La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

世界にたったひとつの家具

CORNER BOARD

廣川さん宅の コーナー ボードが完成。  お届けして来ました。

コーナーボード1

あたたかな 日差しの差し込む 心地良いお部屋にセッティングすると………..

お部屋の雰囲気が 一変しました。

全体に 背の低い家具だけの部屋で
この 2m以上のボードは ひときわ
存在感を放ちます。

Historic Heart Pine の 質感・色に加えて
ヒンジ類の質の高さが なお一層 グレードを増す役割を
果たしてくれています。

希望であった BOSEの機器もピッタリ収まり そこから流れてくる音も

心なしか 艶っぽくなったような気もします。

コーナーボード2

この家で 少しずつ時を重ね
アンティークに なっていくであろう家具を
目の前にして いつものことながら
感慨深い 気持ちになります。

半年以上 長い間
待ってくれていた 廣川さん夫妻に
感謝です。

世界にたったひとつの家具

ステンシルで フレンチ感アップ

Sさん宅の 舗道に面した フェンスの延長線上に造作した
少しアールを描く塗り壁に ステンシルを施しました。

デザイン 文字のフォント決め
実際の壁面に原案を貼りつけ バランスを確認します。

ステンシル1

あまり 目立ち過ぎぬよう
繊細な タッチを失わぬよう
手描き感が 感じられる 仕上がりをイメージしました。
型切りも いつものことながら 細かい作業になりましたが
その苦労は 色をのせた時に報われると 経験の中から学んでいるので
手を抜かず カッターの刃先に神経を集中し カッティングしました。
デリケートな型なので 破れたりしないよう 風の無い穏やかな日に
施術することにしました。

ステンシル2

ステンシル3

ステンシル4

木や紙のような フラットな面に色をのせるのとは勝手が違い
塗り面の凹凸が スムーズな筆使いをじゃまします。
わずかなへこみに 色が入らなかったり
同じ個所に 何度も何度も色をたたき込みました。
仕上がってしまえば その壁のへこみや出っ張りが
全体に いい具合に陰影をもたらし 雰囲気を味わい深くしてくれています。

ステンシル5

ステンシルサイン上部の プロヴァンス瓦が
雨からも 守ってくれる役目を果たしてくれます。

“ Bienvenue Chez Nous ”
“ ようこそ 我が家へ ” の 言葉どおり

訪れる方を やさしく出迎えてくれるでしょう。

世界にたったひとつの家具

限りなく アンティーク スタイルを めざして

“クロスオーバー的な毎日”と言ったら 大げさで古い表現になってしまいますが
次第にどん詰まりの様相になりつつある現状の中で 乗り越えていかねばと奮闘中です。
あれもこれもしなければならない。
夜になると 日中作業しながら考えていたデザインイメージを図案化。
あの人の分。 この人の分。
ここで手を抜いてしまうと 何となく同じようなデザインの制作物になってしまいます。

そうした中で CORNER CUPBOARD が 完成間近となってきました。
限りなくアンティーク・スタイルに近づくように・・と 用材には アメリカ合衆国建国当時の
建築物の構造材として使われていた サザンイエローパインの古材を用いています。
カンナから出てくるのは粉塵状で それだけ木としての感覚では扱えません。
長い年月の間に組織が変化してしまっています。 したがって 加工が大変です。

CORNER CUPBOARD 1

鋭角になった変形の創りは 何から組立て始めるのか悩むところです。
工程のプロセスをしっかり把握して進めなければなりません。

CORNER CUPBOARD 2

今回最大の難関。 本体両サイドに溝の掘り込みを施します。 少しのミスも許されません。
心身ともに万全の状態で 息を止めての作業になります。

CORNER CUPBOARD 3

CORNER CUPBOARD 4

棚板制作。 重さや湿気で 湾曲しないよう 両サイドは交差させるような構造。
接着するだけでなく クサビを打ち込み強度を付けます。

CORNER CUPBOARD 5

棚受けの構造は パリのアンティークショップに展示してあった家具がヒントになっています。
20数年を経て そのデザイン・構造も随分進化しました。 最初のころはマネされないように
オープンにすることはありませんでした。 シンプルな創りですが 工程は簡単ではありません。
無機質な金属のダボを使うのが一般的ですが ここでは棚受けも ひとつのデザインとして
役割を果たしています。

