南仏 マルセイユから 長い船旅を経てやってきた プロヴァンス瓦をのせました。
この瓦の生産地は Apt という町です。 私たちも 行くたびに 必ず訪れる場所で
毎土曜には プロヴァンスで 1・2を誇る規模のマルシェ( 朝市)が開かれます。
この瓦は 日本の瓦とは まったく違っていて 上丸と下丸が交互に重なり合い
とても かわいいフォルムをしています。
今 日本の住宅で 南欧風・プロヴァンススタイルが もてはやされ それらしい雰囲気の
家が建てられているのを見かけます。 ただ 残念な事に 本物のプロヴァンス瓦を使っている
建物を めったに見ることが出来ないことです。
古い民家や納屋など 天井部は 瓦が そのまま見える造りになっています。
壁と瓦はR(アール)状にモルタルで形成しています。 最終的に“ 石灰石モルタル ”で
壁塗りしますので その下ごしらえです。
瓦は 新品なので オレンジが鮮やかですが 年月が経つと 色あせ 味わいが 増して来ます。
ところどころに 少し汚した加工を施した瓦を 混ぜています。
紹介している 写真のように 古くなった瓦を交換したりして 絶妙な色バランスになっている
屋根の イメージを表現してみました。