La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

世界にたったひとつの家具

大雪の日

工房の外灯

45年ぶりという 今回の大雪に 工房の外灯には 大量の雪が積もり
その姿が あまりに かわいかったので 記念の1枚を カメラにおさめました。

この雪を見ながら 前回の 雪のプロヴァンスを思い出し 家族で しばし 思い出話しに
時を過ごしました。
あの時の プロヴァンスも 数10年ぶりに南仏を襲った豪雪と タイミングがぴったりと合って
しまい 思いがけず 貴重なプロヴァンスの雪景色を 見ることになってしまったのでした。

自動車

雪だるま

今となっては それも 大切な思い出のひとつです。

そして この 大雪の日に わが工房内では 外仕事をあきらめ
“ ガーデン小屋 ”の 扉を制作をしていました。

金具1

金具2

金具3

金具4

用材

湾曲・歪み等が発生しないように 向い合せに張り合わせた用材を作り
制作しています。

この ロングヒンジ、ハンドルは デュルフィ ( Dieulefit )という村で 買ってきたものです。
フランスでは 最もポピュラーな金具です。
もう ブログで 何度も紹介した ROUX さん夫妻の陶房がある村です。

ROUXさん夫妻の陶房がある村
デュルフィー ( Diulefit ) centre de la ville

村に ひとつしかない 金物屋さんに ROUX さんに連れていってもらいました。

「ROUX さん 元気かなぁ? 」
そんな 言葉が 自然に口から出てきます。

扉は これから ペイントに入ります。

世界にたったひとつの家具

アンティーク レースを 敷きつめたように ………

思い立って ショーケースを創りました。

ガラス部分には 繊細なアンティークレースを敷きつめたように したくて・・・
エッチングすることにしました。

エッチング1

エッチング2

アンティークレースの本の中から いくつかのモチーフを選び出し エッチング用の
片面が シールになっているシートに 型を起こします。
ここで 役に立つのが ステンシルで培った手法です。
ただ 大きく違うのは ステンシルの場合 これだけ細かな型になると 何枚かの型に
分けるのですが 一版のみで型を作るため レースの持つ雰囲気を損なわぬよう
型の起こし方にも センスを求められます。

エッチング3

型を起こし終え カッターで切り抜く作業も その繊細さゆえ 神経を使いながら
慎重に カットしてゆきます。
気の遠くなるような 張り詰めた時間が流れます。
でも それだけ 細かなカッティングをした型は 絶対に 思った以上の出来映えになって
返ってくることをわかっているから 頑張れるのです。
型切りが終り 台紙からはがしたシートを ガラス部に貼りつけ しっかり空気を抜き
切り取って穴のあいた部分に エッチングクリームを塗布します。
それから 20分ほど放置し クリームを流し取り シートをはがすと ・・・
あの苦労の末 切り抜いたレース模様が 白く浮き上がっています。
この瞬間  苦労が “む・く・わ・れ・る”のです。

エッチング4

~ そして やっと 本体と合体して ひとつの作品が出来上がります。 ~

ショーケース1

バターミルクペイントを混色し 色をつくりました。

ショーケース2

ショーケース3

ハンドル

今回 使用したハンドルは 20年前 provence 旅行したときに Avignon で買って来たもの。
ある意味 Brocante です。 浅めの引出しに ピッタリ サイズで 付けた途端 輝き出しました。
きっと ここに つけられるために 長い時を 工房の片隅で 待ち焦がれていたのでしょう。
なんだか うれしそうです。

世界にたったひとつの家具

Le jardin ~ プロヴァンス瓦 ~

南仏 マルセイユから 長い船旅を経てやってきた プロヴァンス瓦をのせました。

地図

この瓦の生産地は Apt という町です。 私たちも 行くたびに 必ず訪れる場所で
毎土曜には プロヴァンスで 1・2を誇る規模のマルシェ( 朝市)が開かれます。

建物1

天井部

瓦1

この瓦は 日本の瓦とは まったく違っていて 上丸と下丸が交互に重なり合い
とても かわいいフォルムをしています。
今 日本の住宅で 南欧風・プロヴァンススタイルが もてはやされ それらしい雰囲気の
家が建てられているのを見かけます。 ただ 残念な事に 本物のプロヴァンス瓦を使っている
建物を めったに見ることが出来ないことです。

