La Maison avec du coeur

フランスの友人夫妻が HEART&HOMEを「La maison avec du cœur」と 素敵に表現してくれました。
彼らの 私たちに対する想いに 感謝の意を込めて Blogタイトルにしました。

日常のこと

COUTURE…

小さな小さな手作りを楽しんでいます。 時間の空いた時に少しずつ・・・
基本的に手仕事が好きな私は 思い出したように道具を広げては 何かしら“作る”ことに夢中に
なります。 それは 編み物や手縫いや刺繡だったりします。
運命的な出会いをした STENCIL は 今では仕事になっています。
ここのところ夢中になっているのは COUTURE (手縫い)です。

布や毛糸

気に入って集めた布やレースやビーズたち・・ 今まではお部屋のディスプレイの中に収まっていた
あれこれを使って何か作りたい“想い”に駆られ考えたあげく自分で育てたラヴェンダーのポプリを
入れるサシェを作ることにしました。(たいそうに考えるほどの物でもないのだけれど・・)
作り出したらもう自分の世界にどっぷりと入って布やレースと格闘です。
イメージを決めてチクチクと一針一針地道な作業の連続です。
和裁上手の母から見れば 指抜きもなしで危なっかしい手つきの私の運針ですが そこは気持ちで
カバーして とうとう出来上がった第一作目が“ なかなかどうしてカワイイ ”とおだてられ、長女に
プレゼントするはめに・・
がぜんやる気がでてきて 次々と作り続け チクチクしながら もう次のアイデアが浮かんできます。
初めはレース飾りだけだったものが お花をつけてみようということで 直径4cmのまあるい布から
指がつりそうな思いをして作った それはそれは小さな布花。

布花

仕上がりはなんと15mmです。
よくやったと自分で自分をほめながら 大きさを変えてたくさんの花を制作しました。
夜な夜な TVを観ている娘の横で ひたすらチクチクです。 布花の次は刺しゅう糸でステッチも
いいナとか ボタンつけてもカワイイかも・・ そんなに作ってどうするの?って感じですが
きっとお友達やお客様や何やかやで あっという間に手元から消えていくことでしょう。
こんな気ままな手作りが大好きです。
私の小さな手作りに興味津津の10才の娘は 私が道具を広げると自分も早速新品のソーイング
ケースを持ち出して何やら始めます。 最初は私が手伝って型紙作りやらをしていたのですが

最近では簡単な物なら自分ひとりで本を見ながら作れるようになりました。
もう少ししたら編み物の季節です。 この冬は編み物レッスンをしようかと秘かに考えています。
いつもしかってばかりいるダメな母親の私が 娘にしてあげられることって これくらいかな?

まあ それでもいいか・・・

サシェ

日常のこと

イギリス コッツウォルズの魅力

フランスに旅する3回に1回は イギリスも回ることにしています。 フランスではプロヴァンス
イギリスではコッツウォルズになっています。  勿論 ロンドンも良いのですが、やっぱり
カントリーサイドに 心奪われてしまいます。 美しい田園風景の中に点在する かわいい村々。
この地方特産のライムストーンで造られた家々が 長い年月を経て、
何とも趣のある風景を作り上げています。

OXFORDでレンタカーに乗りこみ いざコッツウォルズへ

コッツウォルズ

BOUTON-ON-THE-WATER (ボートン・オン・ザ・ウォーター) は村の中央をウィンドラッシ川が
流れ 「コッツウォルズのベニス」 とも呼ばれています。
川岸では鴨たちがのんびりとお昼寝しています。
川の流れのように 時も ゆっくり流れていくような錯覚さえ抱いてしまいます。
小さなミュージアムもいくつかあって、Victoria St,のThe Cotswold Perfumeryも そのひとつ。
入口のロゴデザインも 素敵です。

The Cotswold Perfumery1

The Cotswold Perfumery2

CHIPPING CAMDEN (チッピング カムデン) は 中世に栄えたマーケットタウンです。
High St, にある マーケットホールに ほど近い「THE COTS WOLD HOUSE HOTEL」に宿泊
しました。

THE COTS WOLD HOUSE HOTEL

部屋ごとにテーマがあり、娘のために用意されたお部屋はエレガントスタイルでコーディネイトされ
まさに お姫様気分が味わえるお部屋。   私たち夫婦の部屋は、アンティーク家具を中心に
落ち着いた雰囲気にまとめられていました。 テーブルにはウエルカムドリンクとフルーツが
さり気なく置かれていて、細やかな心遣いがイギリスらしさを感じさせてくれます。

