九州・佐賀まで 家具のお届けに行って来ました。
わずかな距離で生まれ故郷である長崎・大村に行けるとあり 久しぶりの里帰りをして来ました。
ここ大村の地から文化人や武人たちが日本の近代史に多くの偉業を残しています。
その礎となったのは 江戸時代・寛文10年(1670年) に藩校として設立された
「五教館」(ごこうかん) なのです。
時代を経て 大村小学校となりました。 そんな学び舎でしたから 先生が語る歴史上の話しに
いつも興味深く聞いていた事を 今でも鮮明に覚えています。
小学校の一角に残された「五教館御成門」は新入生と卒業生が通る習わしがあります。
かすかに残る記憶は もっと古いものでした ・・。
この学び舎を巣立った偉人には 近代医学の祖・長与専斉。 湯川秀樹、朝永振一郎博士を教えた
世界的な物理学者・長岡半太郎。 西郷隆盛と勝海舟とで行われた江戸城無血開城の会談に
立合った渡辺 清。 坂本竜馬に頼まれ薩長同盟に大きな働きをした渡邊 昇。 大村藩を討幕へと
導くために力をつくした大村藩勤王三十七士の中心人物・松林飯山。 幕末の明治維新前後に
様々な分野で活躍した人材を数多く輩出し 日本の発展に貢献しました。
さらに時代は遡って、戦国時代の大村領主・大村純忠は長崎を開港し キリスト教を受け入れ
日本初のキリシタン大名となり 「天正遣欧少年使節派遣」 など歴史に残る多くの事業を
行いました。 小学五年の時、この話を聞いたことが一番強く残っており 今の仕事をするように
なった原動力の一端にもなっています。
前々からの想いでしたが、今回その大村一族の菩提寺に行く事が実現出来ました。
一部をとらえているだけですが 全体像は目を見張るものがあり その頃の歴史の重みをすごく
感じてしまいます。