La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

世界にたったひとつの家具

作りたかったベンチ

以前から思い描いていたベンチ。 普段は依頼の制作に追われているのですが 少しずつでも作りたい物を形にしていこうと 取り組み始めています。 同じものを何点も作るのではなく あくまでも「世界でたったひとつの家具」として創り上げています。 模索している時間のほうが多くなり割に合いませんが 根気よくやることによって新たな発想のきっかけになることもあり それらは次のデザインに活かされています。

座面の裏側に脚の取付穴を開けるのですが 角度がついたデザインになっており 4本の脚が揃うように気持ちの統一が全てになります。 貫通してしまわないようにノギスで確認しながら慎重に進めます。

あらかじめ加工していた脚のパーツを組みながら穴に差し込みます。 簡単そうに見えますが そうではありません。 それぞれに角度が設定されている為 接着と差し込みを一気に・同時にしなければなりません。 勿論事前にリハーサルしています。 接着剤が固まる前に4脚の角度確認は絶対です。

用材は北米産ウォルナットを使っています。 座面の形状もフラットではなく削り込んでいますが 時間を割いた箇所にもなっています。 

丸棒の中央部は22mm 両端は15mmで 一本一本全て手作業で削り込んでいます。 単純作業だけにとっても根気が必要です。

穴あけ作業。 座板の厚みは35mmあり それに深さ20mm 微妙な10°位の角度がついた穴を手持ちのドリルで開けています。 ここまでになると作業も終盤になります。 22本の丸棒を差し込み接着させると修正は全くできません。 もう成り行き ?? です。

設定した角度を確認しながらハタガネで強力に密着させます。 最初のイメージと組み立て上がった差異を想うのですが その判断はなかなか微妙なところがあります。 満足よりも課題が見つかるほうがいいのかも知れません。 この後ペイント塗布になります。 完成後販売する予定になっていますが興味のある方は お問い合わせください。 

 

世界にたったひとつの家具

カウチベンチ

先日 ブランケットboxを納品した 須貝さんのお母様のカウチタイプのベンチです。 お部屋に置かれた他の調度品に合わせ シックな色合いに仕上げています。 用材は 北米産広葉樹の中でも最高峰と評されるアンティークな雰囲気のブラックウォールナット。

肘掛けも ウォールナットの太い角材から削り出し それを支えるスピンドルと脚部のスピンドルも一本一本丁寧に旋盤で作り出しました。 ゆったりとくつろげるように奥行きもたっぷりとり 体が自然となじむよう座面もゆるやかなカーブを描いています。

純度の高い植物原料のオイルで 無垢木材の持つ質感と木肌のあたたかさはそのままに 自然な色 ツヤで木の持つ魅力を一層引き立てます。

 

デザインは まさにヨーロッパスタイル。 がっしりとしているものの細部にまでこだわったものになっています。

布張りのソファーではなく あえて私たちに「木製で」とご依頼下さった須貝さんの期待に応えるべく作りました。

 

 

 

世界にたったひとつの家具

フレンチスタイルの部屋づくり

Sさん宅の子供部屋に着手しはじめて
少しずつ 少しずつ・・・・ 1年半以上の月日をかけて
この夏 ついに完結しました。

しばらくして お部屋を拝見しに伺うと
思い思いに 自分の部屋をかわいくディスプレイし
心地よく使ってくれている様子が 手に取るように
伝わってきます。

姉妹といえど 好みは少々違うようで
ピンクベースの かわいらしいテイストのお部屋と
パープルグレーベースの ちょっぴり大人っぽいお部屋。
お母さんのセンスの良さを 2人とも受け継いでいるようです。
部屋の作りは ほぼ同じなのに 使う人によって 家具もまた
異なった顔を見せてくれます。

こんな夢のような環境で これからの 多感な時期を
過ごしてゆける子供たちは 何て幸せなのでしょう。
今は 親から与えられた家具であっても
毎日 自分の物として大事に使っていく事で ……
いつか それが かけがえのない宝物になっていくでしょう。

