La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

世界にたったひとつの家具

フレンチスタイルに アンティーク感を プラスして

書店に並ぶ インテリア本をながめただけでも フレンチの文字のあまりの多さに
おどろかされます。
私たちにとっては うれしい限りなのですが、その影響なのか 全国からのお問合わせが
連日届いています。
そもそも フレンチスタイルって どんなものなのでしょう ?
歴史をさかのぼれば 伝統的なスタイルこそあれ 今 はやりのフレンチの定義なんて
きっと ありはしないのです。
人が勝手にイメージを膨らませ作り上げられたスタイルなのです。
だから、白くペイントされていれば それだけでフレンチ・・・ なんていう家具もあったりして
がっかりしてしまいます。

フレンチアンティークスタイル1

フレンチアンティークスタイル2

フレンチアンティークスタイル3

フレンチアンティークスタイル4

私たちの提案する フレンチアンティークスタイルは、そもそも 100年以上前の希少な
アンティーク家具ですが デザインは気に入っても 扉を開くと中はガタガタだったり
使い勝手がよくなかったり サイズが大きすぎたり ・・・ と いう難点をクリアしつつ
デザインのテイストは アンティークの雰囲気をそのまま再現したいと考えています。
仕上げも あまりハードなエイジング加工はしていないのが定番ですが、
最近は そのエイジング加工を望んでくるお客様も増えてきています。

フレンチアンティークスタイル5

エイジング加工も やはり年月を経過した本物のアンティークと それらしくしたものでは
やはり違いがあります。 ペイントの色も同様 同じホワイトでも イメージは人それぞれなので
かなり慎重に決めていかなければなりません。
少し汚した感じと言っても 感覚のずれにより 汚いイメージになってしまうこともあります。
ほどよく こなれた感じがベストだと思っています。
最終的には 私たちの感覚に“おまかせします”って 言って下さる方が オーダーまで
こぎつける感じがしています。
そして その“おまかせします”を して下さっている方が徐々に増え 今はてんてこ舞いです。
アトリエには ズラリと これから制作するデザイン画が貼られ ……..
これから決定していくであろう方たちも数多くいらして  何だかパニック気味です。

求められ 望まれることに 心から感謝しています。

フレンチアンティークスタイル6

フレンチアンティークスタイル7

フレンチアンティークスタイル8

世界にたったひとつの家具

迫力の フレンチ ドレッサー

南青山・見市さん宅のフレンチドレッサーの納品を無事終えました。
見市さんがロンドン休暇から帰国するのを待っての お届けとなりました。 搬入の不安もあって
長女・風香を伴って出かけました。
高さ、2m37cmもある創りのドレッサー。 搬入路を考え 三分割のデザイン制作になっています。
搬入後、室内で 分割された部分を一体化する作業となりました。
バラバラだった上部が 組み上がっていくのを 次女Hanaちゃんとお母さんが 「すごいねぇ」と
言いながら見つめています。
めったに見ることの出来ない 制作過程の一部を垣間見たことに とても感激されていました。

フレンチ ドレッサー1

フレンチ ドレッサー2

フレンチ ドレッサー3

フレンチ ドレッサー4

予定の場所に設置すると 不思議とその空間が明るく輝き出します。
この家の この場所に来るためだけに創られた 他の誰も手にすることのない

“ 世界にただひとつの 自分だけの家具 ”

この大きさで この迫力ですが、まだ 生まれたての Baby です。
見市さんファミリーの あたたかい手によって  これから …… 育ってゆくのでしょう。
いろんな想いのつまった物たちが この棚に ひとつ ひとつ 置かれていって
使い込まれていくのを 楽しみにしています。

見市さんのように フレンチブログから  私たちにたどり着いて下さる方が増えています。
今回は、以前TVボードを制作させて頂いた 大阪・冨澤さんのブログを見てのオーダーでした。
フレンチアンティークやフレンチスタイルが大好きで 憧れている方は
ぜひ 訪ねてみて下さい。

サイズ / 高さ2370 × 幅1840 × 奥行き600(mm)
用材 / 北米産ポンデロサパイン
ペイント / BUTTERMILK PAINT – CORNER CUPBOARD YELLOWISH WHITE

世界にたったひとつの家具

フレンチアンティークスタイルのサイドボード 完成

前々回紹介した 品川区・志村宅のサイドボードに イギリスから到着したばかりの金具たちが
付けられ  完成しました。

サイドボード1

サイドボード2

サイドボード3

サイドボード4

サイドボード5

こうやって 金具たちが付いただけで、格段にグレードがアップするのには いつも驚きです。
それまで控え目だった家具に命が吹き込まれ 輝きに放つ瞬間とでもいうのでしょうか。
本当に とたんに キラキラと 家具が生気に満ちていきます。

今回の金具たちは パイプヒンジはフランス製ですが、その他は全てイギリス製です。
いつもより 少しデコラティブなハンドルと キープレートもデザインを変えました。
扉のキーは本物。 引出しに付けた小さなキープレートは 雰囲気を出すための飾りですが
これを付けたことも 全体の中では大きなポイントになっています。