THE COTS WOLD HOUSE HOTELの部屋

ダイニングからは中庭も見えて 季節には きっと 手入れされた花々が 目を楽しませて
くれるのでしょう。 私たちは3月に行ったので、入口の壁に誘引されたバラたちも まだ休眠中で
ちょっと残念でした。

茅葺き屋根の家

茅葺き屋根の家も多く見られ おとぎの国に迷い込んだような不思議な気分になります。

大きなベンチ

通りのあちこちに 大きなベンチが …….
ベンチには鉄製のプレートが打ちつけられており、寄贈した人の名前が彫り込まれています。
亡くなった方をしのんで寄贈することも多いとか。

BROADWAY (ブロードウエイ) は
幅広の歩道にすてきなお店がずらりと並んでいて ショッピングには最適の村。
キッチン小物や雑貨・缶の専門店、紅茶にまつわるいろいろが揃うお店など。 見ているだけで
ワクワクします。

BROADWAY

High St, の はずれにある Broadway Bears & Dolls. は 入口に看護婦さんの制服を着た
大きなテディが立っています。
中ではベアの販売は勿論、ミニ博物館と ぬいぐるみの病院も兼ねています。
小さなアンティークショップでレースのドイリーやガラスのビンを買ったりと
shoppingを 存分に楽しんだのでした。

Broadway Bears & Dolls.

しっとりと 落ち着いた雰囲気のコッツウォルズの村めぐり。 次回は絶対花の咲く季節にと
心に誓い London へ 戻りました。

コッツウォルズ 第2弾、「7月のコッツウォルズ」を 紹介する予定です。
今回 紹介できなかった村や、アンティークマーケットも書くつもりです。

日常のこと

秋色PROVENCE

ぶどう畑1

秋・・そう10月ともなると あの夏の紫のラベンダー絨毯から主役はぶどう畑の紅葉に
バトンタッチされます。 ぶどうの収穫を終えた畑は その葉の色を赤く染めてゆきます。

ぶどう畑2

マルシェに並ぶ野菜や果物も この季節ならではのアンティチョーク・ラディッシュ・ぶどう・洋ナシ・
りんごも様々な種類がズラリ。 フランス人は酸味のあるりんごがお好みなんですって
知ってましたか? やっぱり日本人とは味覚が違うのかしら? 絶対甘いほうがおいしいのになんて 私などは勝手に思ってしまうのです。

マルシェの野菜や果物1

マルシェの野菜や果物2

マルシェの野菜や果物3

看板

街を歩くとshopや家々の窓も“秋”を感じさせるディスプレイになっています。
陶芸作家のROUXさんの家では 欠けてしまった器たちを こんなに素敵なアレンジに
変身させていました。

ROUXさんの家1

ROUXさんの家2

夏の間は雨に降られることなどほとんどないのに この日のSt.Paulはしっとりと雨模様。
窓辺のAngeもちちょっと物憂げに見えてくるから不思議です。

窓辺のAnge

旅を重ねていくとだんだんと欲張りになって もっともっとProvenceのことを知りたくなります。
いろんな季節に訪れてみることや そうミモザ・アーモンド・ラベンダーなど大好きなお花たちの
シーズンにあわせるのもいいかも・・・
今の私は一面に咲くコクリコの赤い花を 見に行きたいと思っています。

日常のこと

久しぶりに 倉敷へ ・・・ そして出会ったグラス

看板

Shop

広島へ 家具のお届けの帰り、久しぶりに倉敷に立ち寄りました。
目的は 「倉敷ガラス」
手吹きガラス好きの私たちには たまらなく魅力的なガラスです。
何件ものShopを訪ね歩き、気に入った物を見つけます。 Shopの方のお話を伺っているうちに
いろんな事がわかってきました。 そもそも吹きガラスはヨーロッパの地中海沿岸部から始まった
ことを知った時、Provence・Biot の吹きガラスが思い浮かびました。
確かに、細かな気泡や微妙ないびつさは共通しています。
Biotのガラスに 日本人気質がプラスされたものが “倉敷ガラス” のような気がします。
今では、その作り手も少なくなっているようで 残念です。
今回 私たちが手に入れたグラスは 生口島で制作活動をしている 田坂 真吾さん の作品です。

気に入ったというより“出会った”という感じでしょうか? 探し回った甲斐がありました。

グラス

田坂さんは、ギャラリーで毎年七夕から2週間ガラス展を開くそうです。 ラッピングと共に頂いた
カードには作り手の想いが詰まっていて とても素敵だったのでちょっと紹介します。

