La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

世界にたったひとつの家具

上品に… そして 少し甘く フレンチ カントリー

以前、 「カントリーハウス」に 紹介された 韮崎市・大柴さんの “コレクションボード” が
完成しました。
リビングの 白いカップボードとの調和を考え、ソフトな印象のブルーグレーで仕上げてみました。

コレクションボード

H / 1400 × W / 1200 × D / 430

コレクションボード上部

上部は アイアンのカーブで やさしく上品なイメージになっています。
それに、鏡をプラスすることで ディスプレイした時の奥行き感も 表現できます。

チェスト部分は 2種類の大きさの 引き出しの組み合わせで たっぷりの収納力です。

コレクションボード引き出し

フレンチ カントリーの流れの中で ちょっと都会的なパリスタイルも あこがれの的ですが
もう少し あたたかみのある カントリースタイル がおすすめです。
でも あくまでも上品に。
そして、少し 甘さもミックスして 自分の フレンチスタイル を作りましょう。

日常のこと

久しぶりに 倉敷へ ・・・ そして出会ったグラス

看板

Shop

広島へ 家具のお届けの帰り、久しぶりに倉敷に立ち寄りました。
目的は 「倉敷ガラス」
手吹きガラス好きの私たちには たまらなく魅力的なガラスです。
何件ものShopを訪ね歩き、気に入った物を見つけます。 Shopの方のお話を伺っているうちに
いろんな事がわかってきました。 そもそも吹きガラスはヨーロッパの地中海沿岸部から始まった
ことを知った時、Provence・Biot の吹きガラスが思い浮かびました。
確かに、細かな気泡や微妙ないびつさは共通しています。
Biotのガラスに 日本人気質がプラスされたものが “倉敷ガラス” のような気がします。
今では、その作り手も少なくなっているようで 残念です。
今回 私たちが手に入れたグラスは 生口島で制作活動をしている 田坂 真吾さん の作品です。

気に入ったというより“出会った”という感じでしょうか? 探し回った甲斐がありました。

グラス

田坂さんは、ギャラリーで毎年七夕から2週間ガラス展を開くそうです。 ラッピングと共に頂いた
カードには作り手の想いが詰まっていて とても素敵だったのでちょっと紹介します。

生口島ガラス 田坂 真吾

窯から取り出したガラスは、
まっ赤な熱い火の玉で
そして柔らかい生き物のようです。
そのガラスに息を吹き込むと
いろいろな姿になって固まっていきます。
作り手のいぶきを受けて
ある瞬間に結実したガラスの形が、
厚みと重みをそなえながら
親しくて頼もしくて、
潤いのある日用の器になってくれたら・・・。
そんなガラス作りを
じっくりと楽しみながら、
続けていきたいと願っています。

また いつか 倉敷を訪れる時があれば ぜひ、この方のガラス展を拝見したいと思っています。

自分たちの生活の中に、ひとつ またひとつと こだわりの物たちが加わっていく喜び。
そんな 小さな喜びが たくさん重なって、自分の 生活スタイルが 作られていきます。

世界にたったひとつの家具

愛されてこそ “ 家具 ” も輝くのです。

白いカップボードをお届け

川崎の加藤さん宅の「白いカップボード」を 届けに行ってきました。
空模様はちょっと怪しかったものの、降らないだろうと思っていたのですが 着いた途端パラパラと
雨が落ちてきました。 大切な家具が濡れないように、傷つけないようにと細心の注意を払いながら
お部屋の中へ運び入れ、その頃には汗だくになってしまいました。
調整をしながら、扉、引き出しを あるべき位置へ納め終え いよいよ私たち作り手から、
これから 幾年月 この家具と過ごしていくであろう加藤さんの手に お渡しする時が来ました。
私たちが一番 ホッ とする瞬間です。

白いカップボード1

白いカップボード2

次の日、加藤さんから うれしいお礼メールがきました。

木の香りが部屋中に漂い たまらなく幸せな気分にしてくれます。

あの後、
最初に帰宅した息子は、「おぉ~~~!」と一言。

次に帰宅した娘は、
「こういうの だ~~いすき ♪ もう、さいこう!」と 顔をすりすりして、
聞いたことない笑い声を立てていました。

夫も、 「いいねえ。 何が良いってバランスがいい。」と 喜んでいました。

届くまでは、どこまでピッタリのイメージになるか、やはり心配は少しありましたが
質感といい、収納量といい、大変満足しています。
          ・
          ・
あまりの存在感に、部屋の雰囲気が変わり リビング入口のドアも、
同じテイストのドアになった空想を描くほどです。

このメールから、この家具が加藤家に受け入れられ 愛され続けていってくれると感じました。
ありがとうございます。

世界にたったひとつの家具

やっと たどり着いた「白いカップボード」

私もそうですが“これだ”と思えるものに出会うまで 安易に購入することを良しとしない方が増えて
いるように思います。 オーダー下さった川崎の加藤さんもそういう中の一人です。 新築を機に
「白いカップボード」を探しはじめ早1年。 自らの睡眠時間を削り(?)インターネットで探し続け
いろんなところに問い合わせたりしてみたものの、なかなか思いどおりにいかなかったそうです。
そしてある、日私たちの HP にたどり着き 早速「お問い合わせ」を頂きました。
何度かのやりとりを経て ・・・・・ デザイン決定。
いざ制作へ。

