La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

日常のこと

Japanese style

八幡諏訪神社 昨年の台風19号で屋根が吹き飛んでしまいました。 修復出来る業者がなかなか見つからないで困っていた最中 地域の長老たちの集まりの中で誰となく言い出した人がいて「彼は何でも器用にこなす」と人の都合も聞かず全員一致で決めてしまった ¨仕事¨になってしまいました。「時間かかっていい」という事でしたので本来の作業の合間を見ながら取りかかりました。

取りかかる前の状態です。 下地が合板で作られていたので腐っていました。 催事の時に提灯を下げる為に使うそうです。 加工したトタンで覆うようになっているので同じ処理をする造作が大変難しいのです。 それ相当の加工道具や熟練した技能を持っていれば簡単 ? でしょうが気持ちで挑むしかありません。

長さ3200㎜ 幅460㎜のトタンシートを四隅を折り曲げる工程。 表から折り曲げたり裏にして折り曲げたりで扱いは想像以上に容易でありません。

折れた形状がシャープに仕上がるように土台角にはL型のアングルを用いています。 折シワの形跡がつかないように少しづつゴム鎚を使い3200㎜を根気強く曲げていきます。 四隅を折り曲げた長尺のトタンを移動させるのが更に大変。 前後しますがこの作業をする前には加工工程もですが現地までの運搬方法を随分模索しました。 とにかく¨パキッ¨と折れ痕が付こうものなら台無しになるので….. 考えたのが長さ3m50cmの担架を作りそれに乗せ保管・移動する方法でした。

   現地での作業。 合板でなく防腐処理した無垢材で下地を用意。

   風が無い日に用意したトタンを乗せています。 シートのかみ合わせは計算通りで¨自画自賛¨

ペンキ塗り。 ここまでになると終わったのも同然。 それまでのプロセスが大変だっただけに難なく終了です。

奥に見えるのが本堂。 450年前の建物で修復が必要な状態。 その時は… ということでしたが聞こえていませんでした。 仕事の合間とはいえ延べ5ヵ月かかりました。