八ヶ岳山麓、清里・清泉寮にあるパン工房を、ステンシルでデコレーションしました。
入口の2つの扉の上部、白く塗られた壁にフランスの田舎町のパン屋さんをイメージして
“Boulangerie et Confiture” (パン屋さんとジャム)の文字と、そのまわりをつるバラが
色どるというデザインです。
パン工房の店長・瀬口さんは、ちょっとシャイで でも花を愛するとても優しい男性です。
店のまわりは季節になると、お花たちであふれています。 春の遅い清里から毎年G・Wには
花を咲かせたいということで、清里と標高差1000mの私の住む町まで、鉢植えをドーンと
運んできてG・W直前まで私の庭の花たちと一緒に、太陽の光をいっぱい浴び株が大きくなった
ところで清里にもって帰るのです。 ですから私自身、ここの花たちには人一倍愛着があります。
そんな工房の看板を頼まれた時、お花は欠かせないと思いました。 そしてできれば大好きな
バラを・・・
小物に施すステンシルとは違い、大きさのバランスを考えるのに苦労しました。 型をおこし
カットするだけでも大変な作業です。 でも、喜んでくれるであろう(?)瀬口さんの顔を思い浮かべて
頑張りました。(笑)
梅雨に入ってしまい天気予報とにらめっこしながら、日程を決め作業にはいります。
1日目は文字だけを、2日目にはつるバラのステンシルを一気に仕上げました。
ペイントを混色しながらのステンシルなので、中断すると次に同じ色が出ません。
いつもとは逆の立場でのんびりと、訪れる方たちとおしゃべりをする主人を尻目に私は必死です。
脚立に登って足場の安定しない状態で、1日中壁に向かってやっと出来上がりました。
瀬口さんもスタッフの方たちも とても喜んでくれて、ホっとしました。
以前の看板を下げそこへステンシルしたのですが、もうすでにしっくりとなじみ かすれた表情が、
何ともいい風合いを醸し出しています。
プレッシャーも大きかったけれど、とてもやりがいのある仕事でした。
清里を訪れた折には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。 もちろんパンも天然酵母をつかった
こだわりパンです。 ちなみに私は、彼の焼く くるみのケーキの大ファンです。