La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

日常のこと

あたたかい ガラス

長崎 西彼杵(にしそのぎ)半島にある西海市。 12月だというのに春を感じさせる穏やかな天気。
あの天正遣欧少年使節(1582年)の一人 中浦ジュリアンの生まれた地ということで訪ねました。

中浦ジュリアン記念公園

大友、大村、有馬三大名の使節として12~13歳の4人の少年は3年半という途方もない時間をかけ
日本人で初めてヨーロッパを公式訪問しローマ法王・スペイン国王に謁見。
8年後、長崎に帰港したといいます。 今だったら12時間のフライトでローマに行ける時代。
娘も同じ12歳。 次元の違いを痛感してしまいます。

中浦ジュリアンの手紙

中浦ジュリアンの手紙

1621年キリシタン禁教下、ローマのマスカレーニャス神父へ宛てたもので
当時の迫害の様子や自らの決意がしっかりとしたポルトガル語で書かれてある。

中浦ジュリアンの銅像

東シナ海のはるか彼方、ヨーロッパを指して・・・

その後、以前から長崎へ行った時には必ず立寄ろうと決めていた
川合一民 吹きガラス工房へ・・・
途中道に迷った私たちを川合さんご自身が迎えに来て下さいました。 入りくんだ道をぐんぐんと
奥へ進み、そのガラス工房とご自宅は大村湾を見下ろせる高台にありました。

吹きガラス工房

ご自宅に招き入れて頂き、私たちが山梨から来たことを告げると 川合さんご夫婦は清里
清泉寮にて知り合ったのだと聞き、何という偶然・・・

川合さんの 吹きガラスへのこだわり “PONTE”。 PONTEをそのまま残すようにする緊張感が
作品に良い影響を与えると信じ 最後まで手を抜かず仕上げることを貫いています。
ちょうど それは私たちの家具作りの最後に 金具まで全体とのバランス・質感を求めるのにも
通じています。

吹きガラス1

吹きガラス2

吹きガラス3

吹きガラス4

ご自宅に飾られていた器を譲り受け さあ帰りましょうという時、川合さんから嬉しいサプライズ。
“吹きガラスの体験をしてみますか ? ”との声。
何の心の準備もしていない状態で 言われるがままに手を動かし体験をさせて頂きました。

吹きガラス体験1

炉の中は1400度

吹きガラス体験2

吹きガラス体験3

たったひとつの心残りは 実感なく過ぎてしまったこのひと時です。 情けない・・・。

工房の中で 昨日できたばかりの触れるとまだあたたかい一輪ざしをわがまま言って分けて
頂きました。 気泡のたくさん入った それはまさに私好みの一品。

一輪ざし

紙に包まれたあたたかい器を大事に胸に抱え工房をあとにしました。
川合さんのあたたかい人柄そのままのぬくもりある器たちに出会えて幸せです。
大事に   大事に    ・・・・・します。