La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

世界にたったひとつの家具

ブロヴァンサル カップボードの出来上がりです。

ショールームにおさまる 大きなカップボードが完成しました。

カップボード1

オープンタイプのカップボードなので リビングの中心でお部屋を引き立てる役目をしてくれそうです。
本体の色は、ミルクペイントのオフホワイト。 オリーブイエローでポイントのラインを入れました。
金具類は 家具のデザインに合わせフランスから取り寄せたもので、蝶番も めったにお目にかかる
ことのないパイプのものを使っています。

ヒンジ

取っ手

プル

大きな特徴として、上下ともに中央で棚板が分離しており ディスプレイに応じて可動式の棚は左右
自由に位置を変えることができます。

棚板

カップボード2

最上部はワイングラスなどを下げられるように

用 材/北米産ポンデロサパイン
サイズ/H2100×W1600×D500

世界にたったひとつの家具

プロヴァンス・スタイルに こだわってます。

デザイン画1

デザイン画2

今、 プロヴァンス・スタイルの ショールームを創っています。

「構想」「デザイン」から「私たちの想い」を 受け入れて頂き、着実に完成へと近づきつつあります。

 全体像は 完成時のお楽しみということで、今は部分的に切り取り、紹介したいと思います。
まずは 内部から  ・・・
壁は漆喰をベースに、その上から プロヴァンスカラー の黄色を 腰のあたりから下に プラスして
いきます。

リビング

塗り方も、きれいに塗りあげるのではなく ベースの白が見え隠れするちょっと粗めの仕上げを
お願いしました。 あとは この白と黄の境界に オリーブ柄のステンシルをして 仕上げます。

キッチンは私たちが制作します。 プロヴァンスで焼いてもらった手作りタイルを ふんだんに使い
ながら 素朴で雰囲気のあるキッチンにしたいと思っています。

レンジ周り

レンジフードをすっぽりと包みこむようにデザインし、正面にはモールを取り付けキッチン本体との
一体感を演出します。

タイルトップシンク

フロアーも、パイン材を ただ通りいっぺんに はるのではなく あえて、床全体をデザインしています。

フロアー

コンセプトは 完成時に述べることとして、 あとは この空間を活かす家具を 制作する私たちに
どーんと 責任が重くのしかかります。 頑張らねば ・・・

外壁です。

入口

ドア周りの石積み1

ドア周りの石積み2

入口ドアの回りは 石積みを再現し、壁も何色も塗り重ね 微妙なニュアンスを表現しています。
私たちの 細かい注文やダメだしを 素直に聞き入れて、本当のリアル感や空気感までも 忠実に
再現しょうと 努力してくれている職人の方たちには 頭が下がる思いもしばしばですが、
何より、可能な限り 妥協せず 「より質の高い物作り」をしている実感を味わっています。

プロヴァンス・スタイルが 今、とても注目され、それらしい家も 多々見かける 今日この頃。
「なんだかねえ」と、主人といつも話していました。
そんな折 この話があり、本物の プロヴァンス・スタイルの家創りに挑戦しています。
私たちの プロヴァンス への熱い想いが 形になりつつあります。

これから家を建てようと考えている方、ちょっと注目です。

日常のこと

晩秋の清里・家具教室を終えて

11月28日(金)~30日(日) 2泊3日の家具教室を開催しました。
各地から、 この日を楽しみにしていた参加者の面々が集まりました。
制作するのは 「コレクション キャビネット」 ということでしたが、実は 直前に 参加者から 「デスクと
して使いたい」 との要望もあり、少々デザイン変更をし ライティングビューロータイプになりました。
どうせ作るなら 手がかかって大変な方が 皆も喜ぶだろうと、あえて全員にこのデザインで制作して
もらうことにしました。
いよいよ作業開始です。 まずは、6個の引き出しと本体上部の棚の組み立てからです。
この作業をあなどると、後でとても苦労することになります。 いつもいうのですが、“1mmにこだわる”
これが鉄則です。 初めての参加者は、3組です。 慣れない手つきで差し金を持ち、慎重に測って
線をひきます。

