遡ること8年前 南仏旅行 ? から帰国したすぐに 想い描いた感覚を形にしようと取りかかったカップボード。 当時 HEART&HOME設立25周年ということもあり記念になるようにと完成をイメージしていたものの 現実は優先順位を考えるとどんどん後回しになってしまい 長~い間工房の隅に置かれている状態でした。
つい最近見たBS放送の中で 南仏奥プロヴァンスの村々を紹介している中に 懇意にしている窯元とその夫婦が放映されているのを偶然にも見ることがありました。 初めてプロヴァンスで生活しているお宅に招かれた所でした。 懐かしさもありましたが これはどうしても創りかけを完成させないといけないという強い想いになり 現在工房の中心に置き甦らせようとしています。
手づくりのモールデング 手作業で最も時間がかかる箇所。 天板部も経年変化でヒビワレを防ぐとともに強度を保つ創り。
枠は抜けないように楔止め
下部もしっかりと・・・
主材は北米産のポンデロサパイン。 薬品で古くなったような質感を ,,,,, 上2点は上部の背板になります。 下は棚板。
2㎝刻みで上下に可動できる棚板、 彎曲を防ぐような創りになっています。
扉・本体の表面などはグレートーンのペイント仕上げになります。 工程の都合上先に塗布しています。
ワイングラス・コーヒーカップを下げたり コレクションのお皿など立てかけるように溝を ( 窯元の奥様のデザインのお皿 )
引出しの彎曲・取手も手作業手づくりです。
この後は 引出し中の構造の工夫等を終えると全体のペイント塗布作業になります。
サイズ / 高さ2050㎜ 最上部天板幅1150㎜ 本体胴幅950㎜ 下部奥行き450㎜ 上部奥行き310㎜