたい場所・shopを書き出し、そのための足となるレンタカーを借りるためのノウハウを知るため、ヨーロッパドライヴなる本をこれまたすみからすみまで熟読(?)しと、初めての個人旅行の不安を少しでも解消すべく、着々と準備しました。 私たちの作成した旅行日程案に基づき、JTBに飛行機・ホテル手配を依頼しました。 それだけでも何だかずいぶんと進歩したなあと、我ながら感心しつつその日を迎えました。 1995年3月8日12:50発AF275便に、乗り込みました。 昨年は、JALだったので飛行機に乗り込んですぐに、フランス語が響き気分はもうフランスです。 あえてAFを選んで正解でした。 不安だからと言って、日本の航空会社を利用する方も多いと聞きますが、フランス語を少しでも長く聞いていたい私たちにとってみれば、ナンセンスです。 ParisでAF2334便にどうにか乗り継ぎ、Niceへと無事降り立ったのでした。 翌日、SNCF(国鉄)に行き、Avignonまでの列車のチケットを入手しました。 当然ながら全て自分たちの手でしないとなりません。 不安だらけ、手さぐりしながらの旅です。 Avignon到着した夕方に予約してあったレンタカーを借り、フランスの車と道路になれるため、Avignonの城壁付近を試乗しました。

レンタカー

翌朝早く、いざ出発です。前日下調べしておいたとうり、N100号線に迷うことなくのりこみ、目的地のAptを目指します。 しばらくすると、 主人ももうすっかり運転に慣れ、車内に安堵の空気が流れます。 途中気に入った景色があると、路肩に車を止め、しばしの撮影タイムを楽しむ余裕もでてきました。 こんなふうにして、ひとつひとつ課題をクリアしながら、自由な時間を満喫します。 ガイドブックの中で印象に残った村々を回り、時間を気にすることなく過ごせる心地よさは、一度味わったらやみつきになることまちがいなしでしょう。 そんなこんなで、初めての個人旅行は大満足で、幕を下ろしました。今振り返ると、まだ序の口だなと思ったりもするのですが、ツアーでは決してすることのできない経験をすることができたという意味においては、記念すべき第一歩だったかなと思います。

日常のこと

上高地から飛騨高山へ

上高地

ずいぶん久しぶりに、家族で気分転換をかねて、出かけてきました。 目的地は上高地・・・am.5:00に出発、天気は快晴でした。 紅葉もかなり進んで、さぞ見ごたえのある景色が臨めるだろうと、ワクワクして出かけました。 中央高速を松本I・Cで降り、沢渡まで・・ ここからはバスかタクシーに乗り換えです。 私たちはタクシーに乗り込み、運転手さんから案内をうけました。 2日前に穂高連峰は初冠雪があり、1年のうちでもベスト5に入る絶好の日だと聞かされ、何だか得した気分になりました。 大正池でタクシーを降り、ここからは徒歩で遊歩道を進みます。

池

朝日に照らされ池の表面からもやがたち、何ともいえぬ幻想的な雰囲気があたりを包み込みます。 途中、田代池を通り河童橋まで約1時間半の道のりを、写真を撮りながらゆっくり歩きました。 朝の冷たい空気の中で、歩くなんてひさしぶりの事です。 歩き始めた時は、あまりの冷たさに手袋を忘れた事を悔みましたが、日が昇るにつれポカポカとしてきました。 河童橋に着きしばしおみやげ物屋をのぞいて駐車場まで戻りました。 

その後、飛騨高山まで足を延ばす事に決め、車に乗り込み途中で、おいしい日本そばをいただきました。 高山では、古い町並みを散策しました。 造り酒屋では飲めないお酒を試飲してみたり、ちりめん小物を扱う店を物色したりと、古き良き日本をじっくり味わいました。 そんな古い町並のはずれに、私の大好きな陶器やガラス器の並ぶお店を見つけ早速中へ・・・きれいな色のガラス器をひとしきり眺め、店内を一回りしていると、主人が私のところへ来て、入口横の棚に並ぶカップが、私の好きそうな物だと耳打ちしました。 さすが・・長い付き合いだけあり、私の好みがよくわかっています。 ちょっといびつで、素朴で味のあるカップたちでした。 棚には30個ぐらい並んでいたでしょうか? 娘はちゃっかり自分のお気に入りを見つけ出していて、私に見せてきました。 どれもこれもひとつとして同じものはなく、はじからひとつひとつ手に取って、その手触りを確かめます。 ああこの感じ・・私の感性にぴったりだわと思いつつ、その中から自分用のひとつを選び出します。 もうどれもこれも欲しくなるので、いったんその場をはなれ気持ちを落ち着けて、遠くから見てみます。 やっぱり最初にいいナと思った物にきめました。 ブラウンにホワイトのドットが入ったカップです。

カップ

またひとつお気に入りが増えた喜びをかみしめつつ・・ 一休みをかねてカフェへ入りました。 そこで早速今買ったばかりのカップを取り出しにんまりしたのでした。 思いがけずHeartに響く物との出会いがあり、心の洗われるような景色も、しっかりと胸の中に収め・・ 帰りがけには白骨温泉で体もあたため、本当にいい事づくめの一日っでした。 そして家族の大切なポートレートもまた、たくさん残すことができました。

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