La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

日常のこと

初めてのレンタカー

1994年、ツアーで初めてProvenceを訪れました。 私たちの大きな期待からは程遠い、それこそProvenceをかすめただけの旅に、欲求不満を残しながらの帰国となりました。 この次は絶対に個人旅行しかないと心に決め、それからの一年というもの・・Provenceとタイトルがつく本を、かたっぱしから読みあさり(あまりむずかしそうなものは除いて) 自分たちの行ってみたい場所・shopを書き出し、そのための足となるレンタカーを借りるためのノウハウを知るため、ヨーロッパドライヴなる本をこれまたすみからすみまで熟読(?)しと、初めての個人旅行の不安を少しでも解消すべく、着々と準備しました。 私たちの作成した旅行日程案に基づき、JTBに飛行機・ホテル手配を依頼しました。 それだけでも何だかずいぶんと進歩したなあと、我ながら感心しつつその日を迎えました。 1995年3月8日12:50発AF275便に、乗り込みました。 昨年は、JALだったので飛行機に乗り込んですぐに、フランス語が響き気分はもうフランスです。 あえてAFを選んで正解でした。 不安だからと言って、日本の航空会社を利用する方も多いと聞きますが、フランス語を少しでも長く聞いていたい私たちにとってみれば、ナンセンスです。 ParisでAF2334便にどうにか乗り継ぎ、Niceへと無事降り立ったのでした。 翌日、SNCF(国鉄)に行き、Avignonまでの列車のチケットを入手しました。 当然ながら全て自分たちの手でしないとなりません。 不安だらけ、手さぐりしながらの旅です。 Avignon到着した夕方に予約してあったレンタカーを借り、フランスの車と道路になれるため、Avignonの城壁付近を試乗しました。

レンタカー

翌朝早く、いざ出発です。前日下調べしておいたとうり、N100号線に迷うことなくのりこみ、目的地のAptを目指します。 しばらくすると、 主人ももうすっかり運転に慣れ、車内に安堵の空気が流れます。 途中気に入った景色があると、路肩に車を止め、しばしの撮影タイムを楽しむ余裕もでてきました。 こんなふうにして、ひとつひとつ課題をクリアしながら、自由な時間を満喫します。 ガイドブックの中で印象に残った村々を回り、時間を気にすることなく過ごせる心地よさは、一度味わったらやみつきになることまちがいなしでしょう。 そんなこんなで、初めての個人旅行は大満足で、幕を下ろしました。今振り返ると、まだ序の口だなと思ったりもするのですが、ツアーでは決してすることのできない経験をすることができたという意味においては、記念すべき第一歩だったかなと思います。

日常のこと

上高地から飛騨高山へ

上高地

ずいぶん久しぶりに、家族で気分転換をかねて、出かけてきました。 目的地は上高地・・・am.5:00に出発、天気は快晴でした。 紅葉もかなり進んで、さぞ見ごたえのある景色が臨めるだろうと、ワクワクして出かけました。 中央高速を松本I・Cで降り、沢渡まで・・ ここからはバスかタクシーに乗り換えです。 私たちはタクシーに乗り込み、運転手さんから案内をうけました。 2日前に穂高連峰は初冠雪があり、1年のうちでもベスト5に入る絶好の日だと聞かされ、何だか得した気分になりました。 大正池でタクシーを降り、ここからは徒歩で遊歩道を進みます。

池

朝日に照らされ池の表面からもやがたち、何ともいえぬ幻想的な雰囲気があたりを包み込みます。 途中、田代池を通り河童橋まで約1時間半の道のりを、写真を撮りながらゆっくり歩きました。 朝の冷たい空気の中で、歩くなんてひさしぶりの事です。 歩き始めた時は、あまりの冷たさに手袋を忘れた事を悔みましたが、日が昇るにつれポカポカとしてきました。 河童橋に着きしばしおみやげ物屋をのぞいて駐車場まで戻りました。 

その後、飛騨高山まで足を延ばす事に決め、車に乗り込み途中で、おいしい日本そばをいただきました。 高山では、古い町並みを散策しました。 造り酒屋では飲めないお酒を試飲してみたり、ちりめん小物を扱う店を物色したりと、古き良き日本をじっくり味わいました。 そんな古い町並のはずれに、私の大好きな陶器やガラス器の並ぶお店を見つけ早速中へ・・・きれいな色のガラス器をひとしきり眺め、店内を一回りしていると、主人が私のところへ来て、入口横の棚に並ぶカップが、私の好きそうな物だと耳打ちしました。 さすが・・長い付き合いだけあり、私の好みがよくわかっています。 ちょっといびつで、素朴で味のあるカップたちでした。 棚には30個ぐらい並んでいたでしょうか? 娘はちゃっかり自分のお気に入りを見つけ出していて、私に見せてきました。 どれもこれもひとつとして同じものはなく、はじからひとつひとつ手に取って、その手触りを確かめます。 ああこの感じ・・私の感性にぴったりだわと思いつつ、その中から自分用のひとつを選び出します。 もうどれもこれも欲しくなるので、いったんその場をはなれ気持ちを落ち着けて、遠くから見てみます。 やっぱり最初にいいナと思った物にきめました。 ブラウンにホワイトのドットが入ったカップです。

