私もそうですが“これだ”と思えるものに出会うまで 安易に購入することを良しとしない方が増えて
いるように思います。 オーダー下さった川崎の加藤さんもそういう中の一人です。 新築を機に
「白いカップボード」を探しはじめ早1年。 自らの睡眠時間を削り(?)インターネットで探し続け
いろんなところに問い合わせたりしてみたものの、なかなか思いどおりにいかなかったそうです。
そしてある、日私たちの HP にたどり着き 早速「お問い合わせ」を頂きました。
何度かのやりとりを経て ・・・・・ デザイン決定。
いざ制作へ。
完成像を描いたあと、それぞれの部材を作る作業がしばらくの間続きます。
同じデザインの物を他の人のために作らないということで、いつの時でも図面はありません。
作り手にとって “イメージにぴったり” とか “やっとたどり着いた” などと言われるのは何より
うれしいもので 制作にも力が入ってしまいます。
いつも 制作途中で主人と “私たちは必要以上に手をかけてしまうよね” と笑うのですがそれが
私たちの性分というのか、お届けした時のお客様の喜ぶ顔が見たい・・それだけなのです。
順調に作業が進みある程度形ができた時点で 心待ちにして下さっている加藤さんにお声を掛けた
ところ お時間を作って川崎から見に来て下さいました。 実際に自分の家具に触れて気に入って
頂けたようで私たちも一安心です。 加藤さんの希望で扉が開き戸ではなく 「引き戸式」 にという
ことで、仕上がりが「和」にならぬようデザインにも気を使いました。 上部の扉は格子状にして
ゆがみガラスをたっぷりと使って贅沢です。 引きだし前面はHistoric Heart Pineの味をそのまま
生かしアンティーク処理された真鍮ハンドルでさらにヨーロッパの雰囲気をプラスしています。
ドイツから取り寄せた 歪みガラス(3mm厚) デザインのグレードアップに絶対の物。
完成
サイズ/幅1500×高さ2070×奥行き500
お届けできるまで あと少しです。
加藤さんの最高の笑顔にお会いできるように 最後まで力を抜かず仕上げるつもりでいます。