~ 三重県四日市 坂下さん宅のTVキャビネット制作の続きから 「完成」 まで ~
![幅2mの組立て](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/002bblog.jpg)
幅2mの組立てでは 長尺のハタガネを使い 垂直・水平の精度を高め固定していきます。
![クサビ(竹材)を打つ](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/008bblog.jpg)
細かい部材の個所はクサビ(竹材)を打って強固にしています。
![指先から伝わる鼓動](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/009Blog.jpg)
指先から伝わる鼓動は次第に確かなものに ・・・
組立て完成からは私の出番です。 丁寧にサンディングし、ペイントをしていきます。 その後
もう一度ペイント部をサンディング。 二度目のペイント作業。
![ペイント作業](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/003BL.jpg)
愛犬 Ange ( アンジュ ) も 工房の隅で私の作業姿をおりこうに見学です。
やすりの粉で真白になってしまいましたが 何とも愛らしい姿に思わずシャッターを切って
しまいました。
![愛犬アンジュ](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/023Blog.jpg)
![ヒンジをアンティーク処理](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/007Blog.jpg)
英国製真鍮のヒンジを特殊な薬液でアンティーク処理しています。
1サイズを何にでも使うのでなく 5種類のサイズから、
創る家具デザインに合うものを選び 用いるようにしています。
同じく英国製ノブ 使うネジもヨーロッパ仕様でマイナスです。
![ヨーロッパ仕様のマイナスネジ](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/009BA.jpg)
プラスネジの日本にあって あえてマイナスネジを使うのも 私たちのささやかなこだわりです。
![扉を開く](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/010bblog.jpg)
下の引出しと扉の間隔が無い状態で 扉を開いた時、中面とフラットになるようにする構造は
プロでもなかなか考えつきません。
![引出し](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/014Blog.jpg)
引出しの中枠は固定されてなく左右にスライド出来き 用途に合わせて仕切りをニ分割
三分割にして使えます。
![棚板・棚受の構造](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/043Blog.jpg)
棚板・棚受の構造をこれほど明確に公開するのは初めてです。
parisで見た 中世の家具からヒントを得て考案、20年来この方法で創っています。
2cm刻みで 棚板の高低調整が出来ます。
あの無機質な金属のダボの部分を排除し 家具のデザインとして見せています。
強度も従来の構造と違い、はるかに耐性があります。
![歪みガラス](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/039Blog.jpg)
扉のガラスは ドイツから取り寄せた “ 歪みガラス ” です。
やはり こういったパーツひとつひとつが加えられることで
仕上がりのグレードが ぐんと高まります。
![完成](https://provence-profonde.info/hh/wp-content/uploads/blog/003bblog.jpg)
工房内で 三分割されていたものを組み上げてみると、やはり圧巻です。 幅があるものの
中央部が少し前に出ていることで平面的にならず 立体感が出て、全体のデザインの大きな
ポイントになっています。
仕 様
サイズ / W 2020 × H 2300 × D 510 (mm)
用 材 / 北米産ポンデロサパイン
Color / バターミルクペイント Yellowish White ・ Livos 自然健康塗料 White