作業中1

作業中2

作業中3

完成像を描いたあと、それぞれの部材を作る作業がしばらくの間続きます。
同じデザインの物を他の人のために作らないということで、いつの時でも図面はありません。

作業中4

作業中5

作り手にとって “イメージにぴったり” とか “やっとたどり着いた” などと言われるのは何より
うれしいもので 制作にも力が入ってしまいます。
いつも 制作途中で主人と “私たちは必要以上に手をかけてしまうよね” と笑うのですがそれが
私たちの性分というのか、お届けした時のお客様の喜ぶ顔が見たい・・それだけなのです。
順調に作業が進みある程度形ができた時点で 心待ちにして下さっている加藤さんにお声を掛けた
ところ お時間を作って川崎から見に来て下さいました。 実際に自分の家具に触れて気に入って
頂けたようで私たちも一安心です。 加藤さんの希望で扉が開き戸ではなく 「引き戸式」 にという
ことで、仕上がりが「和」にならぬようデザインにも気を使いました。 上部の扉は格子状にして
ゆがみガラスをたっぷりと使って贅沢です。 引きだし前面はHistoric Heart Pineの味をそのまま
生かしアンティーク処理された真鍮ハンドルでさらにヨーロッパの雰囲気をプラスしています。

歪みガラス

ドイツから取り寄せた 歪みガラス(3mm厚)  デザインのグレードアップに絶対の物。

完成
完成

サイズ/幅1500×高さ2070×奥行き500

完成品細部1

完成品細部2

完成品細部3

お届けできるまで あと少しです。
加藤さんの最高の笑顔にお会いできるように 最後まで力を抜かず仕上げるつもりでいます。

日常のこと

ラベンダーを探し求めて (2)

日本のうっとうしい梅雨を尻目に あのラベンダーの青紫の絨毯を胸に描きつつ 長い長いフライトに
耐えて 何度provenceへ足を運んだことでしょう。 そんな中から今回は心に残るシーンをpick up
して紹介したいと思います。

ラベンダー1

ラベンダー2

ラベンダー3

ラベンダー4

7月初めから8月にかけて provenceではいろいろな村でラベンダーフェアがあります。
いまでこそ どの村で いつ開催されるのか知った上で 訪ねていけるようになりましたが
走り回っていて偶然出くわした時には それはそれは感激しました。 数あるラベンダーフェアの
なかでも Digne, Sault, Montbrun の各村が持ち回りで国際的なフェアを開催しています。
ラベンダーの育種、生産、オイル、販売、利用の研究発表をメインにして ラベンダー功労者に
与えられる 名誉あるラベンダーナイトの任命式や オイルコンクールがフェアの最大の山場に
なります。

ラベンダーフェア1

ラベンダーフェア2

ラベンダーフェア3

ラベンダーフェア4

会場にはラベンダーに関する様々なテントが出店しています。ラベンダーはちみつ、ポプリ人形etc…
ラベンダーの花車には民族衣装を着た女性が にっこり微笑んでかわいいブーケをプレゼントして
くれます。 広場では楽隊がパレードしイベントを盛り上げています。 ほんのわずかな時間を
そこで過ごしただけの私たちでさえ 生産者の方々の情熱を十分に感じることができるのでした。

ある年 Saultの村でラベンダー体験に参加しました。 山に自生する野生のラベンダーを見たり
ラベンダーについての講習を受けたりしたのですが いつも車で走り回る私たちにとって
この山歩きは新鮮で感動の連続でした。
講習といってももちろん フランス語なのでほとんどわからなかったのですが
お父さんラベンダーがLavandula angusutifolia
お母さんラベンダーがLavandula latiforia
子供ラベンダーがLavandin であるということだけは 覚えてきました。

とにかく楽しい半日でした。 その帰り ブーケ用のラベンダーの刈り取りシーンを見つけました。
機械による刈り取りは何度か遭遇していましたが 人の手によって刈り取られるのを見たのは
初めてのことなので ちょと興奮気味に車から降り 仕事中の彼らを写させてもらいました。

ラベンダーの刈り取り1

ラベンダーの刈り取り2

ラベンダー刈り取り専用の鎌でザクザクと刈り取ります。
provenceで育てられているラベンダーのほとんどは香水の原料になるオイル用です。 蒸留所も
いろんな所で見かけます。 130Kgのラベンダーからたった1Kgのオイルしか採取することが
できません。 まさに希少価値のあるものす。

ラベンダーの刈り取り3

私はというとマルシェで買い込んできた種を自宅の庭で育苗箱にまきました。 発芽率はきわめて
低かったけれど それでも元気に育ってくれた苗をていねいに植え替えて 今では庭のあちこちに
そして 植えきれなかった分は畑に植えました。 去年は さし木にチャレンジし見事成功しました。
そのうちの何本かはお友達にプレゼントしたり 我が家で 株姿が乱れたものと交換したりしています。
どうやら ひとつの種袋の中に数種の種が混ざっていたらしく タイプの違うラベンダーが咲いていて
自分なりにドライフラワー用や観賞用と 用途別にして楽しみながら育てています。

自宅のラベンダー1

自宅のラベンダー2

この香りに包まれていると あの日あの時のシーンが鮮やかに甦ります。

ラベンダー畑

1 60 61 62 75