La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

世界にたったひとつの家具

立水栓も センスアップ

Sさん宅の お庭作りの 延長で
ちょっと 味気なかった立水栓を 目隠ししてセンスアップしました。

蛇口も 南仏ニース近郊のVALBONNE(ヴァルボンヌ)という街で もう 16年以上前に
私たちの 私物として購入したものです。
その頃は まだ日本に こういったタイプの蛇口を見かけることが無く
思わず 手にしたものの 長い間 お蔵入りしていた一品です。

いい具合に 青銅がかった色合いが 古い枕木と一体化し
これで どこから見ても 違和感のないお庭になりました。

蛇口1

枕木の用材は ナラ・クヌギ・カシ等 硬い材質で さらに防腐剤を
たっぷり使い 長い年月使ったものですから 細かな加工をするのは 容易ではありません。
立水栓のカバーが 60×60 サイズで それがピタッと収まるようにしています。

木材1

木材2

枕木も その形状は様々ですので 印象深いものを選びます。

枕木

隙間なく ピッタリサイズになっているので クランプを使って収めます。
蛇口の配管も 穴あけ位置が正確で 修正なしで取り付ける事が出来ました。

蛇口2

蛇口3

蛇口4

不凍栓構造の為 コックの開閉が必要です。
見た目 どうすれば良いか 悩んだ創り個所です。
縦割れしないよう アンカーを打ち込んでいます。

世界にたったひとつの家具

手づくりの Knob

あわただしい毎日で blogアップもなかなか出来ないでいます。

アンティークスタイルのカップボード制作中ですが あくまでも忠実に再現する為にも
創るしかないということで 奮闘しました。
たかが取っ手と言えど イメージに合わせた創りを仕上げるには手間がかかるものです。

木工旋盤を使い 4個のKnobを創ります。

Knob 1

Knob 2

4個の削り具合を デザイン通り均一に …………
切り離した後は ヤスリ等を使い形を整え仕上げます。

Knob 3

Knob 4

Knob の用材は 天然木ポンデロサパインで 木目はきれいです。
引出しの表面がカーブしたデザインの為に Knob を受ける為の加工です。

Knob 5

Knob 6

制作は続いています。

世界にたったひとつの家具

アトリエ リノベーション

“ サロン・デ・テ ” 主宰 千野 紘子さんから ショップ兼アトリエの
リノベーションをと 依頼を受けています。

彼女とは もう 長いおつき合いです。 “ サロン・デ・テ ” を立ち上げる時には
アイアンを使ったショップサインを手がけ 私のステンシルクラスにも 何年も
通ってくれました。
そんな彼女が アトリエを開放し ショップをオープンさせることになりました。

アトリエを 何度か訪れ イメージを膨らませ 長年の懸念材料だった壁面一面を
リノベーションしてスタイルアップします。
壁全体を覆う 三つの家具がひとつの家具のように見えるデザインで
階段ステップ下も 引出しとして 有効利用します。

デザイン画1

デザイン画2

仕上げの色は  上品で 大人っぽく エレガントスタイルの
彼女の アレンジが 良く似合うように グレーベースの落ち着いたカラーを
選んでいます。

天井が高い アトリエサイズなので
工房内で その全貌はお見せできませんが
実際の施工の時 ご紹介したいと思っています。

木材

階段ステップの 滑り止め溝掘り

溝掘り

扉 パネル加工  手作業では結構大変です。

扉 パネル加工

階段ステップ

引出し1

引出し2

千野さんとの話の中でアイデアが生まれ 階段を引出しにする構造に。
フロアーのスペースに関係なく 全体で 大きなチェスト2台分の収納力です。
スライドレールで軽い動きです。

引出し3

スライドレール1

スライドレール2

引っ張り出すと もう一つの天板。 作品の展示や作業の範囲が広くなります。

スライドレール3

棚板

棚板は可動式になっており 棚受けの造作部はデザイン性を高めるために欠かせません。

棚受け

最上部天板モールは 全長4.5m幅になります。

工房内

組立て作業のほとんどを終え 工房内は乱立?状態です。
フレンチホワイトオークとポンデロサパインの 2種類の用材使用の為に
木肌の色が違って見えています。 強度を求めている所にはフレンチホワイトオークを
使っています。

