La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

世界にたったひとつの家具

フレンチな TV キャビネット

四日市 坂下さんの TV キャビネットが 着々と形になってきています。
高さ 2350mm × 幅 2020mmとサイズ的にもとても大きいため 全体を3分割にして制作しています。
デザインはあまりコテコテにせず あくまでシンプルに………
でも、細部までこだわりが感じられるものに仕上がっていってくれたらと思っています。

ポンデロサパインの無垢材

用材は北米産のポンデロサパインの無垢材です。 合板と違い天然の一枚材は生活環境の変化に
敏感に反応します。 2mのスパンだと湿気・乾燥で10mm前後は膨張収縮の変化をします。
そうした影響を受けても大丈夫なよう 全ての接合個所は深さ3mm位の溝を彫り固定。

背板1

背板2

背板も一枚ずつデザインサイズに合わせ加工します。

ベースになる一番下の部分

ベースになる一番下の部分。 水平・垂直の精度は絶対的なものを追及、妥協は許されません。

金具
金具の選択は家具の付加価値を高めます。 やりにくい個所の加工作業は“先にやる”が鉄則。

キャビネットの中心部

キャビネットの中心部。 両サイドは扉になり、他はオープンスタイル。
背面をパネルにして、従来の羽目板と違い paris の都会的なデザインにしています。
内側はすでにバターミルクペイントを塗布しています。 外部を手掛ける前に処理していた方が
きれいに仕上がります。

都会的なデザイン

内側にバターミルクペイントを塗布

この後、最上部の制作になります。
ゆがみガラスを使った扉などが付くと 趣のあるキャビネットの誕生です。

世界にたったひとつの家具

猫足 ドレッサー

金具

作業中1

作業中2

青森県弘前市の成田さんご依頼のドレッサーです。
今回の デザインの大きな特徴は この猫足の部分です。 猫足といっても、あまりデコラティブに
なりすぎず そのフォルムにあの柔らかな曲線を取り入れました。
パーツの一つ一つが細かく計算され、カット・削り込まれています。 ほとんどを感覚で
作業していますので、後で同じ物を創ることは出来ません。

東北地方、岩手にお届けしたのが6~7年前のことで 青森納品は初めてです。
夏休み中にはお届け出来るよう頑張ります。 

日常のこと

野鳥との 不思議な ご縁

何かと野鳥に縁のある我が家ですが 今年はリビングの大きなガラス窓に体当たりの鳥たちが
続いています。 春にはメジロが気絶し、つい昨日はツグミの仲間マミチャジナイが大きな
衝撃音と共にガラスにまともにぶっつかり 救助もむなしく天国に行ってしまいました。

野鳥

ガラスに映る木々の緑に錯覚をしてしまうのでしょうか?
とても悲しい気分になってしまいました。
今まで ケガをした鳩や巣から落ちたモズやムクドリを巣立ちまで育て、涙のお別れを経験して
きました。 中でもモズの“チビちゃん”は 口ばしが鋭く、かわいらしい幼鳥の姿がだんだんと
本来の攻撃的な成鳥へ変わり始め 勉強している夢歩の鉛筆目指して飛んできた時、巣立ちを
実感しました。

モズの“チビちゃん”

とても愛らしかったのはムクドリの“ムック”です。

ムクドリの“ムック”

拾ってきた初日から 肩や頭の上にチョコンと飛び乗りお休みポーズをみせる姿や水浴びの
羽をパタパタとさせる無邪気さに 夢歩はメロメロ ( 親の私たちもですが・・・ )
あまりの可愛さに ずっーとこのまま飼おうかな? などと血迷いましたが、慣れれば慣れるほど
自然に帰れなくなる・・ との思いから 畑に連れてゆき放鳥しました。
しばらく近くにいたムックもやがて林の中へ飛び立っていきました。
夢歩も中1になり、このところ野鳥の本も本棚に収まったままになっています。
動物好きは親から子へ確実に受け継がれています。 風香も寮でハムスターを飼い始め、
休みには家に連れ帰り ゲージの掃除を手伝わされます。 愛犬、ショコラとアンジュの
紹介は また機会のある時に・・・・・

世界にたったひとつの家具

オリジナル デザイン の価値

ありがたいことに ここ数カ月 相次いで制作依頼が続いています。
“ 想いを形に・・” という私たちの制作スタイルに共感して下さる方が あの つらい 震災以降
増えているのかしらと 主人と話しています。

三重県四日市の坂下さんは 天井まで届きそうなTVキャビネットとPCデスクの依頼です。
お問合わせのメールが来て すぐこちらからお電話しました。
その後、イメージを伝えるためにと送られて来た封筒には 丁寧に書かれた4枚にもわたる
お手紙と家族写真も一緒に添えられていました。 何度も何度も 私たちのHP、blogを読み込んで
「 ぜひに !! 」 と、 何ともうれしいお言葉です。

デザイン画

何日も 何日もかけ、使い勝手やオシャレっぽさもプラスしながら デザインを描き上げます。
出来上がりの立体的な形までもはっきりとイメージして・・・  ですから 主人はいつも

「デザインが出来れば半分以上仕上がったようなものだ」 と 言っています。
“ 生みの苦しみ ” は 物作りをしている者にとって避けられないものです。
何も無いところから 新たなデザインを生み出すのですから その価値は大きいものだと思います。

私たちの中で その源は
今までの経験と 何より、大好きな Provence にあるのだと…..
あの風景の中の ひとこま ひとこまに   その時どきの空気感や香りまでも 閉じ込めて
心の引き出しに いっぱい つまっています。

Provenceのひまわり

Provenceの街

Provenceの景色

そして 必要な時に そのエッセンスを取り出して デザインに散りばめてゆくのです。

楽しみに 待っていて下さる方のために・・・・・

日常のこと

Lavender の 香りに いやされて

Lavender1

バラも盛りを過ぎ、今は次から次へと咲くLavender の収穫の毎日です。
育苗箱で種から育てた Provence Lavender
国内で品種改良された苗と違い、株立ちも様々。
夏の蒸し暑さにも弱いけれど 香りはバツグンです。
つぼみのうちから色濃いものは早目に摘み取り ドライにして飾り用に・・・
写真のタイプのものは 株も大きく育ち茎も長く花房も大きめで たくさん咲きます。
こちらはドライにしたあとサシェの材料にします。
この間の ニコタマ マルシェでも 人気だった サシェ・・・。
10月のマルシェには 今年の Lavender をいっぱい詰め込んで作れそうです。
Lavender には鎮静効果があるので……   この香りに包まれて作業すると
自然と 心穏やかになっています。

Lavender2

Provence も Lavender 畑が紫に染まる 一年で一番輝く時です。

Lavender3

1 48 49 50 75