Sさん宅の 舗道に面した フェンスの延長線上に造作した
少しアールを描く塗り壁に ステンシルを施しました。
デザイン 文字のフォント決め
実際の壁面に原案を貼りつけ バランスを確認します。
あまり 目立ち過ぎぬよう
繊細な タッチを失わぬよう
手描き感が 感じられる 仕上がりをイメージしました。
型切りも いつものことながら 細かい作業になりましたが
その苦労は 色をのせた時に報われると 経験の中から学んでいるので
手を抜かず カッターの刃先に神経を集中し カッティングしました。
デリケートな型なので 破れたりしないよう 風の無い穏やかな日に
施術することにしました。
木や紙のような フラットな面に色をのせるのとは勝手が違い
塗り面の凹凸が スムーズな筆使いをじゃまします。
わずかなへこみに 色が入らなかったり
同じ個所に 何度も何度も色をたたき込みました。
仕上がってしまえば その壁のへこみや出っ張りが
全体に いい具合に陰影をもたらし 雰囲気を味わい深くしてくれています。
ステンシルサイン上部の プロヴァンス瓦が
雨からも 守ってくれる役目を果たしてくれます。
“ Bienvenue Chez Nous ”
“ ようこそ 我が家へ ” の 言葉どおり
訪れる方を やさしく出迎えてくれるでしょう。