La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

世界にたったひとつの家具

フレンチテイストの サニタリーキャビネット

甲府市 Sさん宅のサニタリーキャビネットが
かわいく 仕上がりました。

サニタリーキャビネット1

金具

取っ手

サニタリーキャビネット2

サニタリーキャビネット3

サニタリーキャビネット4

雑然としがちな サニタリーグッズの数々ですが
奥行き 浅めの こんなキャビネットなら 圧迫感もなく
あれこれ 収納に役立ってくれる存在になってくれるでしょう。

金具も 真鍮製で キャビネットに合わせ ちょっと小さめの丁番と
KEY タイプの 取っ手を使っています。

サニタリーキャビネット5

サニタリーキャビネット6

すっきり 片づいた サニタリーで
毎日の 洗面やお化粧が ちょっと 楽しくなるかも ?  知れませんね。

世界にたったひとつの家具

フレンチデザインの TV ボード

埼玉の 一柳さんから お問合わせがあったのは一年以上前の事です。
これから マイホーム新築というお話しでした。
家づくりのイメージに合うものが欲しいと 検索を繰り返し
私たちの家具創りに たどり着いてくれました。

建築の進行に伴い サイズやデザインを より具体的に打ち合わせて行きました。
60インチサイズTVを収めるという 今までの中でも 特に大きなTVボード制作です。
本来 TVボードはリビングに設置するもので 存在感からして中心となる家具になります。
それだけに デザインは大変重要です。 お部屋の広さや TVサイズを含め
創るTVボードの幅や高さ・奥行き等を決め デザインに取りかかります。

幅2500 高さ1950 奥行き480 の範囲でのデザインとなっています。(単位・ミリ)

デザイン画1

デザイン画2

TV ボード1

TV ボード2

TV ボード3

用材には 厚み2センチの北米産ポンデロサパインを使っています。 合板と違い
無垢材ですので 環境によっては 多少の変化を生じさせる事を含み 接合部は
3ミリの溝を彫り はめ込むように組まれています。
常に水平・直角をチェックするものの 幅2500ミリで無垢材相手では至難の業。
床に接する部分は最重要個所で 糸を張り 限りなく水平を求めての組立てです。

TV ボード4

上置部を逆さにしています。
定規でタテ・ヨコをチェックしながら 接する面を限りなくフラットにします。

TV ボード5

もちろん モールの制作も手作業・手づくりです。 創る家具の大きさによって
それぞれのパーツのサイズも変わります。
独特のカーブラインは本体にあてがえながら ニュアンスを見出しています。
このモール制作だけで 丸2日要しています。

TV ボード6

TV ボード7

扉の制作。
直角であることと ねじれが無いかのチェックは何度も !!

TV ボード8

TV ボード9

幅広のスパンを 確実に平行に保ちながら背板を取り付けていきます。
均等になるよう 中心から始めます。
この時点で すでに内部のペイントがなされていますが 隅々まできれいに
仕上げる為にも 組立て前に済ませておきます。
全体が組み上がると 本格的なペイント作業になります。
フレンチカラーで どうしても白ぽい色使いになってしまいますが
下地が見えなくなるまでになると 塗布工程が倍になります。

TV ボード10

TV ボード11

TV ボード12

TV ボード13

TV ボード14

完成状態です。
棚板等は可動式になっています。 中央ガラス部は機器類収納。
全体に幅広になっているので 今までの創りと違い 引出しが多く設けられています。
あまりデコラティブになりすぎない すっきりと 美しい フォルムに仕上がりました。
ご希望により 金具類はアンティーク処理をしていない真鍮で 品よくまとめています。

それと共に ローテーブルの制作もしています。

TV ボード15

取っ手

やはり 同じ創り手のデザイン制作で 一番良い点は お部屋の雰囲気が
それだけで 統一感を増すところだと つくづく感じました。

トータルコーディネイトを考える上で 一番大事な部分だと思うのですが
同じような色でも 何となく違うとか 木の質感も やはり材質によって
やわらかいイメージになったり かたいイメージになったりと
買ってから後悔する事も多いのではないでしょうか ?