作業の様子

昨年も参加してくれた佐溝さんは親子で、そして今回は奥様の妹さんも参加。 お父さんは1人で
1台、あと1台を 奥様と妹さんで力を合わせて制作します。

佐溝さん

奥様と妹さん

長田さんは3年連続参加。 何故か余裕の表情(?)でテキパキと作業していきます。

長田さん

レストランにて

夕食後、8時より親睦会が始まりました。 それぞれの自己紹介から始まり、アルコールも入って
楽しい会話でついつい時の経つのを忘れ、終わったのはもう深夜0時をまわっていました。
この日、遅れて到着した大阪の岡島さんと、主人だけを残し就寝。 2人は深夜2時まで作業して
いました。

岡島さん

この岡島さんは、家具教室に通い続けて10数年 ・・・ 自ら作った家具でマンションは
いっぱいです。 南仏provence にも 2度一緒に旅をした、自称 HEART&HOMEの1番弟子です。

さあ2日目です。 昨日紹介しそびれた埼玉から参加の桑原ファミリーです。 彼らも新婚当時から
何度も参加してくれていて、今では3人の子を持つお父さん・お母さんです。 彼は大工さん。 道具
の扱いに慣れていて、そつなくスピーディーに作業します。 余裕で、この日は午後から近くの温泉に
家族で出かけて行きました。

ご主人

奥様

桑原ファミリー

佐藤さん親子も初めてですが、数々の失敗をものともせず、必死で皆についていきます。 JALの
パイロットのお父さんは南米ブラジルからのフライトを終え、そのまま参加。 木工は中学校以来と
言いつつも、さすがに形が見えてくると嬉しそう。 息子さんは非常に慎重派で、その分作業は遅れ
気味ですが、“できる限り自分の力で・・”と頑張ります。

お父さん

息子さん

昨年に続いて参加の木崎さん。 やけに早いと思いきや 皆の見本も兼ねて、主人と共同制作です。

木崎さん

そして迎えた最終日。 皆一様に本体が立ち上がって、完成間近? いえいえここからが正念場。ライティング扉の金具取付という、正確さと根気のいる作業が待ち構えています。
テンプレートを使い、ルーターで金具の埋まる溝を彫っていきます。 細かい作業を何度も繰り返し、
やっとピッタリ納まるようになります。

追い込み

完成目前

テンプレート

いち早く完成したのは、やっぱり桑原さん。 親子でニッコリ記念撮影です。

桑原ファミリー

木崎さんも満足の出来栄えで、1枚。 近くにある別荘へ運び込みます。

完成

アッという間に過ぎていく3日間ですが、それぞれが作る楽しさを実感しながら、心地よい疲れと共に
充実した顔をしているのを見ると、我々の疲れなど どこへやら ・・・
うれしい気持ちでいっぱいになります。

家具教室1

家具教室2

家具教室3

家具教室4

用 材 / 北米産ポンデロサパイン
サイズ / H1440×W960×D400         

世界にたったひとつの家具

手作りのアイアンの看板で 気分はフレンチなパン屋さん

「パン処 東海林」さんです。
前回までの3回はステンシルでしたが、4回目の今日はメイン看板の設置です。 これで 全ての
作業が終了します。 このサインボード ・・・ イメージを固め、資材・用材を選択しながらデザイン
していくのですが、どこまでイメージに近づけられるか 感覚の作業です。 アイアン部分は デザイン
どおりに一本づつ 手作業で曲げるのですが、簡単には曲がりそうもない 鉄の棒を相手に 懸命に
念力をかけながら(?) この微妙な 曲がり具合を追求します。 その後 それぞれを溶接でつなぎ
合わせていきます。

