La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

日常のこと

土のぬくもり ~ 唐津焼 ~

以前から興味のあった唐津焼。
一度は訪れてみたいと思いつつ なかなかチャンスに恵まれずにいました。

そして 今回念願かなって 訪れたのは 福岡県・糸島の「高麗窯」さん。
古家 章弘・義弘さんの父子で 焼いています。 出迎えてくれたのは 息子の義弘さんとお母さん。

高麗窯1

www.simanet.jp/cusmer/kourai

たくさんの器たちを前に ちょっと圧倒されている私たちに 穏やかに説明して下さるお母さま。
庭で育てたお花が さりげなく生けられた花器に 心うばわれます。
丁寧に作られた作品たち ひとつひとつに添えられたメッセージにも味わいがあり
思わずカメラを向けていました。

高麗窯2

高麗窯3

高麗窯4

高麗窯5

高麗窯6

中でも 私は やっぱり“粉引”の器が いちばん感覚的にしっくりきます。
主人は その力強い“焼きしめ”が 気に入ったようです。
備前焼より 表面がちょっとザラッとしていて 仕上げまでに かなりの時間と手間が
かかるそうです。
登り窯も見学させていただき どんなふうに火を入れていくのか 中の温度調節に使う道具も
良く考えられていて 感心するばかりでした。

高麗窯7

高麗窯8

爪様な物の 曲がり具合で 高温の温度管理をしています。

高価な 花器や茶器は およそ手が届かないけれど 毎日の暮らしの中で大切に使っていけそうな
数点を分けて頂きました。 もちろん 私の好みの“粉引”のものを・・・
とても 心あたたまる ひと時でした。 これからも 素敵な作品を作り続けて下さい。
また いつか お会い出来たらと思います。

次の目的地は 北九州の小倉です。 高速道に入ってサッサと帰るのではなく 九州での最後の
“うどん”を食べる為に 国道3号線を走ります。 福岡も“うどんやさん”は多く
道中いたるところにあります。 その中でも 以前、納品の際 偶然立ち寄った 小倉駅近くの
「吾作」さん。

吾作

ここの “ごぼう天うどん”はすごいです。

ごぼう天うどん

ささがきごぼうを 直径15cm位のかきあげにしてあって もう どうにも器に収まらない感じ。
あたたかい出汁の中で 衣をやわらかくしながら うどんと一緒にいただくと それはもう
おいしいこと。 今回も これが食べたいがために 回り道しました。
ちなみに 九州では“こぼ天うどん”( う は使わない) 一番人気で 丸天うどんが二番人気かな?
納得のおいしさで 九州を離れることも 想い残すことありません。
15分ほど走ると 関門トンネルです。 下関IC から950kmを走って我が家です。 

日常のこと

日本の維新と偉人の街 大村

九州・佐賀まで 家具のお届けに行って来ました。
わずかな距離で生まれ故郷である長崎・大村に行けるとあり 久しぶりの里帰りをして来ました。

長崎・大村

ここ大村の地から文化人や武人たちが日本の近代史に多くの偉業を残しています。

その礎となったのは 江戸時代・寛文10年(1670年) に藩校として設立された
「五教館」(ごこうかん) なのです。
時代を経て 大村小学校となりました。 そんな学び舎でしたから 先生が語る歴史上の話しに
いつも興味深く聞いていた事を 今でも鮮明に覚えています。

五教館御成門

小学校の一角に残された「五教館御成門」は新入生と卒業生が通る習わしがあります。
かすかに残る記憶は もっと古いものでした ・・。

この学び舎を巣立った偉人には 近代医学の祖・長与専斉。 湯川秀樹、朝永振一郎博士を教えた
世界的な物理学者・長岡半太郎。 西郷隆盛と勝海舟とで行われた江戸城無血開城の会談に
立合った渡辺 清。 坂本竜馬に頼まれ薩長同盟に大きな働きをした渡邊 昇。 大村藩を討幕へと
導くために力をつくした大村藩勤王三十七士の中心人物・松林飯山。 幕末の明治維新前後に
様々な分野で活躍した人材を数多く輩出し 日本の発展に貢献しました。

