La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

世界にたったひとつの家具

愛されてこそ “ 家具 ” も輝くのです。

白いカップボードをお届け

川崎の加藤さん宅の「白いカップボード」を 届けに行ってきました。
空模様はちょっと怪しかったものの、降らないだろうと思っていたのですが 着いた途端パラパラと
雨が落ちてきました。 大切な家具が濡れないように、傷つけないようにと細心の注意を払いながら
お部屋の中へ運び入れ、その頃には汗だくになってしまいました。
調整をしながら、扉、引き出しを あるべき位置へ納め終え いよいよ私たち作り手から、
これから 幾年月 この家具と過ごしていくであろう加藤さんの手に お渡しする時が来ました。
私たちが一番 ホッ とする瞬間です。

白いカップボード1

白いカップボード2

次の日、加藤さんから うれしいお礼メールがきました。

木の香りが部屋中に漂い たまらなく幸せな気分にしてくれます。

あの後、
最初に帰宅した息子は、「おぉ~~~!」と一言。

次に帰宅した娘は、
「こういうの だ~~いすき ♪ もう、さいこう!」と 顔をすりすりして、
聞いたことない笑い声を立てていました。

夫も、 「いいねえ。 何が良いってバランスがいい。」と 喜んでいました。

届くまでは、どこまでピッタリのイメージになるか、やはり心配は少しありましたが
質感といい、収納量といい、大変満足しています。
          ・
          ・
あまりの存在感に、部屋の雰囲気が変わり リビング入口のドアも、
同じテイストのドアになった空想を描くほどです。

このメールから、この家具が加藤家に受け入れられ 愛され続けていってくれると感じました。
ありがとうございます。

世界にたったひとつの家具

やっと たどり着いた「白いカップボード」

私もそうですが“これだ”と思えるものに出会うまで 安易に購入することを良しとしない方が増えて
いるように思います。 オーダー下さった川崎の加藤さんもそういう中の一人です。 新築を機に
「白いカップボード」を探しはじめ早1年。 自らの睡眠時間を削り(?)インターネットで探し続け
いろんなところに問い合わせたりしてみたものの、なかなか思いどおりにいかなかったそうです。
そしてある、日私たちの HP にたどり着き 早速「お問い合わせ」を頂きました。
何度かのやりとりを経て ・・・・・ デザイン決定。
いざ制作へ。

作業中1

作業中2

作業中3

完成像を描いたあと、それぞれの部材を作る作業がしばらくの間続きます。
同じデザインの物を他の人のために作らないということで、いつの時でも図面はありません。

作業中4

作業中5

作り手にとって “イメージにぴったり” とか “やっとたどり着いた” などと言われるのは何より
うれしいもので 制作にも力が入ってしまいます。
いつも 制作途中で主人と “私たちは必要以上に手をかけてしまうよね” と笑うのですがそれが
私たちの性分というのか、お届けした時のお客様の喜ぶ顔が見たい・・それだけなのです。
順調に作業が進みある程度形ができた時点で 心待ちにして下さっている加藤さんにお声を掛けた
ところ お時間を作って川崎から見に来て下さいました。 実際に自分の家具に触れて気に入って
頂けたようで私たちも一安心です。 加藤さんの希望で扉が開き戸ではなく 「引き戸式」 にという
ことで、仕上がりが「和」にならぬようデザインにも気を使いました。 上部の扉は格子状にして
ゆがみガラスをたっぷりと使って贅沢です。 引きだし前面はHistoric Heart Pineの味をそのまま
生かしアンティーク処理された真鍮ハンドルでさらにヨーロッパの雰囲気をプラスしています。

歪みガラス

ドイツから取り寄せた 歪みガラス(3mm厚)  デザインのグレードアップに絶対の物。

完成
完成

サイズ/幅1500×高さ2070×奥行き500

完成品細部1

完成品細部2

完成品細部3

お届けできるまで あと少しです。
加藤さんの最高の笑顔にお会いできるように 最後まで力を抜かず仕上げるつもりでいます。

日常のこと

ラベンダーを探し求めて (2)

日本のうっとうしい梅雨を尻目に あのラベンダーの青紫の絨毯を胸に描きつつ 長い長いフライトに
耐えて 何度provenceへ足を運んだことでしょう。 そんな中から今回は心に残るシーンをpick up
して紹介したいと思います。

ラベンダー1

ラベンダー2

ラベンダー3

ラベンダー4

7月初めから8月にかけて provenceではいろいろな村でラベンダーフェアがあります。
いまでこそ どの村で いつ開催されるのか知った上で 訪ねていけるようになりましたが
走り回っていて偶然出くわした時には それはそれは感激しました。 数あるラベンダーフェアの
なかでも Digne, Sault, Montbrun の各村が持ち回りで国際的なフェアを開催しています。
ラベンダーの育種、生産、オイル、販売、利用の研究発表をメインにして ラベンダー功労者に
与えられる 名誉あるラベンダーナイトの任命式や オイルコンクールがフェアの最大の山場に
なります。

ラベンダーフェア1

ラベンダーフェア2

ラベンダーフェア3

ラベンダーフェア4

会場にはラベンダーに関する様々なテントが出店しています。ラベンダーはちみつ、ポプリ人形etc…
ラベンダーの花車には民族衣装を着た女性が にっこり微笑んでかわいいブーケをプレゼントして
くれます。 広場では楽隊がパレードしイベントを盛り上げています。 ほんのわずかな時間を
そこで過ごしただけの私たちでさえ 生産者の方々の情熱を十分に感じることができるのでした。