CORNER CUPBOARD 6
下部の扉

CORNER CUPBOARD 7

上部の扉には 歪みガラスを入れます。 全体に重さが加わるので 緻密に創ります。

CORNER CUPBOARD 8

CORNER CUPBOARD 9

CORNER CUPBOARD 10

H型ヒンジはイギリス製で アメリカの鉄製と違い 真鍮製で重量感もあり高品質です。
サイズも5種類あり創るものに合わせて適切に選べます。
鍵を 取っ手として開閉に使います。
真鍮の表面は薬品処理で 古っぽく見せています。

CORNER CUPBOARD 11

CORNER CUPBOARD 12

CORNER CUPBOARD 13

最初に描いたデザイン画をもとに 自由な発想のもとに創り上げています。
根拠となる細かな寸法が存在していないので 同じ物を2度と作れない訳です。

一旦 金具類を外し オイル塗布 アンティークワックスを塗り込み 仕上げになります。

世界にたったひとつの家具

フレンチ ヌーヴォー スタイル の アイアン ゲート

ブログ更新が 滞ってしまいました。

Sさん宅のお庭の造作も やっと後半に入って来ました。

駐車スペースと お庭を仕切るフェンスも 1本 1本 手作業で曲げ加工し
庭に入るゲートは フレンチ ヌーヴォー スタイルです。
やさしい曲線が お庭への期待を高めてくれます。

アイアンゲート1

表札

アイアンゲート2

ゲート横の柱には Provence の友人 Roux夫妻による 陶製のプレートを付けています。
プロヴァンス カラーが クリーム色の壁材に映えて ワンポイントになりました。

そして
作業は 玄関前の 通りに面した側へ ・・・

玄関前1

玄関前2

駐輪スペース

玄関前3

玄関前4

玄関前5

向かって左側には 駐輪スペースを設けています。 ガーデニング小屋と同じ瓦を乗せています。
ここにも お庭とは 又 違ったデザインのゲートを取り付けています。
こちらも まさにフレンチ ヌーヴォー スタイルを 絵に描いたようになりました。

ゲートを開けるのが ちょっと楽しみになります。
足元は 枕木とピンコロで仕上げ そのまわりには レンガや瓦・石灰岩のチップを
散らして 雰囲気作り。

チップ1

チップ2

チップ3
そして 反対側の入り口は フェンスから続く壁にカーブをつけて 瓦を乗せています。

アイアンゲート3

この後 壁面に オリジナルのステンシルを予定しています。
お任せされているのをいいことに 作業途中で 新しいアイデアが どんどん出てきて
予定外の造作もしばしばです。
と いうことで
立水栓も 乱形石を使い造作してしまいました。

乱形石1

Sさんを喜ばせたい という想いと
自分たちの納得のいく作業を と いう想いが ひとつになって
こぉ~んなに 時間がかかっています。

今は メインの入り口側に敷く 石の配列を考えています。

乱形石2

こうして あーでもない こーでもない と 並べたり 並び変えたりしながら
しっくりくるものを 模索していきます。
同時に 植栽も 少しずつ進めています。
立水栓脇には 鉢植えだったシマトネリコを地植えにしました。
その根元には ムスカリの球根を植込みました。

植物

駐輪場入口の シルバーリーフのコニファーの根元に タイムとエリゲロンと
スイート アリッサムを植込んで ……..
あとは 少しずつ 植物たちが成長してくれるのを 待ちましょう。

世界にたったひとつの家具

ウォークイン クローゼット の 収納 チェスト

昨年 TVキャビネットのオーダーを頂いた 埼玉の坂木さんから ウォークインクローゼットの
収納チェストのオーダーがありました。
スペースぴったりサイズにということで 高さ60cmで幅130cm奥行き38cmのものと
90cm幅で奥行き60cmを2台。

収納チェスト1

収納チェスト2

収納チェスト3

収納チェスト4

収納チェスト5

限られた高さの中でも 出来るだけ深さを保つために 構造的な工夫をしています。
ハンドルも 中央にセラミックをはめ込んだタイプにして フレンチ感 UP しました。

予定の場所に納めてみると まさにピッタリ。
ウォークインクローゼットの中に隠れてしまうのが もったいないくらいの
存在感に仕上がりました。

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