さらに時代は遡って、戦国時代の大村領主・大村純忠は長崎を開港し キリスト教を受け入れ
日本初のキリシタン大名となり 「天正遣欧少年使節派遣」 など歴史に残る多くの事業を
行いました。 小学五年の時、この話を聞いたことが一番強く残っており 今の仕事をするように
なった原動力の一端にもなっています。

前々からの想いでしたが、今回その大村一族の菩提寺に行く事が実現出来ました。

大村一族の菩提寺1

大村一族の菩提寺2

大村一族の菩提寺3

大村一族の菩提寺4

大村一族の菩提寺5

一部をとらえているだけですが 全体像は目を見張るものがあり その頃の歴史の重みをすごく
感じてしまいます。

日常のこと

フレンチ アンティークに 溶け込んで ・・・

素敵なカントリー1

大阪 富澤さん宅が 「素敵なカントリー」の誌面に紹介されました。
4ページにわたり 彼女のお部屋作りのこだわりやアイデアが沢山載せられています。

素敵なカントリー2

私たちが TVキャビネットを納品するためにおじゃました時に比べると
さらにバージョンアップし フレンチアンティークの家具や雑貨たちの中で
TVキャビネットも しっとり溶け込んでいる感があり 安心しました。
家具や雑貨ひとつひとつを 愛しむ その暮らしぶりが 誌面からも伝わって来ます。

こんなふうに 私たちの家具を大切に想って下さる方のもとへお嫁入りした
TVキャビネットは幸せ者ですね。

日常のこと

一年に たった一日だけの ティユール市

Tilleul (ティユール)  西洋菩提樹のことです。
ある年 ソーの村のハーブのお店で 薄いやさしいグリーンの葉を乾燥させたお茶を見つけました。
聞いてみると フランス人の大好きなハーブティーのひとつで 消化を助け ぐっすり眠れる効果が
あるそうです。
プロヴァンスのビュイ・レ・バロニーでは 毎年7月の第1水曜日に ティユールの市が開かれると
教えてくれました。

そして 翌年 旅の計画の中にしっかりと入れこみ尋ねることにしました。

ティユール市1

ティユール市2

その村は ヴァントゥー山の裏側 奥プロヴァンスにありました。
市当日には 広場を中心に 沿道には麻布やカラフルなプロヴァンスプリントに 溢れるほどに
包まれたティユールが積まれた車がズラリと並んでいます。
何と フランス中の 85% のティユールがここで取引されるのです。
見物に訪れた観光客の数も多く 取引の様子を楽しんでいます。
露店では 取り立てのティユールも売られています。

ティユール市3

ティユール市4

ティユール市5

ティユール市6

ヨーロッパでは “愛と自由と平等の樹”として フランス革命200年祭の記念樹に選ばれました。
プロヴァンスのティユールは 特に香りが強く品質も良いそうです。
市全体に ティユールの放つ甘い香りが漂っていました。

ティユール市7

日常のこと

高木 さんご さんより 原稿 (案) 届く

先日 ポール・ラッシュ祭の報告記事内で紹介した 創作絵本作家 高木 さんご さんから
「おばけパン」の原稿(案)が届きました。
一枚一枚コピーしたものを わざわざ本の形に貼り合わせて下さったものでした。

おばけパン1

そこには 実際絵本になったものよりも もっとリアルに色付けされた、タッチまでもが
感じることの出来る やさしいものでした。
1ページ1ページ お話しを読みながらめくっていくと まさに あのクラフト市で私たちが
作った風見鶏とフラッグが なんと見開きで登場しています。

おばけパン2

おばけパン3

おばけパン4

まだ 出稿前の段階なので もう少し手を加えながら完成させるそうです。
文も載っていましたが 出稿前でしたので あえて、省いています。
私たちの作品・アイデアが 人の心に届き、また違った形で表現されるなんて
なんとも幸せなことです。
安易に 人の作品をコピーする愚かな人間もたくさんいて その度 怒りを通り越し がっかり
してきましたが、こんな形で全く別な物に生かされるのなら大歓迎です。
ポール・ラッシュ祭~八ヶ岳カンティフェア~「やまなしクラフト市」に訪れる方を楽しませたい!
そんな私たちの想いと 高木さんご さんのように 絵本という形で
“子供たちを楽しませたい”という想いがつながったのかも知れませんね。

これからも たくさん 夢のある絵本を描いていって下さい。  

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