カップ

またひとつお気に入りが増えた喜びをかみしめつつ・・ 一休みをかねてカフェへ入りました。 そこで早速今買ったばかりのカップを取り出しにんまりしたのでした。 思いがけずHeartに響く物との出会いがあり、心の洗われるような景色も、しっかりと胸の中に収め・・ 帰りがけには白骨温泉で体もあたため、本当にいい事づくめの一日っでした。 そして家族の大切なポートレートもまた、たくさん残すことができました。

日常のこと

延べ走行距離190000km

家具作りをはじめた時から、自分たちで作った家具は全て自らお届けしています。 トラックこそ2代目になりましたが、その延べ走行距離が、9月27日名古屋市・柏本宅に向かう途中で、ついに190000kmを突破しました。 北海道から九州まで駆けめぐった結果です。 お届け料をいただくことなくやり続け、できるところまでと言いつつ早17年・・・まだお届けし続けています。

1代目トラック

2代目トラック

自分たちが心を込めて作った家具の嫁入り先を、見届ける義務を果たしているような感覚とでも言うのでしょうか? 同時に、制作から開放される喜びを味わっているとも言えますが・・・おかげで、電話とfaxだけのやりとりで、依頼して下さった方々と直接お会いできたことが、何より次の制作への力になっているのです。 今まで、お会いしお話してきたたくさんの方たちのおかげで、今日も私たちHeart&Homeは、がんばれるんだと実感しています。そしてまた走り続けます。

日常のこと

元気です・・・

しばらくblog更新をできないでいました。 今日改めて確認したら9月5日に更新したきりになっていました。 この事は、書こうかどうか迷ったのですが・・心配して下さっている方も多いと思うので、結局書くことにしました。 我が家は2世帯家族なのですが、私たち家族と私の両親で構成されています。 父は昨年1月脳内出血でたおれ、家族で介護をしていました。 その父が今年9月6日にガンのため入院。 その15日には意識不明に陥りついに10月3日この世を去りました。 娘として最善を尽くしたつもりでいたのですが、まだ他に何かしてあげられたのではと、自問自答しながらの最後の1か月になりました。 仕事も手につかず主人にも心配をかけました。 葬儀も無事終わらせ、やっと通常の生活に戻りつつあります。 協力してくれた主人・子どもたちには、心から感謝しています。 ありがとう。 また元気でblog更新します。

日常のこと

La maison avec du coeur 誕生の裏話

私たちが、家具作りの仕事を始めた頃、日本のそれまでのインテリアシーンに、新たにカントリースタイルの芽が、少しずつ育ちかけていました。主流はアメリカンカントリーでした。素朴でどこか懐かしい・・開拓時代の、何もない生活の中で、人々の知恵や工夫から生まれてきたスタイルです。そういったイメージで「HEART&HOME] のネーミングが、出来上がりました。カントリーブームにのり「HEART&HOME」の名前は、何だか一人歩きを始めたような感じさえした頃もありました。常に物作りに前向きにこだわり続け、活動してきました。憧れていたprovenceに、何度も旅しつづけている中で、やっと私たちの求めていたカントリースタイルを、見つけた気がします。

provence

そんな私たちを、一番近くで見続けてくれているマダム・Masakoとその御主人のムッシュ・Sharles(彼はNiceでアンティークshopを経営しています。)に、お願いして「HEART&HOME」に一番近いフランス語表現を、考えていただきました。そして生まれたのが、「La maison avec du coeur」です。

カタカナ読みすると、「ラ・メゾン・アヴェク・ドゥ・クール」でしょうか?何て素敵な響きでしょう。とても気にいっています。早速Blogタイトルに使うことにしました。何年か前に、神戸でイベントをした時にも、何人かのフランス人の友人に、イベントタイトルを考えてもらったことがあります。その中で私たちの想いに、いちばんピッタリの表現をしてくれたのも、やっぱり彼らでした。
それが、「provence profonde」でした。そうホームページアドレスに、宝物のように埋め込んでいる言葉です。これについては、またあらためて・・

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