私たちの想いを注いだ ひとつひとつが
その大切な役割を果たしてくれることを願っています。

これまでに この「部屋づくり」に関する記事を
事ある度にアップしてきました。
興味のある方はご覧下さい。

2015年
12月04日 憧れの フレンチインテリアを 子供部屋に実現
12月19日 フランスの窓辺のような Volet を使った パーテーション

2016年
04月01日 フレンチスタイルのワードローブ 完成しました。
04月30日 “ 超 ” 忙しい !!
05月11日 “ 超 ” 忙しい (2)
10月01日 夢の子供部屋 完成

2017年
04月26日 フレンチデザインのベッド
05月01日 オンリーワンのデザイン
08月21日 仲良し姉妹の サイドボード

世界にたったひとつの家具

ブランケット BOX

甲府市 須貝宅のブランケット BOX が完成し納品しました。

須貝さんが 最初にお問い合わせ下さったのは昨年末の事でした。
先日 子供部屋のサイドキャビネットを仕上げたばかりの
S さんのブログを見て Sさんにお届けしたブランケットBOX
ご覧になり HEART&HOMEにたどり着いて下さいました。
ずっと探し続けていたものの なかなかご自分のイメージに
ぴったりのものが 見つからずにいたところだったそうで
こんな近くに オーダーでフレンチスタイルの家具を制作している
ところがあったんだと 早速メールを送って下さいました。
私たちの忙しさの為 実際 お目にかかってお話しするまで
随分と時間を費やしてしまいましたが 気長に待って頂きました。
お宅に伺った折は お母様とお二人で出迎えて頂き いつものように
いろんな話の中から 須貝さんの求めているものをお聞きし
設置場所も見せて頂きました。

幅と高さは BED に合わせ 引出しはつけず スッキリした大人っぽい
デザインにしました。

使い勝手を考え 深さを変えられる仕切り板をプラスし シーズンごとに
入れ替えたり出来る工夫をしています。

あえて 創意工夫した手づくりのStayを用いています。

用材は ボルドーパインを使っています。
北米産ポンデロサパインよりも 引き締まった木質です。
左右の取っ手は「PINE GRAIN」で見つけたアンティーク。

飾りのKEYプレートは イギリスから取り寄せています。

仕上げも アンティークブラウン色のWAXを 丁寧にすり込み
使い込んだ 色合いを表現しています。

娘さんのブランケットBOXに続いて お母様からもベンチソファの
ご依頼を頂いているのですが
それは もうしばらくお時間を頂くことにして
ひとまず ホッと しているところです。

世界にたったひとつの家具

仲良し姉妹の サイドボード

甲府市 Sさん宅の子供部屋用に
ライティングデスク・クローゼット・ベッド
そして 今回のサイドボードと 全て2台ずつの制作で
ついに コーディネート完成します。

コーディネート完成

限られたスペースの中に収める為 スリムなサイドボードですが
今回もまたディテールにこだわり レトロ調のガラス
上下を結ぶ空間には かわいいスピンドルを用い
本体の両サイドには ラインの彫り込みが入っています。

スピンドル

ライティングデスクで収納しきれない 本たちや
その他 ごちゃごちゃとしそうな物たちの
安息の場になってくれることでしょう。

仲良し姉妹の 喜んでくれる顔が目に浮かびます。

用材は 北米産のウォルナットを使い
バターミルクペイントの塗布仕様になっています。

ウォルナットでバターミルクペイントの塗布仕様

中央の幅広の引き出し 中の仕切りは左右にスライドし
2もしくは3分割して使えます。

幅広の引き出し

棚板は全て可動式。 棚受けもデザインのひとつにしています。

棚板

扉ノブはイギリスより取り寄せたもの
アンティーク風に処理された真鍮製

イギリスから取り寄せた扉ノブ

サンディングで雰囲気を創りだします。

サンディング

搬入後 全体の設置作業になります。

全体写真

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