瓦2

瓦3

瓦4

瓦5

古い民家や納屋など 天井部は 瓦が そのまま見える造りになっています。

建物2

瓦6

建物3

壁と瓦はR(アール)状にモルタルで形成しています。 最終的に“ 石灰石モルタル ”で
壁塗りしますので その下ごしらえです。

瓦は 新品なので オレンジが鮮やかですが 年月が経つと 色あせ 味わいが 増して来ます。
ところどころに 少し汚した加工を施した瓦を 混ぜています。

絶妙な色バランスの屋根の例

紹介している 写真のように  古くなった瓦を交換したりして 絶妙な色バランスになっている
屋根の イメージを表現してみました。

世界にたったひとつの家具

フレンチ サイドボード

愛知 原田宅の オーダー家具のひとつであるサイドボードが 着実に 少しずつ形に
なってきています。
ダイニングルームの3つの窓に合わせた 幅2300mm・高さ1100・奥行き500 (mm) の
ボリュームのある創りになります。
ほぼ完成状態にあり この後はフレンチカラーにペイントします。

サイドボード1

サイドボード2

サイドボード3

天板 幅500mm 長さ2300mm 天然ポンデロサパイン無節材を使っています。

サイドボード4

サイドボード5

サイドボード6

サイドボード7

サイドボード8

サイドボード9

テーブルの天板制作には 長い時間をかけ創っています。 厚みのある無垢材の組み合わせで
この作業期間だけで 2ヶ月かけています。

テーブル1

テーブル2

テーブル3

猫足デザインの脚になりますが 現在奮闘中です。 イス6脚も手の込んだ創りです。
残る 幅 3m 高さ 2m の TVボードは完成すれば圧巻 !!!  部材の準備も佳境に入り

あれも これもと 忙しい毎日です。

世界にたったひとつの家具

まだ フレンチ風には 見えませんが ・・・

寒空の下 ガーデンの小屋のブロック積みをしています。

重機など使わず 全ての工程 手作業・手創りで行っています。

いつもの家具創りと勝手が違うものの 創る感覚は何ら変わりません。 庭という大きな
キャンバスに 想い描いたイメージを形にしていくのは快適です。
すでに ご近所では “ いったい何が出来るのだろう ? ”と 注目されているみたいですね。

エクステリア業者であれば アッと言う間に進めてしまうのでしょうが 長丁場で行うだけに
いつもと違った “ 関心 ”を持って見られていくのではないでしょうか。

基礎部分は 30cmほど掘り下げ 型枠を設置します。 砂利を敷き詰め あらかじめ加工していた
鉄筋を配筋結束します。 その中に コンクリートを流し込み固めます。

基礎部分1

基礎部分2

基礎が完成したら その上にブロックを積み上げていきます。 完成時の最大高は2.2m。
ブロックひとつ20cmの高さなので 11段積み上げます。
ちなみに 鉄筋の太さは10mmを使っています。 縦に80mm間隔に(縦筋) 横に2段間隔に(横筋)を。
配筋しながら施工していきます。 水平・垂直の感覚は付きまといます。

鉄筋

積み上げられたブロック1

積み上げられたブロック2

小屋の前の低めの壁には フォンティーヌを創る計画なので 基礎づくりの時
あらかじめ 給排水のパイプを配管しています。
4段積み上げたところで 現在唯一“フレンチ”を感じさせる 蛇口を取り付けました。
水道パイプを曲げ アイアンを溶接して創ったオリジナルのものです。

蛇口

素朴で ・・・  何とも いい感じです。
南仏プロヴァンスの小さな村で見かける フォンティーヌにあるようなスタイル。
プロヴァンスのフォンティーヌは 湧水が常に口から流れているのが普通です。
ですから ひねる部分は無いのです。

工事はまだまだ序の口です。

・・・続く

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