溶接後

センターの木の部分は 板厚4cmのハートパイン(古材)を使用。
ここでちょっと このハートパインについて説明したいと思います。 正式にはHistoric Heart Pineと
いって その昔、アメリカ合衆国建国当時の 駅舎や教会の構造材として 使用されていたもので、
歴史的建造物として 保存される時にのみ 取り出されるだけで、大変希少価値のある材です。
この なんともいえないアメ色は、着色剤では 決して出すことが出来ない 長~い 年月の色です。
それだけで 圧倒的な迫力があります。 それに店名とパンの絵を彫り込み 色付けしました。
見た目には ちょっときゃしゃな感じですが、これが相当な重量で 積み込む時、現地で下ろす時、
設置する時と 多くの人にお世話になりました。

サインボード

サイズ    幅/1800  高さ/3000       (単位/mm)

全景

クレマチスや つるバラが絡んで咲いたら
いっそうこのサインボードの良さがひきたつことでしょう。

日常のこと

雑誌 「カントリーハウス」発売しました。

先日 取材に立ち会った時の本が 10月29日に発売になりました。
タイトルは、「カントリーハウス」Provence. British. American. と 3つのスタイルに
分けて それぞれこだわりの家が紹介されました。

「カントリーハウス」

私たちのプロデュースした大柴宅は、その中で最初に登場します。 HEART&HOME
オリジナルのキッチンからリビングを見たカットで始まります。

キッチンからリビング

キッチン

ハウジング本で、カントリースタイルに注目して出された本は これが初めてでは
ないでしょうか?
こんな風に自分の目指すライフスタイルをしっかりとベースに持って
“家づくり”をする人が 増えてきたと いうことなのかもしれません。
そうすれば、おのずと道は開かれる ・・・では ないですが、“家づくり” も
イメージにそって進めていけば 理想の形に自然に近付いていくと思います。
私たちは家具作りを中心に活動していますが、使う人のライフスタイル、あるいは
インテリア全体・・家の空間すべてを視野に入れて物作りをすることが不可欠だと
考えています。
「物作りをする」時、完成した形をイメージできなければいけません。
それが出来ないと、本当の意味で“良い 物作り”はできないと思います。
カントリースタイルの中でも ことに Provence に関しては、その空気感までも
私たちの心に しっかりと焼き付いています。 家具を作っている私たちが
家作りの お手伝いを するなんて・・・と 思われるかもしれませんが、こんな
私たちだからできることがあると考えています。
“プロヴァンス風の家に住みたい” そう思う方が とても多くなっています。
ですが、ほとんどの方がただ漠然とした憧れを持っているだけです。 そんな
いわば素人さんがメーカーにイメージを伝えるのですから、様々な “ズレ” が
生じて 当然だと思います。 そんな悩みを解決するために、私たちが施主さんを
サポートするとともに、総合的なプロデュース役をすることで よりリアルな
プロヴァンスを形にしました。
残念なことに、本では紹介されなかった あれこれを ちょっと お見せしましょう。

まず、外壁に取り付けた 通りの名を示すサインプレート。

サインプレート

AVENUE DE・・RUE DE・・と 種類は様々ですが、プロヴァンスを走り回って
いると家々の外壁に 無造作に このプレートがつけられていて とても印象的です。

フォンテーヌ

立水栓の蛇口。 素朴な水道管にアイアンでおしゃれしました。
これは、いろんな村々に必ずあるフォンテーヌをイメージしたものです。

外灯

この外灯は、手作りガラスで有名な BIOT村で見つけました。
ぽってりと 厚みのあるガラスに 気泡が無数にあるのが特徴です。
ひと目で気に入って 大事に手荷物で持ち帰ったもの。

プレート

奥プロヴァンスのポテリーにオーダーして焼いてもらったオリジナルプレートです。
プロヴァンスでは表札がわりに家に名前をつけているお宅をよく見かけます。

納屋

ガーデニング用具を収納する納屋。 下から見ると瓦が見える構造になっています。

RUE DE PROVENCE

こんな風に家のあちこちにプロヴァンスを感じさせてくれるものたちが
ちりばめられています。 それらひとつひとつが「スタイル」を完成させるのに
大切な役割を果たしてくれているのです。

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