それにしても 相当のボリュームになっています。
これから しばらくの間 ペイント作業になります。 

世界にたったひとつの家具

アンティーク デザインを再現

アンティーク家具とは 本来 100年以上の年月を経過したものを指します。
それ以降に 作られたものは フランスでは“ ブロカント ”と呼び
区別されています。
国内では 相変わらず“アンティーク”がもてはやされ アンティーク風( ? )の物まで
平気で 「アンティーク」と称し 売られています。
私たちの元にも ポツポツと 欲しかったアンティーク家具をデザインをそのままに
再現してもらいたいとの依頼が 舞い込んで来ます。

今回は 奈良県の下地さんから“ カップボード ”の制作依頼です。
あまりデコラティブではありませんが 細部のディテールにこだわりのある家具です。
一枚の写真をもとに 細部の寸法の割り出し作業から始め 全体の構造・構成のめどを
つけます。 多くを 目測による寸法決めになりますが それらをもとにして
ミリ単位でのデザイン画を描きあげます。 細部のバランスについては 必要に応じて
制作作業の中で微調整します。

デザイン画

特に 引出しは 微妙な膨らみ(カーブライン)があり ポイントにもなっています。
それから 今回は背板のデザイン・構造についても従来のものとは違い
手の込んだ創りになっています。

背板

引き出し

背板については 面積が広くなり 無垢材がゆえに湿気・乾燥で
膨張・収縮の影響を受けるために 構造的に工夫しなければなりません。

加工1

何種類かのビットを使い 何度も反復しながら ここまで加工しています。
イメージ通りの作業が出来るよう 緻密な計算が欠かせません。

加工2

木材

アンティークデザイン1

アンティークデザイン2

アンティークデザイン3

アンティークデザイン4

アンティークデザイン5

アンティークデザイン6

アンティークデザイン7

天板部モールの造作・取り付け等がこれからの作業になります。
創りに徹底し 扉の取っ手(ノブ)も手作りします。
最終的にはペイント仕上げで アンティークジェル・ワックス等を使い
使い古したような仕様。 レトロガラスをはめ込み仕上がります。

日常のこと

愛媛 納品へ

駆け足で 兵庫・愛媛まで納品に行って来ました。

まずは 兵庫・加古川市のTさん宅へTVボードをお届けし
それから 四国・愛媛に向かいました。 四国へ車で渡る方法として
瀬戸大橋・明石大橋・しまなみ海道からとありますが
今回は迷わず「しまなみ海道」を選びました。
尾道から今治までを結ぶこの道は向島・因島・生口島・大三島・伯方島・大島と
六つの島を通り 四国へと渡る趣る海道です。

地図1

ここは 全長70kmのサイクリングロードにもなっていて 尾道~今治間を
早い人なら4~5時間で走破出来るらしいです。
機会があれば それぞれの島と景色を楽しみつつサイクリングもいいかなと
思わせてくれる とても素敵なところです。

明石大橋1

明石大橋2

あいにく どんよりとした天気でしたが涼やかな風を感じながら四国・今治に到着。
今治といえば 「今治タオル」
以前から気になっていたのですが 風合いが良く 洗ってもいつまでもフワフワ感が続きます。
娘たちに 今治タオルのおみやげを買い….  2番目の目的地 西条市の黒川宅へ

地図2

着いた早々に「お疲れでしょう」と
手作りのロールケーキでおもてなしして下さいました。
カフェボールラックを壁に取りつけながらも 話しに夢中になり
写真に納めるのも忘れてしまいました。
帰りには たわわに実を付けた甘夏の樹から
お母さまが 切り取ったばかりの大きな甘夏を
袋いっぱい持たせて下さいました。
本当に ありがとうございました。

私たちが 自分たちの創った家具を 自ら“お届け”し続けているのは
やはり 創り手と それを使ってくれる人の 心の部分の関係を結びたい。
そう思っているからです。
手をかけ 心を込め 仕上げていく想いは
それを 使って下さる方にお渡しするところまでしないと終わらないと思っています。
と 熱く語ってしまいましたが
帰りは せっかくだから 久しぶりに小豆島へ寄ってと考えていましたが
空はどんどん怪しくなり とうとう雨が降り出したので淡路島経由・明石大橋を渡り

明石大橋3

その後 どしゃ降りの中 山梨まで ず~~っと走りっぱなし……
いつもになく 疲れたことは言うまでもありません。
今回の走行距離は 1488kmでした。

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