La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

世界にたったひとつの家具

待っていてくれた 笑顔

台風が次々とやって来て その合間をぬうように三重県・四日市市の坂下さん宅へ納品に行って
きました。
前日には とどこおりなく積み込みをすませ、 am6:30 わが家のガレージを出発しました。
順調なスタートです。

出発

高速に乗り込み しばらくしていつものように忘れものがないか お互いにチェックし合います。
す・る・と ・・大変 !!!
何と 絶対に忘れてはいけない物を2人とも積み込んでないことに気づき、いったんPAへ・・・
もう 自宅から100km以上走っています。 でも 帰らなければ納品の意味がないということで
松川 I.C で いったん降り Uターンです。
悔やんでもしかたありませんが、お互いに相手がしただろうという甘い考えが こんなことに・・・
家に着いたのが am9:30 。 そして 又出発です。
約束の時間は pm1:00  遅れてしまいそうなので事情を伝え時間をずらして頂きました。

昼食もそこそこにして 坂下さん宅に到着したのが pm1:30 すぎ・・

坂下さん宅に到着

坂下さんは 玄関で笑顔のお出迎えを してくれました。 積み込んできた荷物の大きさに
坂下さんもビックリ。

積み込んできた荷物

いざ、室内へ運び込みます。 坂下さんの助けも借り 無事定位置に。 それから はずしていた
棚板や扉を 次々と取り付けてゆきます。

取り付け作業1

取り付け作業2

取り付け作業3

天井に届きそうなくらい大きいのに 白くペイントしたせいか圧迫感はありません。
お部屋が明るくなりました。 最後に全体をふき上げて完了です。

作業完了

坂下さんの入れて下さったコーヒーを頂きながら、「次は あの家具が欲しい」「こんな小物も
いいかな」と 話が弾みました。 お届けした先で こうやって次のお話が頂けるというのは
本当にありがたいことです。

直接 お会いして 目を見てお話しをすることで   “通じ合える”  “伝わり合う”
それは とても 大切なこと。
私たちが 何より大切にし続けてきた事です。
~ 以心伝心 ~  主人が まじないのように いつも言っている言葉ですが
伝わっているからこそ 私たちが 今も頑張っていられるのだと思っています。

坂下さんファミリー

坂下さんと長女のめいりちゃん 長い時間ありがとうございました。
次も よろしくお願いします。

世界にたったひとつの家具

TV キャビネット 迫力です。

~ 三重県四日市 坂下さん宅のTVキャビネット制作の続きから 「完成」 まで ~

幅2mの組立て

幅2mの組立てでは 長尺のハタガネを使い 垂直・水平の精度を高め固定していきます。

クサビ(竹材)を打つ

細かい部材の個所はクサビ(竹材)を打って強固にしています。

指先から伝わる鼓動

指先から伝わる鼓動は次第に確かなものに ・・・

組立て完成からは私の出番です。 丁寧にサンディングし、ペイントをしていきます。 その後
もう一度ペイント部をサンディング。 二度目のペイント作業。

ペイント作業

愛犬 Ange ( アンジュ ) も 工房の隅で私の作業姿をおりこうに見学です。
やすりの粉で真白になってしまいましたが 何とも愛らしい姿に思わずシャッターを切って
しまいました。

愛犬アンジュ

ヒンジをアンティーク処理

英国製真鍮のヒンジを特殊な薬液でアンティーク処理しています。

1サイズを何にでも使うのでなく 5種類のサイズから、
創る家具デザインに合うものを選び 用いるようにしています。
同じく英国製ノブ 使うネジもヨーロッパ仕様でマイナスです。

ヨーロッパ仕様のマイナスネジ

プラスネジの日本にあって あえてマイナスネジを使うのも 私たちのささやかなこだわりです。

扉を開く

下の引出しと扉の間隔が無い状態で 扉を開いた時、中面とフラットになるようにする構造は
プロでもなかなか考えつきません。

引出し

引出しの中枠は固定されてなく左右にスライド出来き 用途に合わせて仕切りをニ分割
三分割にして使えます。

棚板・棚受の構造

棚板・棚受の構造をこれほど明確に公開するのは初めてです。
parisで見た 中世の家具からヒントを得て考案、20年来この方法で創っています。
2cm刻みで 棚板の高低調整が出来ます。
あの無機質な金属のダボの部分を排除し 家具のデザインとして見せています。
強度も従来の構造と違い、はるかに耐性があります。

歪みガラス

扉のガラスは ドイツから取り寄せた “ 歪みガラス ” です。
やはり こういったパーツひとつひとつが加えられることで
仕上がりのグレードが ぐんと高まります。

完成

工房内で 三分割されていたものを組み上げてみると、やはり圧巻です。 幅があるものの
中央部が少し前に出ていることで平面的にならず 立体感が出て、全体のデザインの大きな
ポイントになっています。