長い年月 共に過ごしていく家具。
一緒に年を重ねて行ける物を 選んで欲しいなと思い続けています。
そして そうした方たちから選ばれる創り手でありたいと ………………………….

世界にたったひとつの家具

テーブル天板の修復

アトリエで 長年使っていたテーブルの天板。 波打つような変形と湾曲。
修復を頼まれトライしました。 自分らが作ったものではない事と 材質に多少の不安を
もちながらの作業になりました。

テーブルの天板1

全体が大きく湾曲しているので クランプを使い強制的にフラットにしています。
波打って 盛り上がっている部分が削れますが 根気よくX状にカンナを動かします。
形状が整ってくると スケールで細かなチェックをしながら仕上げていきます。

テーブルの天板2

テーブルの天板3

裏面も 同じような作業ですが クランプで 常に矯正した状態での削りです。
最終的にはサンダーで仕上げます。
要望で ペイント仕様になっています。

テーブルの天板4

テーブルの天板5

すっかり 見違えるようになりました。

世界にたったひとつの家具

アトリエ リノベーション 終了

アトリエ1

アトリエ2

まるで 別のアトリエに足を踏み入れたように
すっかり 変わってしまいました。

アロマの蒸留器やら それに伴う さまざまな ガラスの小瓶たちが
今までだって ちゃんと ディスプレイされていたはずなのに …………
リノベーションされた このボードの中に並べられた途端に
生き生きと 主張しはじめました。

このリノベーションのプロセスは ・・・

アトリエ3

アトリエ4
リノベーション前

まず 既存の収納部と その間にある2段のステップの撤去作業から始まりました。
作りつけだった収納部の為 思った以上の手間です。
塗り壁と接している部分は 慎重に 傷つけないように進めていきます。

アトリエ5

アトリエ6

アトリエ7

アトリエ8

用意していた ステップの1段目を設置。 全ての基準になるので 位置合わせは
丁寧に・確実にし 固定します。
その上に デスプレイボードが シンメトリーに並ぶようなデザインになっており
間に 2段目のステップを設けています。
1段目全部と 2段目ステップ下が引出しという スペース活用としては
画期的構造になっており その容積は 大きなチェスト2台分に相当します。

アトリエ9

アトリエ10
引出しの奥行きは50センチあり スライドレールで容易に引き出せます。

アトリエ11

アトリエ12

アトリエ13

ボードの最上部 モールディングは それぞれをつなぐシェルフの役割を果たしており
それにより バラバラだった3つのボードが一体化しています。
高さによる圧迫感を感じさせぬよう ボード上部は 奥行き浅めにし
デスプレイが より映えるようになりました。

イメージアップした空間で
新らしい “ サロン・デ・テ ” の物語が
紡がれてゆくのでしょう。

作り手として そして 友人として
それを 楽しみにしています。

世界にたったひとつの家具

キッチン シェルフ

S 宅から キッチン シェルフのお話しがあってから 随分時間が経ってしまいました。

全体の作業の流れを見ながら 思い切って着手しました。
デザインは 以前から 機会があれば形にしたいと 心に温めていたものです。
気持ちの中では イメージが出来あがっていたので “アッ” という間に完成。
多くの場合は 創りながら工夫を加えて行くものだから 途中から思わぬ展開となり
想定している倍の時間がかかったりもしますが 事前のデザインが明確に準備されていると
短時間に完成するものです。

キッチンシェルフ1

キッチンシェルフ2

イメージ通りに 各部材を創ります。 組立てる前にペイントし 組立てた後に
仕上げのペイントすると きれいに出来上がります。

キッチンシェルフ3

フック
プロヴァンスで買ったフック

キッチン
S 宅 キッチン

タイル面に穴をあけ アンカーを打ち込み ネジで固定しています。

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