La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

日常のこと

Souvenir おみやげ

山梨県の グローバル人材育成プログラムで
次女 夢歩が明日からアメリカ留学に旅立ちます。

昨年11月に行われた 高校英語暗唱弁論大会の折
審査員だった 手嶋指導監をはじめ 高校教育課の数野さんらに
付き添われ 現地での交流やホームステイを体験してきます。
ぎりぎりまでステイ先が決定せず やきもきしましたが
とうとう 出発の日がやってきました。
ホームステイ先は 全てボランティアで生徒たちを快く受け入れて
頂ける方達ということもあり 本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

つまみ細工1

つまみ細工2

つまみ細工3

心ばかりのおみやげを用意する事になり 娘は 得意の手づくりで
気持ちを伝えたいと あれこれ考えた末
「つまみ細工」に チャレンジしました。
手先が器用なのはわかっていましたが この完成度は見上げたものです。
“ 和 ”のテイストを感じてもらえる とてもいいおみやげが出来ました。

8日に17歳になったばかりの娘ですが この留学でたくさんの人たちと知り合い
アメリカの文化を肌で感じ これから先の自分の人生の1ページに
深く刻み込まれる旅になることでしょう。

体に 気をつけて
いってらっしゃい。

世界にたったひとつの家具

モールディング

制作中のクローゼット2台のモールディングは同じデザインにせず 全く違う創りに
チャレンジしています。
イメージに描いたデザインを形にしていくのは時間がかかってしまいます。
まず完成像があり それから逆算するかのようにして取りかかります。
サイズバランスとか諸々の具合等 常に正しい判断を求められながらの手作業です。

モールディング1

2m前後の長尺を手作業で整えていきます。 いくら慣れているとはいえ これだけで
仕上がるまで丸2日は要します。 とても根気のいる地味な作業です。
巷では 既製品で済ませているものが普通にありますが ここでは描いたデザインに合わせ
創ることが“ 全て ” だとしています。 流れ作業とかコピーではなく 依頼して下さった方の為に
創ることが大切な事です。

モールディング2

モールディング3

モールディング4

モールディング5

モールディング6

引出しの前面部です。

引出し前面部

現在 ペイント作業中。 もうすぐ完成します。

日常のこと

忘れ形見

ひょんな事から 昔 家具をオーダーして下さった磯野さんの娘さんと
出会う機会がありました。
20年近く前 まだ 私たちが甲府駅ビルに Shop をしていた頃のお話です。
その駅ビルは 毎年10月の周年祭の折 ヨーロッパ各地をテーマに
様々なイベントをし その中に抽選で その年のテーマ都市への旅がプレゼントされる
企画がありました。
磯野さんは タイミング良くその期間に 私たちにオーダーを頂き
見事 Paris 旅行を当てられました。
当時 高校生だった娘さんも その時の事はよく覚えているそうです。
憧れの Paris への旅行を終えた後 楽しかったお話しを聞かせて頂いたのも
そんなに昔の事ではないような気がしてしまうのですが …………….

オーダー家具

本当に残念な事に
この家具を手にした数年後に お母さまが他界されてしまったそうです。

時は流れ

娘さんから あの時制作した家具の写真をお借りし見てみると
懐かしさと 今でも現役で家の中心にある家具に
何か こみ上げてくるものさえあるのも事実です。
娘さんにとって かけがえのない母親の忘れ形見になってしまいましたが
きっと お母さんの大好きであったろう数々の物たちでディスプレイされ
今も 尚 磯野さん宅の生活の一部に存在してくれています。

母から子へ

家具という物だけでなく その想いまでも
受け継いでいって欲しいなと思っています。
私たちの創った家具を 大切にして下さってありがとうございます。

世界にたったひとつの家具

フレンチ デザイン

デザイン画1

12月から1月にかけ
ずっと 頭を悩ませ  資料をひっくり返し
何枚ものデザインを仕上げたのは
愛知県 安城市の 小林さん宅から依頼された家具の数々です。

最初のきっかけは かねてから私たちの創る家具が “ 大好き ” だったとおっしゃる
奥様からの「お問い合わせ」でした。
マイホーム新築と同時に リビングのTVボード 窓を取り囲む形のベンチがある
ウォールキャビネット等を創って欲しいということでした。
メールでやりとりするだけではもの足りないアナログ世代の主人は
とりあえず 詳しいお話しをと お電話。
ほとんどの ご家庭では奥様とだけのやり取りで話が進んで行くのですが
ご主人も 私はよく分からないと言いつつも 私たちのブログを丁寧に
目を通して下さった上で リビング・ダイニング それに化粧洗面キャビネットまでと
話が進んで行きました。
家の図面から 自分たちの希望する形やら 本当にわかりやすく驚くほど丁寧に
送って頂きました。
その中で お2人の家作りへの想いや希望まで感じ取れる内容で
私たちも それに応えるべくイメージを膨らませながらデザインしました。

デザイン画2

デザイン画3

デザイン画4

デザイン画5

デザイン画6

デザイン画7

デザイン画8

デザイン画9

そして 先日 これらのデザインを抱え 小林さんご夫婦に会いに伺いました。
かわいらしい奥様と 細かな心配りのできる素敵なご主人とで
お似合いのカップルだなぁ などと勝手に思ってしまいました。
私たちの話に素直に耳を傾け 受け入れて頂き 同時にお2人の希望も
直接お聞きすることが出来ました。

細かな修正を加えながら いよいよ制作に入ります。

イギリス・フランスへの金具の発注やら 洗面ボウル・水洗金具・給排水金具等も
すみやかに手配しなければなりません。
お2人の家具に対する期待も さぞ大きいことでしょう。
時間をかけてきた家作り計画なだけに 私たちの役目は重大です。
HEART&HOMEさんが考える “ 自分たちのための家具 ” を見てみたいと
心から思って下さっているその姿は 物作りをする者にとってこの上ない喜びです。

そして今は ただ 自分たちの感性を信じ 積み上げてきた何ものにも代えがたい経験を
最大限に生かして ひたすら創り上げていきたいと思っています。

家の中の さまざまなシーンに 私たちの創る家具が置かれ
その フレンチ コーディネイトされた空間で小林さん達の暮らしが始まるのです。
私たちも 何だかワクワクしています。

世界にたったひとつの家具

用材の加工

ウォールプランキング
パーテーションの用材の加工。 20ミリ厚のパイン材をプレナーで17ミリ厚に整えた後
ルータービットを使い分けながら 何工程もの削り作業を経て仕上げています。

用材1

用材2

用材3

長さ2200ミリ 幅180ミリ

クローゼットの脚
旋盤を使い イメージを追いながら削り上げます。 1台に4本の脚を使いますが
何度も取り変えながら削り込み 脚の形を一定に創ります。

用材4

用材5

同時に2台のクローゼット制作します。 同じデザインにせず違ったものに。
本体はこれからの制作になりますが 先にペイントの下塗りを済ませています。

用材6

用材7

ライティングデスク 机板の折構造事前テスト
専用のヒンジはイギリスからのもの。 扉部を開け開いた状態で ベースに対して
フラットになり 閉じた状態で隙間が無い創りにする為の構造。
正確で適切な取付位置を事前に把握しておきます。 1ミリでも違うと
いろんな影響が発生します。 その個所を修正するのではなく
ピタッと収まるように “金具の取付位置の設定”を確実にしておきます。

用材8

用材9

用材10

現在の状況は ? と いえば…………..
夜は 20数台にも及ぶ家具デザインの奮闘中って毎日になっています。

1 3 4