仕 様
サイズ / W 2020 × H 2300 × D 510 (mm)
用 材 / 北米産ポンデロサパイン
Color  / バターミルクペイント Yellowish White ・ Livos 自然健康塗料 White

世界にたったひとつの家具

みちのく ・・・ 弘前まで お届けです。

震災の爪痕を そこここに残す東北道を ひたすら北上し、 青森県弘前まで 860km ・・・

大鰐広前

市内在住の成田さんの家具を積んだまま 約束の時間まで しばし 娘孝行。
青森と言えば リンゴ ・・ と いうことで 「リンゴ公園」 に立ち寄りました。
駐車場から リンゴ畑に囲まれた入口への道を登って行くと 建物の前に
大きなカゴいっぱいのリンゴを 必死で抱える少女の銅像が迎えてくれます。

リンゴを抱える少女の銅像
岩木山

木々に実るリンゴたちはまだまだ青かったけれど 天気が良くて気分は最高でした。
そこから 娘のたっての希望である白神山地を目指します。
何故 白神山地? なのかというと、娘の大好きな “ジブリシリーズ” の中で
「もののけ姫」のモデルとなる森が 白神山地の - ブナの原生林 - だからという理由。

白神山地ビジターセンター

途中 白神山地ビジターセンターで ブナの木の予備知識をサラッと学び、そこからさらに
くねくねと曲がりくねった山道を登りつづけ「暗門の滝」へ・・・
たどり着いたは良いけれど 数日前からの雨で この先は進めず ….. 。
結局 ブナの幼木を見ただけでした。 娘にしてみれば これから先に広がる森に
想いをはせることで 自己消化したようでした。
そうこうしているうちに 目的の納品時間が迫ってきました。 弘前市内に入り、お届け先である
成田さんに連絡。 カーナビに案内されるがまま迷うことなく到着。

成田さん宅1

成田さん宅2

笑顔で出迎えてくれた成田さんと 家の中に運び入れる前に記念撮影。
メールで 途中経過や仕上がり画像を送って確認していたものの、 実物の質感・ペイントの
落とし具合も “思っていたよりステキ”と 気に入って頂いて私たちも上機嫌。

はるばる青森まで来てよかった。  頼んで下さった方に “手渡しする大切さ” ・・・
私たちが 守り続けてきたこの事に、 あらためて 「出来る限り続けていこう」と
思いを 新たにしたのでした。

世界にたったひとつの家具

フレンチな TV キャビネット

四日市 坂下さんの TV キャビネットが 着々と形になってきています。
高さ 2350mm × 幅 2020mmとサイズ的にもとても大きいため 全体を3分割にして制作しています。
デザインはあまりコテコテにせず あくまでシンプルに………
でも、細部までこだわりが感じられるものに仕上がっていってくれたらと思っています。

ポンデロサパインの無垢材

用材は北米産のポンデロサパインの無垢材です。 合板と違い天然の一枚材は生活環境の変化に
敏感に反応します。 2mのスパンだと湿気・乾燥で10mm前後は膨張収縮の変化をします。
そうした影響を受けても大丈夫なよう 全ての接合個所は深さ3mm位の溝を彫り固定。

背板1

背板2

背板も一枚ずつデザインサイズに合わせ加工します。

ベースになる一番下の部分

ベースになる一番下の部分。 水平・垂直の精度は絶対的なものを追及、妥協は許されません。

金具
金具の選択は家具の付加価値を高めます。 やりにくい個所の加工作業は“先にやる”が鉄則。

キャビネットの中心部

キャビネットの中心部。 両サイドは扉になり、他はオープンスタイル。
背面をパネルにして、従来の羽目板と違い paris の都会的なデザインにしています。
内側はすでにバターミルクペイントを塗布しています。 外部を手掛ける前に処理していた方が
きれいに仕上がります。

都会的なデザイン

内側にバターミルクペイントを塗布

この後、最上部の制作になります。
ゆがみガラスを使った扉などが付くと 趣のあるキャビネットの誕生です。

世界にたったひとつの家具

猫足 ドレッサー

金具

作業中1

作業中2

青森県弘前市の成田さんご依頼のドレッサーです。
今回の デザインの大きな特徴は この猫足の部分です。 猫足といっても、あまりデコラティブに
なりすぎず そのフォルムにあの柔らかな曲線を取り入れました。
パーツの一つ一つが細かく計算され、カット・削り込まれています。 ほとんどを感覚で
作業していますので、後で同じ物を創ることは出来ません。

東北地方、岩手にお届けしたのが6~7年前のことで 青森納品は初めてです。
夏休み中にはお届け出来るよう頑張ります。 

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