ある年 Saultの村でラベンダー体験に参加しました。 山に自生する野生のラベンダーを見たり
ラベンダーについての講習を受けたりしたのですが いつも車で走り回る私たちにとって
この山歩きは新鮮で感動の連続でした。
講習といってももちろん フランス語なのでほとんどわからなかったのですが
お父さんラベンダーがLavandula angusutifolia
お母さんラベンダーがLavandula latiforia
子供ラベンダーがLavandin であるということだけは 覚えてきました。

とにかく楽しい半日でした。 その帰り ブーケ用のラベンダーの刈り取りシーンを見つけました。
機械による刈り取りは何度か遭遇していましたが 人の手によって刈り取られるのを見たのは
初めてのことなので ちょと興奮気味に車から降り 仕事中の彼らを写させてもらいました。

ラベンダーの刈り取り1

ラベンダーの刈り取り2

ラベンダー刈り取り専用の鎌でザクザクと刈り取ります。
provenceで育てられているラベンダーのほとんどは香水の原料になるオイル用です。 蒸留所も
いろんな所で見かけます。 130Kgのラベンダーからたった1Kgのオイルしか採取することが
できません。 まさに希少価値のあるものす。

ラベンダーの刈り取り3

私はというとマルシェで買い込んできた種を自宅の庭で育苗箱にまきました。 発芽率はきわめて
低かったけれど それでも元気に育ってくれた苗をていねいに植え替えて 今では庭のあちこちに
そして 植えきれなかった分は畑に植えました。 去年は さし木にチャレンジし見事成功しました。
そのうちの何本かはお友達にプレゼントしたり 我が家で 株姿が乱れたものと交換したりしています。
どうやら ひとつの種袋の中に数種の種が混ざっていたらしく タイプの違うラベンダーが咲いていて
自分なりにドライフラワー用や観賞用と 用途別にして楽しみながら育てています。

自宅のラベンダー1

自宅のラベンダー2

この香りに包まれていると あの日あの時のシーンが鮮やかに甦ります。

ラベンダー畑

世界にたったひとつの家具

アイアン ソファーで生まれる 新鮮な空間

アイアンソファー

一つのデザインを生み出すには 相当のエネルギーを費やしてしまいます。 イメージを立体的に
想い描けるようになった時、完成します。 誰かのデザインをコピーするのは簡単かも知れませんが
本当に自分の想いで作りだされるものは、完ぺきに「オリジナル」と言えると思います。
イメージを細分化し、パーツを加工していきます。 鉄棒を曲げるのも ビ・ビ・ビッと微細な振動を
五感で感じながら求めていきます。 ただ単に 曲げるだけであれば 力を出せば出来ることですが
イメージされたデザインの パーツの一つとして作るのであれば、テクニックというか技術力・感性を
要求されるものです。

作業1

作業2

作業3

切断・溶接。 また その個所を研磨し、さらに接合部を 5mmのワイヤーをリング状に溶接し 補強と
デザイン性を高めます。

完成品

サイズ/W630×D660×H850

完成品横から

完成品細部

Wサイズになると かかる重量負担もかなりになります。 構造も、デザイン性を失わないように
何度も調整しながら 最適な形状・ポジションを求めます。

サイズ/W1260×D660×H850

アイアン ファニチャーというと、ガーデンなどアウトドアのイメージが まだまだ強いですが、
ヨーロッパではインドアで おしゃれにアイアンを取り入れています。
タイルや石張りの床では 気軽に使えるのも理由の一つだと思います。 フローリングでも脚部に
クッション材を使用すれば 自由に インドアでアイアン素材を 楽しむことができます。
あえて異素材を持ち込むことで新鮮な発見があります。 圧迫感もなく部屋も広く感じられ、
アイアンの冷たさを やさしいラインが和らげてくれます。 カラーも クラシックベージュと
ホワイトトーンでも少し温かみのある色合いにしています。
クッションも 壁の色と同じイエロー系にしました。

クラシックベージュのアイアンソファー

固定概念を取り去り 自由な発想をすることで お部屋のコーディネイトの幅も広がります。

日常のこと

ご要望に お応えして

ドレッサーボード1

今までの家具教室においても しばしば 「参加はできないけれど同デザインの家具が欲しい」 という
声があり、できるだけ対応してきました。

6月開催のドレッサーボードはデザイン的にも好評とあってか 早速お問い合わせ下さっている方も
いらっしゃいますが、特に今回はあえて告知して 限定5台の制作を承ります。

ドレッサーボード2

ドレッサー風に使ってみたり 又、ミラーがあることで ディスプレイにも奥行きを持たせる効果も
出てきます。
家具教室に合わせての制作になりますので、通常の単独制作よりロープライスでお渡しできます。
家具教室では白木の完成で終了ですが、5台は
ミルクペイント ( オフホワイト ) 塗布
自然健康塗料 ビーワックス仕上げ にて完成させたものです。
価格について・・・
家具教室参加費用¥97,700-に対してペイント・ビーワックス仕様15%upを加えた額。
¥112,300- と させて頂きます。

基本的なデザインの変更はできませんが、上部については
ミラーの大きさを変えるとか 棚板を6mm厚のガラス板にするとか等 柔軟に対応させて頂きます。
納期について・・・
8月末を予定しています。
お届け・・・
制作した家具は、直接お届け手渡しすることを基本姿勢にしています。
しかしながら、沖縄県及び離島につきましては 元払いにて発送とさせて頂きます。
受付・・・
申込締め切りは 定数5台になり次第、もしくは6月20日を最終とします。

6月開催の家具教室の内容と合わせてご検討下さい。

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