生口島ガラス 田坂 真吾

窯から取り出したガラスは、
まっ赤な熱い火の玉で
そして柔らかい生き物のようです。
そのガラスに息を吹き込むと
いろいろな姿になって固まっていきます。
作り手のいぶきを受けて
ある瞬間に結実したガラスの形が、
厚みと重みをそなえながら
親しくて頼もしくて、
潤いのある日用の器になってくれたら・・・。
そんなガラス作りを
じっくりと楽しみながら、
続けていきたいと願っています。

また いつか 倉敷を訪れる時があれば ぜひ、この方のガラス展を拝見したいと思っています。

自分たちの生活の中に、ひとつ またひとつと こだわりの物たちが加わっていく喜び。
そんな 小さな喜びが たくさん重なって、自分の 生活スタイルが 作られていきます。

日常のこと

ラベンダーを探し求めて (2)

日本のうっとうしい梅雨を尻目に あのラベンダーの青紫の絨毯を胸に描きつつ 長い長いフライトに
耐えて 何度provenceへ足を運んだことでしょう。 そんな中から今回は心に残るシーンをpick up
して紹介したいと思います。

ラベンダー1

ラベンダー2

ラベンダー3

ラベンダー4

7月初めから8月にかけて provenceではいろいろな村でラベンダーフェアがあります。
いまでこそ どの村で いつ開催されるのか知った上で 訪ねていけるようになりましたが
走り回っていて偶然出くわした時には それはそれは感激しました。 数あるラベンダーフェアの
なかでも Digne, Sault, Montbrun の各村が持ち回りで国際的なフェアを開催しています。
ラベンダーの育種、生産、オイル、販売、利用の研究発表をメインにして ラベンダー功労者に
与えられる 名誉あるラベンダーナイトの任命式や オイルコンクールがフェアの最大の山場に
なります。

ラベンダーフェア1

ラベンダーフェア2

ラベンダーフェア3

ラベンダーフェア4

会場にはラベンダーに関する様々なテントが出店しています。ラベンダーはちみつ、ポプリ人形etc…
ラベンダーの花車には民族衣装を着た女性が にっこり微笑んでかわいいブーケをプレゼントして
くれます。 広場では楽隊がパレードしイベントを盛り上げています。 ほんのわずかな時間を
そこで過ごしただけの私たちでさえ 生産者の方々の情熱を十分に感じることができるのでした。

ある年 Saultの村でラベンダー体験に参加しました。 山に自生する野生のラベンダーを見たり
ラベンダーについての講習を受けたりしたのですが いつも車で走り回る私たちにとって
この山歩きは新鮮で感動の連続でした。
講習といってももちろん フランス語なのでほとんどわからなかったのですが
お父さんラベンダーがLavandula angusutifolia
お母さんラベンダーがLavandula latiforia
子供ラベンダーがLavandin であるということだけは 覚えてきました。

とにかく楽しい半日でした。 その帰り ブーケ用のラベンダーの刈り取りシーンを見つけました。
機械による刈り取りは何度か遭遇していましたが 人の手によって刈り取られるのを見たのは
初めてのことなので ちょと興奮気味に車から降り 仕事中の彼らを写させてもらいました。

ラベンダーの刈り取り1

ラベンダーの刈り取り2

ラベンダー刈り取り専用の鎌でザクザクと刈り取ります。
provenceで育てられているラベンダーのほとんどは香水の原料になるオイル用です。 蒸留所も
いろんな所で見かけます。 130Kgのラベンダーからたった1Kgのオイルしか採取することが
できません。 まさに希少価値のあるものす。

ラベンダーの刈り取り3

私はというとマルシェで買い込んできた種を自宅の庭で育苗箱にまきました。 発芽率はきわめて
低かったけれど それでも元気に育ってくれた苗をていねいに植え替えて 今では庭のあちこちに
そして 植えきれなかった分は畑に植えました。 去年は さし木にチャレンジし見事成功しました。
そのうちの何本かはお友達にプレゼントしたり 我が家で 株姿が乱れたものと交換したりしています。
どうやら ひとつの種袋の中に数種の種が混ざっていたらしく タイプの違うラベンダーが咲いていて
自分なりにドライフラワー用や観賞用と 用途別にして楽しみながら育てています。

自宅のラベンダー1

自宅のラベンダー2

この香りに包まれていると あの日あの時のシーンが鮮やかに甦ります。

ラベンダー畑

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