サイドボード6

真鍮をアンティーク処理したものなので 重厚さもあります。
さすが 「歴史あるイギリス・バーミンガムだなぁ」と 2人で感心しきりでした。

サイドボード7

サイドボード8

サイドボード9

サイズ / 幅2000mm 高さ870mm 奥行き460mm
用 材 / 北米産・天然ポンデロサパイン

世界にたったひとつの家具

フレンチ アンティークスタイル の サイドボード

品川区の志村さんからのオーダーは ワイド 2m もあるサイドボードです。
デザインも今までとは異なり 平面的にならないように凹凸や曲面を入れています。
その 足元部分は とても手が込んでいて まあるい猫足と彫りを入れ
エレガントなフレンチアンティーク風です。

フレンチアンティークスタイルのサイドボード1

フレンチアンティークスタイルのサイドボード2

フレンチアンティークスタイルのサイドボード3

フレンチアンティークスタイルのサイドボード4

小さなデザイン画をもとにラインを描きます。 原寸大にしたときに そのデザインのバランスが
的確かどうかを判断しながら手を付けていきます。 ジグソーも感覚で切っていきます。
彫り込みはスクレーパー ( ボッシュ) を使っています。 彫刻刀やノミと違い 電気振動で
推進させるので 楽に使いこなせます。
デザインが 浮き出すように 少しずつ彫り出していく作業は根気が必要です。

フレンチアンティークスタイルのサイドボード5

フレンチアンティークスタイルのサイドボード6

デザインの起案から この猫足の完成までには相当の時間がかかっています。
丸みや膨らみを入れ その昔創られたであろうみたいな感じを求めて作業しています。

フレンチアンティークスタイルのサイドボード7

フレンチアンティークスタイルのサイドボード8

本体の組み立て。 前面のカーブラインは今回の特徴になっています。

引出しの創りも 前面がなめらかなカーブを描くように これまた彫り込んでゆきます。

フレンチアンティークスタイルのサイドボード9

フレンチアンティークスタイルのサイドボード10

スジ状の切り込みは その深さをデザインに合わせています。

フレンチアンティークスタイルのサイドボード11

天板もストレートにせず カーブラインにして一体感を出しています。

フレンチアンティークスタイルのサイドボード12

扉もまた 今回は手のかかったものに なっています。

着々と作業は進み イギリスに発注した金具達の到着を待って 仕上げに入ります。

やりがいのある作品が続き 神経は使うものの 同時に充実した気持ちになれるのも
正直なところです。 

世界にたったひとつの家具

まさに 外国サイズのフレンチ ドレッサー

5年間の LONDON 生活を終え、南青山に新居を構えた見市さんからのオーダーは
梯子つきのドレッサー。
リビングの天井は 高さ3m以上。 それにつり合うサイズでのオーダーです。
ご本人が搬入の事を心配されていたので 私共も安心して制作にうち込めるようにと
下見に行って来ました。
南青山の ど真ん中という立地にあり 外観は ちょっと モダンな感じです。
建物の間取りは決まっていて 内装をご自身でカスタマイズしたそうです。
玄関を入ると ふた手に分かれていて 右手の階段を下りたスペースがリビングダイニング。
それにキッチンスペースになっています。
30畳ある空間。 そして天井が高いので 外国のお家のような感覚です。

外国サイズのフレンチ ドレッサー1

外国サイズのフレンチ ドレッサー2

問題の搬入ルート・サイズを自ら確認。
おいしいお茶をいただいて しばしロンドン暮らしの事や 滞在中に出かけたフランス旅行の
話で盛り上がり 帰って来ました。
あの 素敵な空間に置かれる家具ということで 制作にも おのずと 力が入ります。
なにせ 2m35cm の高さと 1m80cm 幅のあるドレッサーですから
仕上がったら すごい迫力になるはずです。

外国サイズのフレンチ ドレッサー3

まず、ベースになるドレッサー下部から取り掛かっています。

外国サイズのフレンチ ドレッサー4

モールディングも 長さ2mを均等均一に創り上げます。

パーツの全てが手作業・手作りで生まれます。 常に完成時のイメージを持ちながら
サイズバランスを考えています。 何度もの渡仏で培った感覚が 本物を追求する原動力と
なっています。

外国サイズのフレンチ ドレッサー5

外国サイズのフレンチ ドレッサー6

外国サイズのフレンチ ドレッサー7

外国サイズのフレンチ ドレッサー8

外国サイズのフレンチ ドレッサー9

すでに デザインがいつもとは大きく違います。 全体のボリュームの割りに 引き出しを
小さく抑え、その上部にモールディングを付ける事により フレンチな “おしゃれっぽさ” が
加わってきます。

細かいところまで計算されていて このままで完成 !! でも おかしくないくらいの
デザイン性です。

外国サイズのフレンチ ドレッサー10

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